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教育者インタビュー

ディベートは漫才だ、英語の達人松本道弘が現世に吠える

2015.11.11

松本道弘先生は海外経験なしの独学で純国産英語を身につけた英語の達人です。ディベートを日本に初めて広めたことで有名であり、過去にはアメリカ大使館で同時通訳者としてご活躍されました。そして、現在は「松本空龍」に改名されまして、紘道館館長、国際ディベート学会会長としてご活躍されています。今回はそんな英語業界の首領である松本道弘先生にベストティーチャー代表の宮地がインタビューしました。

松本松本道弘(松本空龍)プロフィール
・紘道館館長
・国際ディベート学会会長(ディベート教育暦45年)
・現在NONESチャンネル「TIMEを読む」ニュースキャスター

著書
『中国人・韓国人・アメリカ人の言い分を論破する法』(講談社)
『ネイティブが使う1秒英会話『音読篇』(大学教育出版)
『図解 ディベート入門(1時間でわかる図解シリーズ)』(中京出版)
『私はこうして英語を学んだ』増補改訂版 2014、12 (中村堂)など

格言1 松本道弘の英語は書くことから始まった
格言2 ディベートは漫才だ
格言3 日記のやり取りが一番いい
格言4 ライティングは「火」リスニングは「水」リーディングは「石」スピーキングは「風」

格言1  松本道弘の英語は書くことから始まった

宮地:今日は英語業界の首領に、昨今の英語4技能化についてどう思われているかお伺いにきました。松本先生が英語の勉強を始めたのはいつ頃でしょうか?

松本先生:13歳ぐらいの時から日本語の日記を始め、16歳ぐらいの時に日記を英語で書き始めました。 そして20歳ぐらいから英語を話すようになりました。でも最初は音が聞き取れなかったですね。日記は今もずっと続けてます。

私は関西出身なのですが、関西人はまず喋ってアウトプットをする。内容なくてもとりあえず話す。これはアメリカ人の気質に近いですね。一方、関東人はエリート気質で内容が無い話や下手な英語は話せない。日本人が英語を話せないのは、関東人のように恥意識があるからだと思います。ところが大阪は商人の街で恥を感じさせない文化を持ちます。アホになれるということですね。だから英語のコミュニケーションは関西が圧倒的に強い。このよく喋る関西人の気質と日記でのアウトプットが重なって英語ができるようになりました。

20歳ぐらいの時には結構英語を話すことができたのですが、なんで英語を話せるようになったのかを考えると中学生の時に始めた日記に原点がありますね。まず日本語で書く。松本道弘の英語は書くことから始まった。つまり、アウトプットから始まった。ただ、関東に来て中身がないとダメなことに気がつきました。だからたくさん本を読みました。

宮地:なるほどですね、ご自身で勉強されていたのですね。日本の英語教育についてはどう思われますか?

松本先生:英語教育において一番大切なのは、生徒の目がキラキラしていることです。そして、先生の目がキラキラしていることも大切。大阪はキラキラがギラギラになりますが、東京はそれを弱くしている気がします。その原因は偏差値教育だと思います。

松本先生

格言2 ディベートは漫才だ

宮地:松本先生といえばディベートで有名です。英語でディベートをすると目がキラキラするのでしょうか?

松本先生:大阪には漫才があります。実はディベートは漫才なのです。ディベートの肯定側はボケで、否定側はツッコミ。肯定側の立論は仮説でボケ。つまり「仮説を検証してください。だから突っ込みがいる。喋って否定に突っ込んで欲しい!突っ込まんカイ!」という感じです。

東京はこのような関西の漫才のようなコミュニケーションを嫌います。つまり、間違いを恐れる。学校教育で正しいか間違っているか、の教育を受けているからです。私が主催している紘道館のディベートでは、肯定の立場でディベートするか否定の立場でディベートするかはランダムで選択されます。正しいか間違っているか、ではなく、コミュニケーション能力を育てるための訓練だからです。このディベートはとても盛り上がりますね。

格言3 日記のやり取りが一番いい

宮地:それは素晴らしいですね。ディベート以外ではどうやって英語を勉強するのが良いでしょうか?

松本先生:昔は宿題の日記を先生がチェックをしていたよね。でもだんだん減ってきている。

宮地:先生方にチェックする時間がないのも、日記のやりとりが減ってきている原因でしょうか。

松本先生:確かに忙しい現代の先生たちには難しいかもしれませんが、コミュニケーションは日記が良いですね。生徒の日記を読んで先生がコメントするのが一番良い。最近はブログが日記の代わりになっている。「こんな飯食ってます!」とかね。これはあまり感心しない。見てる暇あったら勉強せぇと思うね。

格言4 ライティングは「火」リスニングは「水」リーディングは「石」スピーキングは「風」

宮地:日記のやりとりではないですが、文部科学省は大学入試に4技能試験を活用して、生徒が論理的に話したり書いたりする力を育てようとしていますが、それについてはいかがでしょうか?

松本先生:ちょうど私の英語の日記の中に4技能を表す六角形を見つけました。

六角形

松本先生:火と水(赤)と石と風(黒)。黒が左脳型(IQ)。赤が右脳型(EQ)。真ん中のジョーカーが「空」ですね。天は父、革新を象徴し、地は母、保守を象徴します。EQは情動の知能指数です。

宮地:ほぉ…

松本先生:この図は、まさにコミュニケーションに必要な要素を表していて、私の考案した六角ディベートは、このシンボルの役割を一人一人が担うチームディベート。一人の人間のコミュニケーションにも、4技能のバランスが必要。面白いのは「空」はなにもない。陰と陽のバランス、これがコミュニケーションです。

「火」はライティング。「風」はスピーキング。書く力と話す力。

何故、ライティングは「火」なのかというと、火は意識しないと消える。消したくないものを残すには、エネルギーと集中力が必要になる。

「風」は英語を話すこと。発音を含め流れるように。ただし流暢さというよりも、むしろ自分の考えがよどみなく、流れるように言葉に乗せられるか、ということの方が大事。インプットという面で捉えると、速読は「風」それに対して「石」が熟読と捉えられますね。

「石」は、リーディング、読むこと。じっくり読むことによって、知識をインプットする。新聞や本、考えを作るための情報収集。原理原則を固め、残ったものを智慧として蓄積する。論理的思考は、まず読むことから。

「水」は流れるからリスニング。相手の言っていることをしっかり聴く。これにも集中力は必要。大切なインプット。リスニングには、音を聞き取れるということも、内容がきちんと聞き取れるということも両方必要で、実は非常に奥が深い。

「石」と「水」は、internalize 自分のものにすること。

宮地:なるほど。ジョーカーは両方兼ねているということですか?

松本先生:赤は血が繋がっているから情。黒は、知。あるいは、テクノロジーということもできる。これはこれで必要。パソコンも必要。ITは必要だからこれらをうまく合わせることが必要。4技能は全部入っている4天王と言える。クロスした真ん中が空。プリズムはひっくり返すと7色になります。「空」は一見色がないが、これらが融合すれば7色になる。4技能は、バラバラではなく。これらの融合こそが、大切。

宮地:はい。

松本先生:天は攻める。地は守る。それだけのこと。

宮地:なるほど。この掛け算とか割り算とか入っているのは何ですか?

松本先生:よく見ていますね。火は掛け算。燃え上がる。水は割り算。いろいろあるけど、計算が難しい。融合により化学反応が起きる。まさに Chemistry works! 赤はマグマだね。年取らないのはマグマをずっと続ける人。好きなことをずっと続ける人は長生きしますね。その4つをバランス良く勉強する必要があります。

松本先生×宮地社長

-株式会社ベストティーチャー代表取締役社長宮地俊充の感想-

英語業界の首領である松本道弘先生とみっちりお話しできていい機会をいただきました。 大学入試に4技能試験を活用することに関して、4技能はバラバラではなくこれらの融合こそが大切だとおっしゃっていたので、当然の流れだとご認識されていました。 日記を書くことにしろ、ディベートにしろ、一部の英語上級者だけではなく一般的なものになればいいなあと思いました。

以下参考URL
Facebook(松本先生): kuryumichihiro.matsumoto
Facebook(紘道館):紘道館
Official cite: 『TIME』を読む

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