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教育者インタビュー

「絶対に4技能を意識させる!」教員間で一貫した教え方を徹底している、八王子中学高等学校を取材

2015.08.13

創立85周年を迎える八王子中学高等学校は、「人格を尊重しよう」、「平和を心につちかおう」を教育理念として、グローバル社会の中で自立できる人材育成を目指しています。同校での英語の授業は、教師ごとに個性を生かした異なる指導方法を取っています。「絶対に4技能を意識させる」ということを共通認識としているそうです。今回はそんな八王子中学高等学校で、高校一年生の英語を受け持っている、増田先生にお話を伺いました。

参考:八王子中学高等学校

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さまざまな角度からアプローチする徹底した4技能学習

「絶対に4技能を意識させる」ということが、教師間の共通認識になっている八王子中学高等学校。全ての英語教師が、それぞれの個性を生かし、全く異なる形で授業を行っており、生徒たちもそれを楽しんでいるのだそうです。しかし、一切の妥協はなく、英語教師たちが頻繁に会議を開き、英語教育や、進度に関して、熱く議論しているそうです。常勤でネイティブの先生がおり、先生たちも英語でコミュニケーションを取ることが必要とされ、教師間でも切磋琢磨しているとのことでした。

今回、増田先生の授業方法について伺ったので紹介させていただきます。

 

授業で全く異なる顔を使い分ける

「やはり、学校の先生、特に中高一貫に求められる絶対の命題は”大学合格”。これを達成しながら、4技能英語ということも意識すると”スピード”と”アクティブラーニング”いうものが非常に重要になってきます。授業時間内、自分が話す際には予備校の教師になったつもりで、ポイントだけを抑えた授業を展開しています。生徒を指名し、翻訳させたりすることは一切しません。こうして授業の前半部分で講義を終わりにします。その後には予備校講師から、”コーディネーター”となり、生徒たちに講義内容を考えさせることをしています。」(増田先生)

1回50分という限られた授業時間の中では、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングのすべてを提供することは難しいので、インプットの部分ではとにかく情報量と、スピードを意識しているとのこと。後半で、アクティブラーニングの時間を取り、グループに分かれた生徒たちは、それぞれ講義の内容を振り返り、意味を考えながら互いに教えあい、指摘しあいながら発表を行います。アクティブラーニングに関しては、基本的に、先生は授業をコーディネートするだけで、ほとんど口を出すことはありません。生徒同士で調べ、教え、発表し英語を読み、書き、聞き、話しているそうです。現在担当している高校1年生には、とにかく英語をなじませることを目的に授業を行っているそうです。

「英語の授業が楽しい、といってくれる生徒がたくさんいます。それがうれしいですね。」と増田先生。

あえてハイレベルな『PROGRESS』を使用

「検定外の教科書を使用し、生徒たちに負荷をかけています。『PROGRESS』は非常に難しい教科書で、生徒にはもちろん、先生にとっても難しい教科書になります。また”耳”が非常によくないと使いこなせないので、リスニングと音読に力を入れています。」

徹底した4技能への意識は結果にもつながってきているそうで、あえて難しい教材を選び、リスニング、音読に力を入れていくことにより、リスニングの成績が伸びているそうです。インプットしたものをどれだけ長期記憶化、アウトプットすることにできるかということに力を入れていて、元のインプットする情報量を増やし、アウトプットの機会を増やす工夫をしているそうです。「読みができなければ、書くことができない。聞くことができなければ、話すことができない。」と考えのもと、アウトプットができるようになる授業を展開しているそうです。

間違いは絶対に指摘しない!

普段からライティングの宿題を出し、生徒に英文を書かせる増田先生。驚くべき指導方法で、「高校3年の夏まで文法のミスは指摘しません!」と言っていました。

「常にいろいろなテーマで”あなたは~をどう思いますか?”というお題をあげ、自分の意見を書かせることにしています。三単現のsや、細かい綴りのミスを指摘することは絶対にしません。英語が嫌いにならないように、ということを一番に考えています。間違いを指摘され、英語を使うのが怖いと思ってしまうと、英語を使おうという意思が無くなってしまいます。意味が伝われば○としていて、意味が伝わらない文章だけアンダーラインを引くようにしています。生徒たちにはよく、”30%の英語でいいから使っていこう。伝わらなかったら、別の言い方を考えてみたらいいじゃないか”と伝えています。」

この「英語というのは伝わればいいのだ」というスタンスのおかげで生徒たちは、英語を使うことに関して、全く抵抗がないそうです。

「間違ってもいいからとにかく使え!日本人英語で何が恥ずかしいんだ!」というポリシーを持っていて、とにかく使って使って、使い倒そうと生徒には伝えているそうです。

 

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八王子3 八王子4 八王子5

*授業で実際に使用されている、教材の一部をいただきました。

クリックで大きく表示することができます。

「日本人であれ」

増田先生は、以前より、多くの生徒を海外留学に送り出しています。グローバル化の進む現代においても多少の抵抗を持つ方も、珍しいものではありません。そんな中、増田先生はグローバル化というものへの考え方を教えてくれました。

「外国人になれとは言いません。外国人のように話せるようになれとも言いません。しかし、最低限の自分の意思を伝えられるようになろうよ、ということなんです。私が留学を勧める理由は、単に留学をして来いというものではありません。海外の文化に触れてきてほしいということなんです。英語を積極的に使って、困っている人を助けることができるようになってほしいんです。」

日本人ということに誇りを持ち、英語を積極的に使い、自分の意見を言えるようにしようという増田先生は、

「”子供の教育は、過去の価値の伝達にはなく、未来の新しい価値の創造にある”というジョン・デューイの言葉を大切にしていて、生徒たちに”八王子高校に来てよかった”と思ってもらえるように努力していきます。またこの思いがあれば、より良い教育が日本に広まっていくのではないか。」、と教育の思いを語られました。

私たちが、日本人であることを忘れずに移り変わる現代社会に対応するために全力を尽くし、次世代の若者を指導していく姿勢に、非常に心を打たれました。

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