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史上最年少英検®︎取得!現役中学生が考える学校教育の在り方

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加藤博人
史上最年少、わずか5歳で英検2級、準2級を取得した天才少年。

現在中学3年生(2015年10月時点)の彼は、1級(中1で取得)まで制覇した実用英検だけでなくTOEIC(950点)やTOEIC SW(330点)など多くの検定に挑戦している。英語以外にもミニカーを3000台以上、モック携帯を800台以上所有するマニアっぷり。

今回はそんな博人さん、そして博人さんと二人三脚で試験の対策を行っている母親の久美子さんにお話を伺いました。

英語学習と英検®︎受験に取り組まれた理由は?

久美子さん:英語学習の最初のきっかけは、博人が4歳のときに行ったオーストラリアへの親子留学です。日本語がまったく通じない保育園に放り込んで、そこで3ヶ月間英語の勉強をしました。はじめは英語でコミュニケーションがとれず非常に苦労したのですが、日本に帰国する頃になると、英語で話せるようになっていました。

帰国後はプリスクールに通って英語での生活を維持していました。ある時、たまたま児童英検のサンプル問題を解かせてみたところ、とても楽しそうに問題を解き、かつ正答率も良かったので実際の児童英検を受検し、その後英検5級を受けてみることにしました。そしたらどんどんと英検にハマっていき、そこから約1年で英検2級まで合格しました。

当時の勉強時間や方法について教えてください。

博人さん:幼稚園に通っていたので、平日は3時間ほど、休日は7時間ほど勉強していました。5歳の頃が一番勉強していたかもしれません(笑)。

勉強方法はオーソドックスに市販の過去問や単語帳を使っていました。最も使用していた参考書は「語彙・イディオム問題500」(旺文社)で、母と共に勉強をしていました。解説の部分をあらかじめ20ページほど折って隠しておいてから、問題を解き始めます。「今日の勉強は折り曲げたところが全て終わるまでだ」と目標が明確になることでモチベーションを維持しやすかったのだと思います。ただ、2級までは順調にその勉強で進んでいたのですが、準1級はそれまでとは異なり4回連続で落ちてしまいました。

 なぜ親子二人三脚で試験対策を行おうと思ったのですか?

久美子さん:本当は塾に通わせたかったのですが、英検難関級の対策をしている塾は大学生や大人を相手にしているところが多く、どこも当時6-7歳の博人を受け入れてくれませんでした。そのため、塾は諦めて個人の先生に教えていただくことにしたのですが、成績が伸びず、また一から親子二人三脚で検定の対策をすることになりました。そして9歳になってすぐようやく準1級に合格しました。

 博人さんにとって個人の先生はどうでしたか?

博人さん:授業ではイディオムを習ったり長文問題を解いたりしていたのですが、先生には気軽に質問しにくい雰囲気がありました。その点、母親には気軽に質問ができたので、分からないこともそのままにならず、勉強効率が良かったと思います。また、母親は英文を僕の好きなクルマや、仲の良い友達や知っている場所などに置き換えてくれたりと、私の趣味や性格などを知り尽くしているからこそできる指導だったので、自分に染み込みやすかったです。

- 現在、公立中学校に通っているそうですが、5歳で英検®︎2級を取得した博人さんは、学校教育についてどう考えていますか?

博人さん:中学1年生で初めて英語を学ぶので、1年生の英語力はあまり変わりありませんが、高学年になるにつれ、その差が開いていきます。ただ、公立ではみんな平等が良いという風潮があり、個性を尊重して伸ばすことはしません。これが大きな課題だと思います。私が母親の指導を好む理由も、私のことを真剣に考えた指導法をしていたからだと思います。

指導法だけではなく、評価基準も変えるべきなのではないかと思います。たとえば、私の住んでいる神奈川県の高校受験では、英検や部活の成績が良くてもプラスの評価として認めてくれないのです。一人一人得意なことも違います。部活で運動を頑張っている人も、資格試験を頑張っている人も、定期テストで良い点数を取る人と同じくらい努力しているはずなのに、そこは評価されません。私はもっと、個性を尊重して伸ばすような評価基準になれば良いと思います。(「神奈川県公立高等学校入学者選抜制度改善方針〈案)」へのパブリックコメントに対する県の考え方の中で、資格の取得等を含め校内外の活動実績については、点数化をやめるとの回答が示されています。)

- 中学校の英語の先生に対して思うことは?

博人さん:個人的な希望としては、もう少し発音の綺麗な先生が良いです。ただ、アメリカ人の英語だけが良いという訳ではありません。世界には多くの発音がありますよね。アメリカ、イギリス、オーストラリア、インド、全て発音やイントネーション、言い回しも異なります。声の周波数の違いなどもあり、アメリカ人の英語はたしかに聞きとりやすいと思いますが、現状のようなアメリカ英語至上主義にならず、多様な英語で授業をしてもらいたいです。

実際去年シリコンバレーに3週間ほど行ったのですが、そこでホテルを予約するとき、大手予約サイトのコールセンターで担当したのはインドの方でした。ただ、インド人の発音をすでに知っていたので、難なくホテルを予約することができました。もしかしたら英語漬けというゲームで世界各国の英語を聞き取っていたからかもしれません(笑)。

 どうすれば理想とするような教育は実現できると思いますか?

久美子さん:日本の英語教育を変えるべきという流れがあります。しかしその一方で、英語よりもまず日本語をやるべきだとか、日本語だけで十分生活ができると主張する方もいます。であれば、税金のかけ方は、やりたい子どもだけに補助金を出して外部の英語の施設にお金をかけるなどとすれば良いのだと思います。選択制で、英語を学びたい意欲がある人の背中を押すような施策があると良いと思います。そうすれば、できない人に英語を押し付けることもないですし。

 最後に、検定試験を受ける同世代の方々へメッセージを。

博人さん:絶対合格するぞという気持ちで取り組んでほしいです。勉強を苦だと思うのではなく楽しく考えることが必要です。また、「これをやればこうなれる」というモチベーションを自分でコントロールできることも大切です。モチベーションが上がらない人はまだやる気が足りないと思います。常に向上心を持って取り組んでみてください。どうしてもやる気が出ないときは、ご褒美をもらうことを親と約束して、自分を奮い立たせるのもいいかもしれません。

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