» 【海外留学企画】オーストラリア大使館職員とマイナビ国際派就職担当が語る、海外留学と就職活動のすべて

新テスト・英語民間4技能試験対策サイト

海外大学・MBA留学

【海外留学企画】オーストラリア大使館職員とマイナビ国際派就職担当が語る、海外留学と就職活動のすべて

2018.06.12

『海外留学は将来のキャリアに有益です!留学という異国の地に身を置き、言語の壁を超え、積極的に物事に取り組む行動力とバイタリティ、目標達成意欲は今後のグローバル人材に必要な要素として企業から高く評価をされています!』

そう話してくれたのは、マイナビ国際派就職の増田 ゆうこさんです。

とはいえ、海外留学って何かと不安が多いですよね。

「英語力に自信がない」「どの国に留学すればいいのか悩む」「留学先の治安が心配だ」「留学費用はどのくらい?」「海外留学すると就活するのは厳しい?」「将来のキャリアは?」などなど、海外留学を検討している高校生・大学生、またお子さんを留学させるべきか悩んでいる保護者の方が多いのではないでしょうか?

そこで今回は、「海外留学って将来のキャリアにどのように影響してくるの?」「海外留学生はどうやって就活すればいいの?」という疑問を解決したく、オーストラリア大使館商務部 主席商務官 市川 智子さん、同大使館 商務官 梅原 萌さん、そしてマイナビ国際派就職の増田 ゆうこさんに詳しくお話を聞いてきました!

左:オーストラリア大使館商務部 主席商務官 市川 智子さん 中央:マイナビ国際派就職の増田 ゆうこさん 右:オーストラリア大使館 商務官 梅原 萌さん

プロフィール

オーストラリア大使館 主席商務官 市川 智子さん(写真左)

日本の大学時代に1年間アデレードのフリンダース大学に交換留学し、その後クイーンズランド工科大学に大学院留学し、計3年間オーストラリアで学生生活を過ごす。卒業後は民間の英語教育連企業を経て、2004年より、オーストラリア大使館にて、オーストラリア留学のプロモーションや日豪の教育機関間の提携サポートに従事。

マイナビ国際派就職の増田 ゆうこ さん(写真中央)

マイナビ国際派就職グローバルキャリアサポーター
「マイナビ国際派就職」の広報職にて、グローバルキャリアサポーターとして海外留学生の就職活動をサポートを行う。年の3分の1は、アメリア、イギリス、オーストラリア、カナダ、韓国など、海外での業務に従事している。大学時代には、就職活動を前に、自身の可能性を探りたかったため、オーストラリア タスマニアにて1年間のJATSプログラムに参加し、日本語教師のアシスタント業務に従事した。

オーストラリア大使館 商務官 梅原 萌 さん(写真右)

市川と同様、主な業務はオーストラリア留学のプロモーション活動、オーストラリアの教育機関の日本進出のサポートなど。

高校時、アデレードに1年の交換留学を経験。それ以来、第二の故郷となった大好きなオーストラリアに関わる仕事がしたく2度の転職を経て2016年に大使館に入館。

海外留学を検討している方、また現在留学中の方、お子さまを留学させるべきか悩んでいる保護者の方にぜひ読んでいただきたい記事です。もちろん、オーストラリア以外に留学予定の方でも、海外留学としての共通点が多くあるので参考にしてください。



キャリアに活かす海外留学経験の積み方とは

−−−「海外留学」は就職活動、またその後のキャリアにどのように活きてきますか?

増田さん:まず、就職活動を行っていく中で、「海外留学に行きました」という経歴だけで強みになり、就職活動を有利に進められるという時代は既に終わりました。しかし、企業が期待しているのは、適応能力が必要とされる異国の地に身を置き、言語の壁を超え、積極的に物事に取り組む問題解決能力と目標達成意識です。すなわち、「経歴」としての留学ではなく、「経験」としての留学を意味しますね。

また、企業側が知りたいことは、「なぜ海外留学に行ったか?」です。この質問の背景には、目的意識を持ち積極的に行動し、新しい環境や組織、コミュニティに言語の壁を乗り越えて馴染むことができるかどうかを評価したいという企業側の思惑があります。グローバル化に拍車が掛かる中で、国内向け取引だけでなく、海外向けのビジネスが増加傾向にありますね。グローバル規模のビジネスを展開していく上では、価値観の相違を理解したり物事を多角的に評価できる人材が欠かせません。

−−−なるほど!それなら海外志向が強い学生も増えてきているんでしょうか?

増田さん:世間的には海外志向が強い学生が増えているように思われがちなんですが、実は海外に出たくないという学生が国内には多いのです。マイナビで行ったあるアンケートでは、「海外駐在を言い渡されたら、行けますか?」という質問に対し、50%以上が「行きたくない」と回答しました。どちらかと言えば、海外志向は低下傾向あるととれます。

−−−そうなると、海外留学にチャレンジする学生数も減ってきているでしょうか?

梅原さん:「語学留学生は相変わらず伸びており、日本人の留学生数は中国人に続き第二位。学位取得を目的とした「正規留学生」の数も微増ではありますが、伸びています。しかし、2017年の学生ビザのデータを見ると、正規の日本人留学生は1500名とまだ数としては少ないことが現状です。

−−−就職を懸念して海外留学に踏み切れないのですか?

増田さん:大きく分けて、問題は2つあるかと思います。1つは、やはり「就職」ですね。日本国内で行われる基本的な新卒採用の就職活動は、ある程度固定されたスケジュールで行われます。利点は、決まったシーズンに多くの企業が採用活動を行うので効率よく就活を進めることですね。しかし欠点としては、その就活シーズンの波に乗れないもしくはその時に就職活動を行えないと、取り残されて就職難民となってしまうということです。特にこの問題は、海外留学生にとっては悩ましいことです。

もう1つは、金銭的な問題です。海外留学は金銭的な負担も大きいのですが、学生自身が奨学金を受けているというケースがあります。そうなるとさらにお金の掛かる海外留学という選択よりも、卒業後は直ぐに職に就いて、奨学金を返すことに意識がいくのでしょう。

この2つを総合的に見ても、金銭的な負担が増えるだけでなく、1年に1度しかない就職活動のチャンスを逃してまでも海外留学に行こうとならないのは理解できますね。

内容が少しネガティブになってしまいましたが、留学生は海外に居ながらも就職活動をすることは充分に可能です!それに、先程も申し上げたように、企業も海外留学経験者を欲しています。現に、多くの企業が海外での採用活動に力を入れています。


海外留学生のための就職活動の流れ

−−−それでは、就活難民にならないようにするために、海外留学生はどうやって日本での就活にアプローチしたら良いのでしょうか?

増田さん:まず第1に、業界研究や自己分析、興味のある企業の情報収集をなるべく早い段階から行うことです。帰国後にバタバタしないようにしましょう。これはみなさんも、耳にタコができるくらい聞いてきたことですよね(笑)でも、とても重要です!留学が決まったならば、出発前から企業にコンタクトを取ってみるなど、アプローチや情報収集の仕方は多くあります。

−−−本格的な就職活動を海外留学期間中に行うことは可能ですか?

増田さん:もちろん可能です。代表的な方法は3つあります。1つは「日本国内で開かれる短期型の就活イベントへの参加」、2つ目は「海外で行われる短期型の就活イベントへの参加」、3つ目は「オンラインで行う就職活動」です。

日本国内で開かれる短期型の就活イベント」は、海外大学の学期の切れ目となり日本に一時帰国し易い6月や12月頃に、海外留学生や留学経験者を対象に開かれます。マイナビでは「マイナビ国際派就職EXPO」という就活イベントを年に2回開催しており、200~300社が出展して採用活動を行っています。「日本国内で開かれる短期型の就活イベント」のメリットは、そのスピード感ですね。その場で内定もしくはエントリーから1週間以内に内定までたどり着けるケースがあることです。

海外で行われる短期型の就活イベント」は、マイナビではシドニーやニューヨークで年1回開催しています。その他にも各国に企業さんが来て選考をしてくれる機会は意外と多くあります。近年では、エントリーや企業セミナーはウェブ上で行われることが多いです。

オンラインで行う就職活動」は、言葉の通りエントリー、面接、内定獲得までをすべてウェブを通じて行います。メリットは、日本の就活シーズンに関係なく、基本的に通年応募できることですね。また、就活イベントに帰国できない学生も活用できるので大変便利な機能だと思います。

どのアプローチを取るにしても、早め早めを意識して行動してくださいね!特に、「日本国内で開かれる短期型の就活イベント」や「海外で行われる短期型の就活イベント」はイベントの約3ヵ月前からウェブエントリーが始まりますので、常に就活のアンテナを立てて起きましょう。

ちなみにこちらがオーストラリア・ニュージーランドの就活スケジュールの一例です。

出典元:マイナビ国際派就職

こちらも一緒にチェックしてくださいね!「マイナビ国際派就職 就職スケジュール

増田さん:就職活動の機会は多くあるのにもかかわらず、就活全体のスケジュールやアプローチに方法をあまり熟知していない学生がいる印象を受けます。

留学に旅立つ前からその後のキャリアをイメージしてくださいね。海外留学を通じて得る経験やスキルをどのように就活やキャリアに活用していくかを逆算して考える意識が大切です。

企業が求めるグローバル人材の”姿”とは

−−−それでは、海外留学経験をどのように企業に対してアピールすれば良いのでしょうか?

市川さん:「海外留学で培った経験やスキルがどのように活きているか」をストーリーで伝えることが重要です。「TOEIC L&R OOO点取得!」や「学位取った!」、「論文書いた!」という実績だけを並べても、あなたがどういう人なのかは企業に伝わりません。もちろん、論文の執筆や学位取得が素晴らしい実績である事実は企業も理解しています。しかし、企業側が知りたいのは、そういった成果を上げるために「何をどうやって工夫し、達成したか」であり、それによってあなたの将来の可能性を知りたいのです。

−−−みなさん海外留学経験をお持ちですが、今留学を振り返ってみての反省や留学経験がどのように実務に活かせているかを教えてください。

市川さん:私は大学院でオーストラリアに留学しました。日本での大学時代から英語を活かしてコミュニケーションに関わる仕事につきたいとぼんやり思っていたのですが、具体的な仕事のイメージまではつかめていませんでした。

そこで、オーストラリアの大学院では、コースワーク(科目履修)で修士号を取れる課程を選択し、広報(パブリックリレーションズ)を専攻しました。コースワークの魅力は専門外の科目も学べる点で、私は他専攻のマーケティングの科目を履修したことで、これこそ自分が今後のキャリアで追及したい専門分野と出会いました。日本の大学院は専門性を追求する研究型ですが、オーストラリアの修士課程は学部での学びを発展させるために新たな分野を学ぶこともでき、就職をする前に、じっくりと自分の専門性を見極め磨きたいという方にもおすすめです。

梅原さん:私は高校でオーストラリアに留学しました。大学4年生の就活では、とにかく「英語を使って働きたい」「オーストラリアと関わる仕事をしたい」という思いだけに突き動かされ、オーストラリアに支社のある企業を片っ端から受けるという就職活動をしていたのを覚えています。その後、転職も経験しました。

キャリアに悩む中で、前職の同期に「梅原が英語を使えればハッピー、それで社会に価値は生まれるの?英語が使いたいってところだけ満たされていて、○○な価値を提供したい、っていう○○が抜けているから苦しいんじゃないの?」と言われ、はっとしました。英語はツール、とよく言われますが、英語を使うことが仕事のゴールではないので、その先にある、どんな価値を社会に提供できる仕事をしたいのか、を考えることが大切だな、と実体験から思います。そんな視野も持ちながら、留学生活を送られるといいかもしれません。

 



いかがでしたでしょうか。

海外留学生がすべき就職活動のアプローチの仕方だけでなく、海外留学をキャリアに繋げるための学生生活のコツなど、留学を検討している学生にとってはとても貴重なお話を聞くことができましたね。また、「常に視野を広く持ちチャレンジする心構え」が海外留学生には求められることを、留学経験を実際にキャリアに繋げ活躍されている先輩方のお話を通じて学びました。

マイナビ国際派就職の増田さんからいただいた力強いメッセージ、

『海外留学は将来のキャリアに有益です!留学という異国の地に身を置き、言語の壁を超え、積極的に物事に取り組む行動力とバイタリティ、目標達成意欲は今後のグローバル人材に必要な要素として企業から高く評価をされています!』

を忘れずに、海外留学にチャレンジしてください!