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教育者インタビュー

「語学習得を通して、自分自身で考える力を高める」神田外語大学自立学習センター

2015.09.30

2016年度より、一般入学試験に英語外部試験を活用すると発表した、神田外語大学。「言葉は世界をつなぐ平和の礎」という理念の通り、外国語を学ぶための施設が充実している。さらに、協力的な講師陣、豊富な教材と、外国語を勉強するには素晴らしい環境が整っている。今回はそんな神田外語大学で、*自立学習センター:Self-Access Learning Center(SALC)の講師を務める、山口篤美先生にお話を伺ってきました。 現在は、2つ英語のクラスとModuleと呼ばれる個別英語学習指導を担当しているそうです。

*SALC (Self-Access Learning Center):神田外語大学に設立されている、英語学習のための自立学習センターです。使用言語は’English only’で10,000ほどの学習教材を使うことができます。

*参考:神田外語大学入試説明会(9/27/2015)

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授業内に疑似的な英語ワールドを作る

神田外語大学で働かれる前に、高校で英語の先生をしていた山口先生。授業での使用言語を、ただ英語にすれば、英語力が伸びるというわけではないという。高校や、大学で実際に行った授業についての話しを伺いました。

「ただ、英語を使えと言っても意味がないと思うんですね。英語でコミュニケーションを取るということに意味を持たせることを意識しています。例えば、タスク活動というものがあって、タスクを完了するために、リーディングとスピーキングやライティングと、複数の技能を使わなければならないような、仕掛けを作ります。ただ聞くだけ、ただ読むだけというようなことはしません。実際に英語しか伝わらない人と会話する時には、情報を得て、書いてみる、話してみるということが必要になります」と山口先生。

今回その1つの例として、教えてくれたタスク活動が、「Information Gap」というものです。一緒に取り組む学生がそれぞれに違う情報が記載された文書を渡され、お互いに情報共有しながらタスクを完了するものです。

「これだと、ただ、”Hi, how are you?”という会話よりも、英語を使う意義が生まれます。これで疑似的な英語ワールドを作ることができればいいのですが、やはり、ボトムラインとして日本語が通じる、伝わってしまうというのが難しいところですね。日本語に逃げてしまわないような工夫をすることが大切です」(山口先生)

最近騒がれている「英語4技能」ですが、山口先生にとっては「英語4技能」を学習することは至極、自然なように感じるそうです。

「英語を実際に使う機会、例えば海外旅行や、外資系企業で働くなどのときには、コミュニケーションを取ることが当たり前です。ただ文章を読んでそれで終わり、ということはまずありません。自分が英語を使う機会を想像すれば、英語は4技能を身に付けるべきです」とおっしゃっていました。

英語を通じて何を学ぶか

現在、SALCで働く山口先生は、英語を教える中で、「自立」ということを一番に考えながら授業を進めているそうです。

「今担当しているクラスの中で、自分で考えるということ、自分で決めるということ、自分で効果を測定するということをさせています。日本人はアイデアを出すということが、他の国の学生に比べて苦手なように感じます。ですので、ライティングの授業でも、ブレインストーミングをさせて多くのアイデアを出させるようにしています。英語力はもちろんのこと、その過程で「考える力」というものを身に着けてくれればと考えています」

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神田

*画像は“Effective Language Learning Course 1”というクラスで学生が自身の自立学習を振り返ったものをまとめたものと、授業で使用された教材の表紙

 

今苦しんでいる英語の先生たちへ

海外留学が以前に比べ珍しいことではなくなり、4技能試験の導入など、英語に対する考え方が見直されている中、日本の英語教育というものへの山口先生の考えを聞かせていただきました。

「今、日本の英語教育はすごく揺れています。成果が出る前に方針が変わり、また成果の出る前に方針が変わり、と日本の中高の先生たちは、本当に困っていると思います。そういった『ひずみ』が早く無くなればいいと思っています。先生が教え方を変えても、まだ入試の方がそれに対応しきれていません。その『ひずみ』で苦しんでいる先生たちが、早く教えられるようになればいいなと思います。しかし、『ひずみ』が解消されたとき、先生たちは、今よりも勉強しなければならなくなると思います。なぜなら、本当の意味でコミュニカティブな授業をするためには、今まで以上に広い範囲での英語力が要求されるようになるからです。自己研修の必要性が生じ、英語の勉強をもっとしなければならなくなります。私自身も勉強をして、自分自身の知識や文化的な経験を増やしていかなければならないと考えています。学生のスキルに合わせてうまくフィードバックできるようになれば、と感じています」

日本で、英語を教える先生たちの今の状況を考え、『先生も生徒も一緒に頑張ろう』という考えでした。

自分で気づくことが大切

山口先生は自身の留学経験から、学生に向けて以下のような話しをしているそうです

「留学をすれば、英語が喋れるようになるわけではありません。英語を使った時に『あぁ、できなかった』、『もっと勉強しなきゃ』という気持ちになることによって、自分自身が気づき勉強することが大切。海外に出てみて、実際に自分がいかにできないのか、何が必要なのかということに気づくことが大切。海外に行っては使い、帰ってきては足りない部分を補うように勉強するという流れがいいと思う。伸びているときが一番楽しく勉強することができます。日本でも、いくらでも英語の勉強をすることはできる。私がいる神田外語大学には、SALCがありますが、よく来てたくさん話をしていく学生は、英語力が伸びています。自分が活用できるものをどんどん使って欲しい」

山口先生は自身の留学経験から、学生に向けメッセージを込め、話しているそうです。自分の知識・経験を惜しみなく学生たちに伝える先生は穏やかな表情で、私にも様々な話を聞かせてくださり、「先生の授業を受けてみたい」、と思わせてくれるような方でした。

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