東京大学、2020年新テストの英語民間試験を合否判定に使う方針へ一転

3月に報道された発表では、2020年度から実施される「大学入学共通テスト(新テスト)」で導入される英語民間試験について、東京大学の福田裕穂副学長は、入試の合判定に使わない方針を明らかにしたと各新聞社が報じた。またその際福田裕穂副学長は、受験生に英語民間試験の成績提供を求める場合も、活用を入学後の語学教育の追跡に限定する考えも示した。

しかし東京大学は27日、「大学入学共通テスト(新テスト)」で導入する英語民間試験について、合否判定に利用する方針を検討していると発表した。

東京大学ホームページに公表された「平成32年度(平成33年度入学者選抜)以降における入学者選抜方法の検討について」によると、東京大学は、”社会のグローバル化が進展する中で、高校から大学を通じて学生の英語力の4技能を鍛えることが重要です。その意味で、大学入学者選抜に英語認定試験を取り入れ、4技能を評価することは意義があるものと考る” とする一方で、”英語認定試験の入学者選抜機能を検証するとともに、入学後の教育的効果まで含めた検討を行うなど、入学者選抜での英語4技能評価が実効あるものとなるよう努めていく” としている。

また、東京大学は今後、学内にワーキング・グループを設置し、「大学入学共通テスト(新テスト)」での英語認定試験活用については、国立大学協会のガイドラインに従い、具体的な活用方策を検討していくとしている。

出典元:東京大学の入学者選抜に関する考え方について-平成32年度(平成33年度入学者選抜)以降における入学者選抜方法の検討について-

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