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コラム

駒澤大学グローバル・メディア・スタディーズ学部長インタビュー

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2017年度、駒澤大学はグローバル・メディア・スタディーズ(GMS)学部は推薦入学試験において、英語4技能試験を重視します。駒澤大学で最も新しい学部であるグローバル・メディア・スタディーズ学部では、出願資格の対象となる英語4技能試験を拡大します。今回は、このユニークな学部に焦点を当てることになりました。どのような学部なのか?どのような学生が入学しているのか?など、学部長の各務洋子教授にお話を聞いて参りました。
(以下、グローバル・メディア・スタディーズ学部の表記をGMS学部と略記します。)

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まずは、GMS学部について簡単にご説明をお願いいたします。

2006年開設で、今年で11年目に入る学部です。文系の総合大学として、グローバル化の時代に適応し社会に貢献できる学生を輩出したいという願いを込めて、開設に至りました。近年グローバル化が益々進んでいますが、その発端の一つはインターネットだと言われています。だから、これからの時代は一人ひとりがネットの情報に翻弄されずに、主体的にインターネットというメディアを活用できないといけない時代です。

また、学部名が「Global Media Studies」と、sが付き複数形になっているのは、複数の学問を基礎として“メディア”の様々な局面を学ぶことができる学際学部という意味です。本学の学際というカテゴリーは、一つの学問ではなく、複数の学問分野を組み合わせて新しい発見を見出そうとする研究の方法です。

例えばテロや、環境汚染などの地球規模で解決しなければならない問題が山積しています。問題解決のためには、一つの国家、一つの学問ではなく、複数の国や考え方を合わせた解決方法が求められる時代です。そのために、グローバルに活躍する際に必要不可欠な学問(経済学・経営学・政治学・法学、情報学、文化学、コミュニケーション学、社会学)の8つのフィールドを基礎とした授業を展開しています。教授陣は3割が外国籍の教員であることに加えてそれぞれグローバルに活躍しており、講義を通してグローバルな視点を育てることができます。

また、インターネットを使いこなす情報リテラシーと英語力は、〈現代の読み書き算盤〉という位置付けで、1年生で仕上げる意気込みで頑張って欲しいですね。1年生の最初の授業では、GMS学部について90分かけて説明をします。その中で各国の人口増減がリアルタイムに分かるサイトを見せています。人口が増えている国が多い中で、日本では90分の間にも人口が数人ずつ減少していることがわかります。このような結果を見るだけで、日本語だけで頑張れる時代ではないことを学生自身が実感するようです。

先進的であり、未来志向の学部だと感じました。入学者にはどのような学生が多いのでしょうか?

学部の名前に惹かれて入ってくる学生は多いです。特に「グローバル」という言葉に惹かれるようで、学生の意識が世界に向いており、海外を舞台に活躍したいという思いを強く感じます。このような事情から、皆さん比較的英語は得意ですね。また、日本に来る外国人をおもてなししたいというような、自らを外に発信したいという意欲のある学生もおり、チャレンジ精神のある学生が多いと感じます。特に一期生は学部の成果がわからない状況の中、勇気を持って入ってきてくれたと思います。

来年度はどのような経緯から、入試で4技能試験を追加・拡大したのですか?

元々本学部では、他学部の英語の試験とは違う独自の問題を作っています。問題文も英語で書かれたものです。しかし、読み書きだけではなく聞くこと・話すことができないとグローバルに活躍できないため、現実に即して英語4技能試験を導入しました。1年生の英語の授業は大変で、それを乗り越えないと卒業できないという意味でも、4技能全てを鍛える必要性がありました。これまでも他の英語4技能試験を利用していましたが、入ってくる学生は英語に興味がある学生が多く、入学後の様子を見ていても英語力が高いと感じることが多かったため、今回対象試験を拡大しました。

入学してから留学をする制度はあるのでしょうか?

全員留学して欲しいという思いがあるので、色々な留学制度を備えています。留学し、帰国後にレポートを書くことで単位を取得できる科目を設置するなどの取組で、留学を推進しています。学部開設から10年以上経ち、グローバル化に対応した学部が他大学にもどんどん誕生していることを受けて、制度の改革を進めているところではあります。また、私のゼミでは、留学している学生が海外からFacebookやSkypeで海外特派員と称して参加する仕組みを設けています。海外の日常生活や大学の様子などを報告しながら、SkypeやSNSを通してゼミに参加しています。駒澤キャンパスで学ぶ学生も、海外の事情や現地で頑張っている仲間の様子を知ることでモチベーションが上がるようです。これはインターネットが発達したからこそ実現できることですね。

GMS学部のスローガンである「Be different, Be global」にはどのような意味が込められているのですか?


世界に出てみると、色々な違いに気がつきます。例えば、「質問はありますか」と言った時に誰も手を挙げずうつむいてしまうのが日本の特徴ですね。海外では一斉に手を挙げます。周りと違いがあることを恥ずかしく思ってしまうのが日本の文化ですが、世界では個性(違い)に自信を持つマインドが大切という意味で、学部10年目の節目にこのスローガンを作りました。

海外では意見を言わないと、何も考えていないと思われがちです。個性というのは何も特別なことを一生懸命考え出す必要はないのです。人それぞれ、他者は異なる存在です。そこで、元々持っている自分の個性を大事にして欲しいという願いを込めて「Be」を使いました。あなたの個性は「あなた自身でいること」つまり自然体のままで良いという意味も込めています。人と同じでないこと、つまり違うことに自信を持ち、自分の個性を発信できることは、それだけで強みになります。そのマインドを持つことができれば世界で活躍する際に苦労が半減します。

GMS学部の22人の教授の30%が外国籍ですので、講義を通して多様性を実感して頂くことができると思います。GMS学部で学ぶこと自体でglobalな環境の一端を感じることができるわけですね。開設10年を機に掲げたスローガンの「Be different, be global」というメッセージから、”different”を意識する習慣が付き始めているようで、学生の発言が少しずつ変わってきたように感じています。

GMS学部でメディアを学んできた学生は、どのようなところに就職するのですか?

外国人に接することに慣れている人、またITに強い人は日本社会では大変求められます。本学部では、その両方のスキルを学ぶことができます。GMS学部の卒業生は就職先には困りません。この学部を志望した動機をしっかり説明するだけで、「GMS学部を選んだあなた」の生き方が説明でき、そのまま自己PRになっていたという嬉しい報告が届いています。また、就職してから海外に駐在する卒業生は多いです。GMS学部で学んだことは、どの様な産業でも求められています。

受験生に向けてのメッセージをお願いいたします。

日本人が海外でdifferentをアピールするためには、「あなたの生まれた国である日本のことを知っていること」が必要だと思います。つまり、「自分のアイデンティティを確立しておくこと」が必須なのです。

海外に出れば、日本のことを聞かれるでしょう。自分の国の文化や様々な事情を説明できなければ海外で自分を、あるいは日本をアピールすることは到底できませんね。自分の国のことを知らないということは、自分のことを知らないということになる訳です。つまり、まず必要なことは自分自身のこと、自分自身の国のことをしっかり知ること。そして、グローバルに生きる力の基本を身に付けておくことです。

具体的には、自国の言葉、語彙力から始まり、文化事情、社会事情など、自分自身の個性をしっかり表現できること。それこそが、外国人から信頼される唯一の方法です。まずはそこから始めてください。自分自身が確立できれば、世界のどこに行っても自分の存在意義は確立できるのです。存在意義が確立できれば、その土地で、その場で必要とされる人間になれるはずです。世界の人口は2050年には90億人を超える一方、日本の人口は9000万人を割る。世界の人々と協力して生きるために、グローバル人材になるための基本を学んで欲しいと思います。

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