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教育者インタビュー

西南学院大学入試センター長が語る!4技能を重視する英語教育に対する思い

2017.01.10

西南学院大学は、2017年度入試より英語4技能試験を活用することを発表しています。その内容は、大学入試センター試験利用入試(前期および後期)において、資格・検定試験の基準を越えるスコアを持つ志願者の「外国語(英語)」を満点として取り扱うというものです。また、採用する4技能試験はケンブリッジ英検、実用英語技能検定(英検)、GTEC CBT、IELTS、TEAP、TOEFL iBT、 TOEFL Junior Comprehensive、TOEIC L&R/TOEIC S&Wです。このように入試に英語4技能試験を導入した経緯や、英語教育への考え方について、入試センター長の藤本滋之教授にお話を伺いました。

西南学院外観2

大学入試センター試験利用入試に英語4技能試験を導入した経緯は、どのようなものでしょうか。

文部科学省は、毎年度大学に通知している「大学入学者選抜実施要項」において、リスニング、スピーキング、リーディング、ライティングの4技能を測ることのできる資格・検定試験を入試で活用することを、平成27年度より推奨しています。またこれに伴い、英検協会やベネッセコーポレーションが「新しい英語教育」に関するセミナーを開催するようになりました。これらの動きに接して、本学でも早期に4技能を測る試験をする必要があると考え、2017年度の入試より英語4技能試験を導入することにしました。西南学院大学は以前から英語教育に熱心に取り組んできましたが、大学独自の4技能試験を取り入れるのは実施面を考えると現実的ではありませんでした。しかし、近年TEAPなどの資格・検定試験を利用できるようになったため、入試でも4技能を測りやすくなったと思います。また、2020年度からセンター試験が変わります。その詳細は2017年度の初めに発表されるので、それを踏まえ、さらなる入試制度改革を進める予定です。

英語4技能試験を入試に活用することによって、どのような効果が期待できますか。

大学入試で4技能が必要になることをきっかけに、高校での英語学習で4技能を高めておき、大学で英語を使って発信するタイプの勉強ができる学生が増えることを狙っています。また、大学全体がそのようなタイプの授業を増やす必要性も感じていて、カリキュラムを改訂することも狙っています。英語に限らず、言語能力は社会人として身に付けておくべき基本的な知識・技能です。そして、グローバル化が進む時代にあっては、特に英語は自分の考えを伝える「手段」として必要なので、英語で発信できるようになることを重視したいと思っています。

授業のカリキュラムでは、英語4技能の向上のために、何か工夫はされているのですか。

入学時と1年生の終わりにプレイスメントテストを実施することで、習熟度別に英語のクラスを分けています。また、「リーディング重視型」「リスニング重視型」など、技能別の授業を展開しています。ただ現時点では、ライティングやスピーキングを重視した授業は増えてはいるものの、まだまだ少ない状態です。入試に英語4技能試験を導入することで、ライティングやスピーキングの能力の高い学生が増え、カリキュラム改訂の動きに繋がることになれば、と考えています。例えば、リーディングをして、その内容を踏まえてディスカッションをするような授業が考えられます。また、私個人としては、ライティング技能の向上のためには文章の構成がしっかりできることが大切だと考えています。高校までの国語の授業は文学作品の鑑賞がメインであったと思いますが、言語能力を高める上では、文章の構成法を理解することの方が優先されるべきだと思うのです。日本語の文章では最後に結論を述べますね。一方、英語の文章では、先に結論を述べてから本論に入り、再度結論を述べて締めます。このような構成法が分かっていなければ、相手に伝わる英語の文章を書くことはできません。私は授業において、自分の著書である『やさしく書ける英語論文』(松柏社)を使用し、学生たちのライティング技能やプレゼンテーションを構成する能力の向上に努めています。

englishcafe

英語を専門とされる藤本教授ご自身の、英語教育に対する考え方をお聞かせください。

個人的には、英語学習のスタート時点から4技能をバランス良く高め、大学では半数以上の学生が、英語を用いて自分の考えを口頭あるいは文章で表現できるようになって欲しいと考えています。半数以上というのは私が目安としている数です。このような目標を達成するための活動の一つとして、英語だけでする授業がもっとあっても良いという思いがあります。また、日本は世界的に見ると英語が得意ではない国だと思います。韓国のように、貿易依存率が高く、国民の英語力を向上させることで海外との関係を保ってきた国もありますが、日本は昔から内需主導型で、経済や産業といった様々な面で外国に依存する割合が大きくありませんでした。ひとり一人の日本人が直接海外と繋がる必要があまりなかったのです。しかし、現在ではグローバル化が進んでいますから、英語を使える日本人になる必要が出てきたと思います。

最後に、受験生へのメッセージをお願いいたします。

西南学院大学で自分を創り、世界と繋がって、未来を拓きましょう。

インタビュー後記

今回は2017年度入試で英語4技能試験を初めて取り入れる、西南学院大学に取材をさせていただきました。技能別、習熟度別といったきめ細かな英語の授業展開が印象的でした。また、4技能のうち、特に苦手とする人が多い技能の一つであるライティングに対する熱意を強く感じました。グローバル化に正面から取り組む西南学院大学を、4skillsとしても応援していきたいです。

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