英検®️3級に挑む皆さんへ③日常で英単語を覚える3つの方法

日常に英単語を取り入れる3つの覚え方

「英検®️3級に挑む皆さんへ」シリーズ第1回第2回では、英検3級の設定レベルである「中学校卒業レベル」が指す内容や語彙の範囲について検討しました。最終回となる今回は、その語彙を習得するときに留意すべきことについてお話します。

実践できる3つの覚え方

① 日常に即した学習法を工夫する

「学習指導要領」にあったように、中学校の英語学習は「日常的で具体的な状況や言動」に沿った内容です。つまり、中学生が家庭や学校、あるいは地域との関係の中で日々生活するとき、どのようなことを見聞き(聞いたり、読んだり)し、どのようなことを表現(話したり、書いたり)しているか、それこそが学習すべき内容になるということです。

英検3級の英単語の覚え方

たとえば自分の1日を振り返ってみて、「今日は6時に起きる予定だったが、寝過ごしてしまって起きたら7時だった。急いで朝ごはんを食べ、準備をして学校に行った。でも朝練習に間に合わず、15分遅刻した。『遅れてすみません』と謝ったが、キャプテンから注意を受けた。…」といった何気ない日常の様子を英語で書いたり、話したりしようとしたとき、どんな語彙や文法が必要になるかが、まさに学ぶべき内容なのです。

② 関連語もついでに覚える

人間の脳はネットワークになっています。だからあるひとつのことを考えたときに、それに関連した様々なことが自然に頭に浮かんできます。語彙の学習をするときにも、この人間の脳の性質を生かすことで、効率的な学習が可能になります。

英検3級の単語の覚え方

たとえばrightという単語に出会ったとき、「右」という日本語だけでなく、「左」=left、「上」=above、「下」=belowといった関連語も一緒に確認すれば、一気に4つの単語に触れることができます。この関連語や同義語(同じ意味の語)、反意語(反対の意味の語)など、関わりのある語を一緒に学習することで、自然な形で(つまり、覚えやすい形で)語彙を膨らませていけます。

③「読み」「聞き」「話し」「書く」一体で、発声しながら

すぐ忘れてしまうことが、語彙学習の難点です。ではどんなときに覚え、どんなときに忘れるのでしょう。実は、忘れるのは脳に不要な負担をかけないための仕組みです。人間の脳は非常に優れた記憶能力をもっていますが、それでも限界はあります。あまり必要のないことまで記憶しておくと、新しいことを記憶するためのスペースが不足したり、必要な記憶を呼び起こすのが難しくなったりします。これではいざというときに役に立ちません。

歌いながら英単語を覚える

そこで人間の脳はよく思い出される、必要性の高い記憶を優先するようになっています。また、記憶には目から届く視覚情報、耳から届く聴覚情報、身体を通じて届く触覚情報など、異なる性格の情報があります。したがって脳のこの性質を利用して、より多くの回数記憶を呼び起こすことや様々な性格の記憶を関連させることで、忘れづらくすることができます。語彙学習でも、同じ語について「読み」「聞き」「話し」「書く」の各技能を一体的に練習することで、その語に触れる回数を増やすとともに異なる情報を脳に届けることで、定着率を高めることが期待できます。

最後に

ここまで、英検3級を例に、主に英語の入門レベルの学習、とりわけ語彙学習の重要性とその方法についてお話してきましたが、語彙学習の重要性はより高いレベルでも変わりません。(ある意味、より重要になっていきます)ただ、入門レベルではあまり学習に慣れていないため、意識して内容や方法を工夫する必要があるだけです。英検3級合格に向けた学習を通して、語彙学習のよいスタートを体験し、今後ますます英語力を高めていただきたいと思います。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。このコンテンツは、公益財団法人日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。

この記事を誰かに共有する




英検®️対策コース
無料体験レッスン受付中

弊社ベストティーチャーの英検®️対策コースでは、一人では対策が難しいライティングとスピーキングも、講師からアドバイスとフィードバックをもらいながら対策することができます!