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教育者インタビュー

熱き教育者・丹上卓哉が英語塾にかける想い

2015.11.10

今回は、英検1級・TOEIC900点台の実力を誇り、英語塾『にがみ塾』を経営する塾長の丹上卓哉(にがみたくや)さんのインタビューです。

流暢に英語を操り、「塾生は家族」と語る熱き指導者・丹上さんのルーツと、教育にかける情熱に迫ります。

丹上さん

進路に迷った18

英語を勉強し始めるきっかけは何だったのかと尋ねると、自分が進路に迷った18歳の頃のことを話してくださいました。

「あの頃は、何をして生きていけばいいか分からなかったんです。文系か理系か以前の問題ですね。迷った挙句、何か生きる指針が見つかることを期待して、哲学科に進学しました。でも難解で、私の脳はますます混乱しました。それで、全く異なった環境に行きたいなと思って、ニュージーランドにワーキングホリデーをしに行ったんです。

行ってみたらとても勉強になりました。英語ももちろんそうですけど、多くの新しい方々と出会い、色々な生き方や価値観に触れることが出来たのが、とても大きいですね。もっと自由に好きなことをしてもいいんだと思えるようになり、生き方に悩むことがなくなりました。帰る頃には英語もかなり上達し、英語で生きていきたいと思うようになりました」

自転車とヒッチハイクで北島や南島を旅していたという丹上さん。自分の意思を全身使って表現することの大切さを学んだヒッチハイクは、今の自分のルーツになっているといいます。

文法はマップだ!

「生きる指針を見つけ、英語力も身に付けて意気揚々と帰国したわけですが、検定試験を受けてみたら全く結果が出ずに悔しい思いをしました。日常英会話だけではダメだと、鼻をボキンと折られた気分でしたね。そこから、文法を猛勉強し始めるわけですが、やっていくうちに、<文法が、英語の森を歩く時の地図になるのだ>と気が付きました。4技能の全ての柱となります。にがみ塾では、文法学習をMAP(マップ)という名でツリー状に整理し、徹底します。これがしっかりと頭に入っていると、話すときも確実に楽になります」

文法が重要視されるのは、大学受験の英語の試験というイメージがありましたが、会話するときにも役に立つんですね。

「文法が分かると、頭の中で芋づる式の連鎖反応が起こります。主語を聞けば、次は動詞が来る、次はこの品詞、次はこれ……という風に、相手の動きが分かるようになるんです。僕にとって英語は格闘技と一緒で、文法は英語で戦うための型(フォーム)ですね」

大学受験は人生に数度しかないゴールデンタイム

「私はよく、大学受験をやかんで説明します。やかんでお湯を沸かしたい時、強火にかけるとすぐに沸騰しますが、弱火ではなかなか沸かないですよね。沸いた後は、火を完全に止めたらすぐに冷めてしまいますが、とろ火にしておけば、ずっと温かいままです。これはまさに人生そのもので、大学受験は強火で攻めるときです。人生のなかで強火にするタイミングなんてあまり無いですが、お金、時間、エネルギーの3つが揃う大学受験の時こそ、強火で攻めるべきゴールデンタイムです。大学受験で、自分の志望する大学に入りたいというエネルギーはすごいですから、ここで本気になれれば、一生英語のできる人生になると思います。

今の大学受験が4技能に変われば、安河内哲也先生もおっしゃっていますが、(参考:『安河内哲也が語る、2020年4技能入試で日本人の英語学習は激変する!』) ウォッシュバック効果(波及効果)で日本の英語教育は変わります。そうなれば親御さんも変わります。<Speakingは大学受験に出題されないから、そんなものより文法やReadingの勉強を教えてほしい>と、現場では親御さんはおっしゃるわけですが、せっかくの大学受験のモチベーションを使い、<読む><書く><聞く><話す>全てを、一気に仕上げさせてあげるべきです。それにより、その子のその後の人生が、英語と共にある人生に、変化するはずなのです。そういう骨太な英語力を身に付ければ、大学受験も必ず合格します。にがみ塾はそれを証明するために、<大学合格保証>を生徒さんと親御さんに、お約束するわけなのです」

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にがみ塾のコンセプト

「にがみ塾の特徴は、色々な外部の先生がお越し下さる点です。私は、<スゴイ!!>と感じる先生に出会ったら、うちの塾の子達に、そのスゴイ先生を、会わせたくなっちゃうんです。にがみ塾に、ぜひ特別授業をしに来て頂ける様に、お願いをします。文法に関してはにがみ塾で、そこは私も自信を持っていますけど、Speakingだったり発音だったり、様々な分野のプロに来てもらって、うちの塾の子達に刺激を与えたいんです。もちろん4技能すべて教えることは出来ますけど、英語の先生は専門医のようなもので、得意分野がそれぞれありますから」

自分の生徒にしか技を教えたくないという先生も出てくるのではないでしょうか?

「自分の生徒にしか教えたくないなんてもったいないです。自分が18歳の時すごく迷った経験から、あの頃の自分が行きたかった塾にしたいと思っています。いろいろな所に旅をして、多くの人と出会わせて頂くことで、自分の進むべき道に探すのに、救いを頂きました。だから、私も塾の子達に、カッコいい方々を紹介して、生徒さんたちがロールモデルを見つけるきっかけにしたいです。高校生の世界は狭いですからね。だから、突き詰めたらここまで行ける! というのを大人が見せるべきですよ。英語はもちろん、それぞれの分野を勉強し続けたプロの方々が、その技を目の前で見せると、生徒さんは驚きとウットリの両方の顔をします。きっと、<おれもそうなりたい>って思ってるはずなんですよね。そういう目標を見つけた時の気持ちって、すごく楽しいですよね。」

網を作るのが指導者の仕事

「指導者は生徒が英語を理解するための<網>を作るのが、するべきことの一つと思っています。今後も、自分で知識を捕っていくための網です。でも、この網作りって、時間をかけすぎると、作っている間に、どんどんほどけていっちゃうんです。人間は忘れる生き物ですので。だから、にがみ塾では文法を教えるのに何カ月もかけないで、数週間の間に、一気に詰め込むんです。まずは大まかで良いのです。忘れて網がほどける間を与えないぐらい、短い期間で行います。文法の全体像を伝えます。その期間の後すぐに、まずは長文で実際に使わせます。そして、さらに細かな目の網となるように、網の改良に入ります。<読む>から始まったその知識を、アウトプットさせて<書く>、そのアウトプットを音声化させ<話す>、そして音声によるインプット<聞く>へと、4技能全てへと転用させていきます。空手や柔道、テニスとかと一緒です。型とかフォーム、パターンを何度も確認したら、実際に使ってみて、そのあと、技の改善をしていきますよね。一気にフォームを確認してすぐに試合に持ち込めば、忘れることもないし、危機感が生まれます。技を習ったのはいいけど、本当にそれを使って書けるのか? 読めるのか? 話せるのか? 自分のことを保護せず、甘やかさず、ひやひやする状況に身を置くことでその技が磨かれていきます。新しくチャレンジすることで成長するんです」

厳しくもあり、温かくもある塾

「にがみ塾は厳しいです。<自分の意思でこの塾に来たわけじゃないです>という子には、教えないです。ラーメンに例えると、私は凄くおいしい自慢のラーメンを作るけど、お腹の空いてない子には食べさせてはいけない、という方針でいます。お腹が空いていないと栄養がつかないですから。無理に食べさせると、消化不良で、ラーメンそのものを嫌いになってしまいます。親御さんではなく、ご本人にやる気があるか、そここそが大事です。その点を、ご入塾前に何度も確認させて頂いております。ですので、にがみ塾では、<新しい技を教えて下さい!もっとうまくなりたい!>というギラギラした生徒さんばかりです。そういった生徒さんを指導させて頂くにあたり、肝に銘じていることがあります。指導者は技術があって当たり前ですが、技術2:気持ち8で教えるべきだと考えています。上司が部下を理解するのに3年かかる一方、部下が上司を理解するのはたったの3日だと言いますから、指導される側の観察眼の方が優れているわけですね。信頼関係を十分に構築して、声かけのタイミングを見極めることは本当に重要です。気を引き締めて指導に当たっています」

4技能に立ち向かうべく、大同団結したい

「英語4技能は今とても注目されているけど、指導者はどうするのかという疑問はあります。ですから、全国の英語塾の皆さんで、大同団結したいと考えています。各々の強みを活かして、小さな塾が互いに協力すれば大きな英語の塾ができるんじゃないか考えています。例えば、関東地区で大同団結して、専門の技のある人たちの所を生徒が行き来すれば、4技能全てをカバーする大きな疑似的な塾が出来上がります。<文法>はあの先生、<通訳・翻訳技術>はあの先生、<会話技術>はあの先生、<発音>は…、<ディベート技術>は…、<背景知識>は…、といった風に、お互いに信頼をしている先生同士が、各地でチームを組み、自分の生徒を出稽古させれば、生徒さん全員が、まんべんなく専門的な考え方を身に付けられます。この子たちがこれから大学生・社会人になっていく時、日本人の英語レベルは確実に変わります。面白いですよね? わくわくしてるんです。みんなで、せーの! で4技能の勉強をすればいいんです。2020年に向けてぐっと推し進んでいくといいなと思っています。英語の講師は専門医みたいなものですから、皆で協力していくべきだと思います」

 

にがみ塾へ通う生徒さんたちや教育への熱い思いを大いに語っていただきました。今後の日本の英語教育にどんな展開が待ち受けているのか、今からとても楽しみですね。

 

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