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教育者インタビュー

英検4級不合格からTOEIC満点へ!英語講師・早川幸治の学習のコツ

2016.01.12

hayakawa-1早川 幸治 Hayakawa Koji(ニックネーム Jay)

TOEIC(R)対策のプロフェッショナル。現在は一般向けのTOEIC対策講座を開講している他、高校や大学でも教鞭を取る。また、企業の英語研修や、英語学習のモチベーションを維持させる学習サポートも行う。
主な著書に『2カ月で攻略 TOEICテスト730点!』(アルク)や、『新TOEICテスト出る語句1800』(コスモピア)など。
今回は早川先生に、英語教育の課題と学習のポイントについて伺ってきました。

日本の英語教育の課題

―早川さんは現在の英語教育についてどのようにお考えですか?

最近の英語教育では、先生が『子供たちはどう英語を学べば上達するのか』という方法論にフォーカスを当ててしまっているように感じます。例えば、数学がすごく嫌いな子がいます。その子に対して「数学が出来るようになる方法を見つけたんだ」と言ったところで、数学嫌いのその子は、興味がないので学習意欲は起きませんよね。英語も同じことで、大学入試へ高いやる気を持った生徒は良いのですが、そうではない学生ももちろんたくさんいます。今の時代、大学も入りやすくなったのであまり苦労しないで入学できます。勉強が面倒くさい、できればやりたくないという感情は当たり前なので、どう学べば上達するかの前に、勉強が面倒くさいと感じている子供たちに対して学ぶことの楽しさを伝える必要があると思います。

―では、「学ぶことの楽しさ」はどのように教えればいいのでしょうか?

心のどこかで「英語ができるようになりたい」と思っている人は多いと思います。その思いをさらに引き出してあげるために、私は授業の最初に「音読をしたら英語がはっきり聞こえた」という成功体験をしてもらいます。また、英語に興味を持ってもらえるように、海外で活躍している日本人スポーツ選手の話を聞かせたり、動画を見せたりします。最近では、日本のラグビーがすごく有名になりました。きっと、彼らのおかげで今後の日本のラグビー人口は増加します。それと全く一緒で、英語を使って世界で活躍している日本人はたくさんいるので、その人たちの活躍を子供たちに見せ、憧れを抱かせることで、「自分も英語を介してあの人みたいな人間になりたい」と子供が思えば、英語を自発的に学びます。私自身がそうだったように、小さなことがきっかけで、「やってみよう」とスイッチが入ることが大切だと思っています。

hayakawa

英検4級不合格からTOEIC満点へ。英語習得のコツ

―早川さんは高校2年生の頃、英検4級に不合格になったにも関わらず、そこから怒涛の追い上げでTOEIC満点の990点を獲得、現在ではTOEICの専門講師をされています。なぜ英語学習を続けられたのでしょうか?

実は、高校2年生のときには全く英語に興味がありませんでした。でも、それが好都合だったと思います。英検4級不合格でも全く落ちこまなかったので(笑)。高校時代、漢字検定や簿記など様々な資格を取得しました。大体やりきったかなと思ったとき、英検の存在に気づき、受験しました。なんとなくやってみるか、という程度で英検4級を受験した結果、「不合格A」の判定でした。判定がAってことはもう少しで合格できたじゃないか!と思い、それならやってみようかなという気持ちで勉強するようになったのが始まりです。

―その後、どのように英語力を伸ばしたのですか?

高2の英検受験後、まずは単語を勉強しようと思い、薄い参考書を購入しました。あまり分厚いと「続けられない自信」がありましたから(笑)。ところが、30ページくらいの教材なのに、初めの3ページで挫折してしまったんです。いきなりやろうとしても、英語学習のやり方を知らなかったんですよ。高3の春に塾に通って勉強のやり方を学びました。その当時、大学受験を考えていたのですが、高3の夏に僕はもう英語にのめり込んでいたので大学受験をやめ、英語だけを学ぶことを選びました。

高校卒業後、英語の専門学校に行きました。最初はわからないことばかりでした。入学したころ、TOEIC対策クラスのリスニングではいつも15問中3問しか正解できませんでした。発音が好きだった私は、リスニング専用の教材を買って、ひたすらそれを声にだしてリピートする方法を実践していました。そうして話すことでスピーキングの上達だけでなく、リスニング力の向上にもつながりました。半年後にはTOEIC対策クラスのリスニングで15問中12問正解まで力がつきました。他には、スピーチコンテストに出ることで英語力を伸ばすことができたと思います。人前で話すことは苦手だったんですが、スピーチコンテストのお誘いを頂いて、せっかくだから挑戦してみようと思い、丹念に練習を重ねました。5分のスピーチに対して、まるまる4カ月使いました。

―早川さんが考える英語学習のコツはなんでしょう?

上達させたいという気持ちと目標、継続、経験です。

まず上達させたい気持ちを高めて、維持するためには、何か目標を設定する必要があります。海外で活躍するあの人のようになりたい、世界でこんなことがしたいなど具体的なイメージを持ったり、試験合格や目標スコアを設定したり、などです。ただ、「英語を使っていきたい」という気持ちがある場合は、試験合格やスコアだけでは目標として足りないかもしれません。試験合格やスコアはあくまで通過点。英語は結局ツールですから、それを習得したら活用したいですよね。英語を使う「環境」を自ら作り出したり、環境に入っていくことを実践することをお勧めします。

英語学習はスポーツや音楽と一緒で、毎日の積み重ねが大事です。部活動だと平日の夕方の練習時間と、土日に集中的に練習を行いますよね。英語もそうで、毎日コツコツやることに加え、たまには短期集中で時間をかけて勉強すると効果的です。

経験も外せない要素だと思います。私は、文法を教えるときは、空欄穴埋めで終わらせずに、全文書くことを勧めています。いく通りもの文章を書いていると、なんとなく英文の規則性や、型が見えてくるからです。スピーキングもそうです。私たちは日本語で「例えば」と言われたら、そのあとは具体例だと予測できますよね。そのような予測能力は経験から来ています。何度も繰り返しその文のパターンを聞いて、使っているからこそ、予測できます。単語や英文法の知識がやや不足していても、この予測能力が高い人は海外でも十分やっていけるのです。英語は知識と情報処理能力のバランスが大事だと考えています。知識は学習で培った単語や英文法など、情報処理能力とはまさにこの予測能力のことです。知識だけでなく、この情報処理能力を経験によって向上させることが上達につながります。

TOEICと4技能試験

―グローバル化が進展する昨今では、やはりスピーキング能力が求められます。TOEICもS&W(スピーキング&ライティング)試験がありますが、今後需要は増えると思いますか?

すでに仕事で英語を使っている人たちは、仕事の中でスピーキングやライティングも鍛えられていますので、会社から求められない限りは進んで受験することはないかもしれません。需要が増えるとしたら、今は英語を使う機会が少ないけれど、今後確実に増えることがわかっている人たちの受験です。

TOEIC SWテストの準備において、ビジネスで使う表現を学べたり、情報伝達の型を練習できたりしますから、実際に仕事で使うようになった時に役立つことはたくさんあります。学習の準備がそのまま実践の準備になるというのは嬉しいですね。

―「英語4技能」と呼ばれる総合的な英語力を向上させる取り組みが増えてきました。早川さんは4技能を意識していますか?

私自身の英語学習は、最初は興味がなかった分、ハマってからはかなり徹底的に学習してきたつもりです。さきほどもお話ししましたが、スピーキング学習をしたらリスニングの力も上がっていきました。発音を学ぶことがスピーキングにつながり、それがリスニングにも影響する。単語が発音できなかったら調べて、またその単語を読むことがリーディングにもなる。4技能という総称はとてもセンスがいいですが、日本語を使うときには技能を意識することはないですよね。もともと「読む、書く、話す、聞く」は連鎖されていて、ひとつの技能が伸びると別の技能にも派生するように思います。

文法学習でライティングをお勧めするのは、ライティングの中で文法が身に付きますし、文法が身につくとライティングがスムーズになるからなんです。ライティングがスムーズになると、スピーキングにもいい影響を与えます。複数の技能が自然に必要となるような、学び方や教え方をすることで、4技能は自然と身についていくものだと感じています。その中で、不得意なものが出てきたときに、その技能を中心に伸ばすという取り組みが効果的だと思います。

英語学習者に伝えたいこと

英語は年齢に関係なく習得できます。何歳でも学べるのです。英語はコンピュータでいうところのOSだと考えてください。自分というコンピュータには、現在日本語のOSがインストールされています。そこに、英語というOSもインストールしましょう。OSが増えれば増えるほど、あなたというコンピュータの活躍範囲は広がります。

たとえば、「ハワイは英語が使えなくても大丈夫」ということを聞いたことがあると思いますし、実際に日本語だけで楽しんだ方もいらっしゃるかもしれません。でも、日本語だけで楽しむハワイは「ガイドブックでわかる程度のこと」なのです。観光客として参加する場合はそれでいいかもしれませんが、本当に現地を楽しむとしたら、現地の人と交流するとしたら、ハワイであっても英語が不可欠です。ハワイとはいっても、アメリカですからね。私自身、このことを身をもって体験しました。

海外に出なくても、英語がわかることで、日本語で得られない情報が手に入ります。英語がわかることで、今までできなかったことができるようになります。英語がわかることで、自分自身の幅を広げられます。英語を学んで、英語環境に浸かることで、今まで見たことのない世界に足を踏み出すことができます。ぜひ教材の学習とあわせて、英語環境に入ってみてください。

早川先生インタビューを終えて

筆者が一番気になっていた『英検4級不合格から、なぜTOEIC満点を取れたのか』は、早川先生自身が自然と4技能をバランスよく学習していたからでした。4技能は当然で、英語をバランスよく学習することが、最も上達への近道だと教えて頂きました。大人から子供まで幅広い年代に人気のある理由は、早川さんの話の上手さだと思います。大変わかりやすく、学習意欲をかき立てられるお話をしていただいて、「英語学習ってやっぱり楽しいんだ」と思いました。試験はあくまで力試しであって、なぜ自分が英語を学習しているのかという目的意識を忘れないようにしていきたいですね。

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