全国学力調査(中3英語)「書くこと、話すこと」は予想どおりの結果!?

「全国学力調査(中3英語)」とは?

「全国学力・学習状況調査」は義務教育段階での学校教育の現状を把握するとともに、より一層の改善を図る目的で2007年度から開始されました。

対象:小学校6年生と中学3年生

教科:国語(毎年)、算数/数学(毎年)、理科(2012年から3年ごとに実施)

上記に加え、今年新たに中3生を対象とした「英語」調査が実施されました。この調査の目的については、「全国学力調査(中学3年英語)の目的とは?実施に関する10の概要」でご説明したとおりです。英語調査は初めてということで、結果が注目されていた中、7月31日に文科省から結果の詳細が発表されました。

英語調査は、「聞くこと」「読むこと」「書くこと」そして「話すこと」の4技能に分けて行われましたが、「話す」試験は学校のパソコンなどを利用して実施したため、機器が整わず参加しなかった学校もあり、参考値として集計されています。(下表)

いまだ見えない英語教育改革の成果

上記結果を見ますと、英語のうち「聞くこと」や「読むこと」の正答率は、国語や数学と比べても大きな違いはないように思えます。しかし「書くこと」と「話すこと」の正答率は、国語や数学とは明らかに大きな違いがあります。これまでもしばしば指摘されてきたことですが、「書く」「話す」といった発信型の英語力に乏しいことが、あらためて証明された形です。

そもそも、文科省は2011年度から小学校に「外国語活動」を導入するなど、日本人の英語力向上に向けてたびたび強化策を実施してきました。そこで目標とされたのは、「実際のコミュニケーションの場面で活用できる英語力」の前提となる4技能の向上でした。今回受検した中3生は、この改革が始まって4年目の英語教育を受けてきた生徒です。当然それなりの成果が期待されましたが、結果として思ったほどの成果が表われてきていません。

英語の全国的な試験結果が発表されたことで、英語教育の改革がいかに重要課題かも見えてきます。今回の結果は、充分インパクトのある結果だったともいえるでしょう。

全6回シリーズでお送りする「全国学力調査(中3英語)の結果が暗示すること」、第1回となる本記事では、初めて実施された「全国学力調査(中3英語)」の結果について、ある意味予想通りだった面について取り上げました。第2回は、意外だった結果についてお伝えします。

この記事を誰かに共有する