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TOEFLライティング対策と勉強方法【テンプレート付き】

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「TOEFLのライティングのスコアが伸びない」
「そもそも構成がよく分からない」

など、TOEFL iBTのライティングの対策に悩んでいませんか?苦手だと感じている学習者は多いですが、ポイントを押さえて対策することで得点につながり易いセクションでもあります。

本記事では効率良く勉強するポイントを紹介します。試験の最後に待ち構えているライティングセクションを攻略して、夢への実現に繋げましょう!

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TOEFLライティングの基本的な概要

TOEFL iBTのライティングセクションは、全2問でIntegrated taskとAcademic Discussion taskで構成されています。Integrated task が20分で150〜225語、Academic Discussion taskが10分で100語〜の合計30分です。

TOEFLライティングの形式

Integrated taskとAcademic Discussion taskの特徴をまとめました。Academic Discussion taskは「自分の意見を書くタスク」ですが、Integrated taskは「読んで、聞いた」内容を要約してエッセイを書くタスクです。そのため、ライティング力以外にリーディング力とリスニング力も問われます。

  Integrated task Academic Discussion task
タスク 読んで聞いた内容を要約する(エッセイ形式) 設問に対する自分の意見を書く
設問 1問 1問
語数 150~225語 100語〜
時間配分 20分 10分

TOEFLライティングの採点方式

AIと試験官が採点をします。各タスクごとに評価基準が設けられており、まず0〜5の5段階で評価され、その後0〜30のスコアに換算されます。以前は換算表が公開されていましたが、現在は公式発表されていません。

Integrated task

評価 Integrated task
5 重要な情報をうまく選択し、読んで聞いた内容を関連づけながら
正確に提示できる。回答はよく整理されている。
4 重要な情報を選択し、読んで聞いた内容を関連づけながら
概ね正確に提示できる。言語的な誤りの頻度が高い。
3 課題は意識されているが、読んで聞いた内容の関連性が不明確。
用法や文法の間違いがより頻繁。
2 読んで書いた内容の関連情報を多少含んでいるが、言語的に著しく困難。
1 意味のある / 関連性のある内容をほとんど選択できていない。
言語レベルが低く、意味を理解することが困難。
0 解答がトピックと無関係、または、解答していない。


Academic Discussion task

評価 Academic Discussion task
5 ディスカッションへの貢献が適切かつ明確、さまざまな構文を
効果的に使用している。語彙的 / 文法的な誤りがほとんどない。
4 ディスカッションに適切な貢献をしていて、多様な構文を使用できる。
関連性があり詳しく説明されており、語彙的 / 文法的な誤りが少ない。
3 ディスカッションに関連した内容だが、説明が不明確。
ある程度の構文を使用でき、語彙も豊富だが、語彙的 / 文法的な誤りが目立つ。
2 ディスカッションに貢献しようという姿勢は伺えるが、アイディアが乏しい。
構文や語彙の範囲が限られていて、誤りも散見される。
1 ディスカッションに貢献しようとする姿勢がみられない。
構文や語彙の範囲が著しく限定されている。
0 解答がトピックと無関係、または、解答していない。

上記は、5段階評価の内容の一部です。詳細は、https://www.ets.org/pdfs/toefl/toefl-ibt-writing-rubrics.pdfから確認できます。


TOEFLライティングの出題傾向

どのトピックも非常にアカデミックなものです。以下のような分野や、それに関連するものである可能性がありますが、とにかくすべての教科・科目が、テーマになると思っておきましょう。

Anthropology 人類学

Arts 芸術

Biology 生物学

Business and Economics ビジネス&経済

Commerce 商業

Education 教育

Environmental Issues 環境問題

Ethics 倫理

Fitness フィットネス

Geography 地理

Health 健康

History 沿革

Literature 文芸

Medicine 医学

Philosophy 哲学

Politics 政治

Science and Technology 科学と技術 

Social Issues 社会的課題


TOEFLライティングで得点を伸ばすための3つの要素

ライティングで得点を伸ばすために大切な3つの要素を紹介します。自分の書いたエッセイを見返して確認してみてください。

論理的に書く

構成を考えずに英語を書く英作文と論理的に書くエッセイは似ているようで異なります。一般的にエッセイは、以下の流れで作成します。

序論 (Introduction):自分の主張や結論を書く
本論 (Body):理由を説明する
結論 (Conclusion):自分の主張や結論を再度書く

本論 (Body)では、自分の主張や結論をサポートするための理由を書きます。ポイントは、具体的な例など、序論で主張した内容を裏付ける例を織り交ぜて展開させていくことです。

ただし、TOEFLのIntegrated taskに関しては「自身の意見を表明する」タスクではないので、上記の流れを参考に「リーディング」と「リスニング」で述べられていた情報を統合する必要があります。パッセージとレクチャーで3つのポイントが挙げられるため、それに対応するように
「序論→本論1→本論2→本論3→まとめ」の構成で書くと良いでしょう。

文法や語彙を正しく使う

文法や語彙を正しく使えるかどうかも重要なライティングの要素です。もちろん語彙や文法は多くを知っているに越したことはありませんが、ポイントは「正しく使えるか」です。せっかく知っていても使い方を理解していないと活かせません。

単語を覚える際は、単体で覚えるのではなく例文を書いて読む方法をおすすめします。意味だけではなく、使い方と発音も一緒に覚えられるので、覚えたい文法がある場合は、その文法も織り交ぜた文章を作成しましょう。

英語の表現力がある

英語には同じような意味を表す類義語や同義語が複数あります。それらを上手に活用して、できる限り同じ言い回しは避けて書くように心がけましょう。

さらに、TOEFLはアカデミックな内容のテストなので、カジュアルな表現ではなくフォーマルな表現を使用すべきです。例えば、”But”や”And”は日常のカジュアルなシーンであれば文頭でも使われますが、フォーマルな場面では好ましくありません。代わりに”However”や”Moreover”などを使用しましょう。


Integrated Taskの流れと対策ポイント

Integrated Taskの流れ

Integrated Taskは統合問題で、以下の流れで行われます。

1.パッセージを読む(3分)

230〜300語で書かれたパッセージを読みます。3分が経過するとパッセージは消えますが、解答をタイプする際に再度表示されます。

2.パッセージを聞く(2分)

1で読んだパッセージと同じトピックに対して異なる視点で話している内容を聞きます。文章量は1と同じく230–300語です。

3.要約を書く(20分)

リスニングとリーディングパッセージの重要なポイントがどのように関連しているかを要約して説明します。推奨される回答の長さは150~225語ですが、それ以上書いてもペナルティはありません。

リーディング部分の対策

リーディングパッセージは、通常、学術的な教科書、雑誌、研究、または他のソースから抜粋された論文や文章です。そして、講義、プレゼンテーション、または学問に関連するトピックに対しての「意見表明」が含まれています。時間は3分でメモはとってOKですが、解答時に再度パッセージを見ることができるので、メモを必要最低限に留めておいて問題ないでしょう。

対策方法1:学術的なテキストを読む

出題されるトピックの幅が広いので、様々な分野の学術的な文章を読みましょう。特に「教科書」は便利なので、定期的に時間を見つけてその中の1レッスンか2レッスンを読むことをおすすめします。

対策方法2:時間を測る

時間を測って、300語程度の文章を3分以内に読む練習をしましょう。まずは100字程度の文章を1分程度で読むことから始めるのも良いです。

対策方法3:要点を見極める

複雑な情報を理解し要約する能力を養うために、練習用に選んだすべての読み物や資料の要点を見極める練習をしましょう。

リスニング部分の対策

リスニング音源は、通常、講義、プレゼンテーション、リーディングパッセージに関する別の視点からの意見を録音したものです。時間は2分でメモはとってOKです。音声は1度しか流れないので、メモをいかに効率良くとるかがポイントです。

対策方法1:メモをとる練習をする

様々なテーマの学術的な講義やプレゼンテーション、意見交換を聞き、そのキーワードや情報をメモする練習をしましょう。

良いメモの取り方は「TOEFL iBTリスニング対策:会話問題のメモの取り方を徹底解説」を参考にしてください。

対策方法2:目と耳の両方でニュースを確認する

まずは、ニュース記事を読み、それがテレビやラジオでどのように報道されるかを見ます。それぞれで語られている要点を考えて、情報の概要をまとめて説明する練習をしましょう。

対策方法3:フィードバックをもらう

自分の書いたエッセイに対して、TOEFLに詳しい人にフィードバックをしてもらいましょう。明らかな文法ミス以外は、独学ではなかなか気づけません。より良い表現や言い換え表現、構成のアドバイスなどTOEFLに精通した講師などからアドバイスをもらうことでスコアアップにつながります。

Integrated Taskで気をつけること

Integrated Taskで気をつけるべき点を4つ紹介します。

  • リーディングパッセージとリスニング音源の内容は、相互に関連しているので常にその「つながり」を探すこと

  • Integrated taskの制限時間である20分には、書き上げた文章の校正も含まれるので時間配分に注意すること

  • エッセイの構成力が問われるので、理路整然とした形でまとめること

  • トピックに関する個人的な経験やアイデアは述べず、全てはリスニングとリーディングの内容について、またそこから得られる情報のみで構成すること

Academic Discussion taskの流れと対策ポイント

Academic Discussion taskの流れ

オンラインでの講義に参加しており、教授からの質問に対して、他2名の生徒の意見を参考に自身の意見を投稿するシチュエーションの試験です。制限時間は10分で、100語以上という決まりがあります。

Academic Discussion taskの対策

求められているのは以下の3つです。

・Write a post responding to the professor’s question

・Express and support your opinion

・Make a contribution to the discussion

3つ目のディスカッションに貢献する = 他の生徒も参加するディスカッションを有意義なものにするということです。そのためには、他の生徒の意見を踏まえた上で自分はどう思うのか、なぜそう思うのか具体例などを用いて説明する必要があります。

対策方法1:誰かの”意見”が書かれている記事を読む

新聞やニュース、ウェブサイトなどで「意見を述べている」記事を読んで、それに対して自分は「賛成」か「反対」かを書きましょう。その際は、必ず「なぜ」賛成なのか、反対なのかその結論をサポートする理由や具体例を1つか2つあげましょう。

対策方法2:「思いついたもの」について詳しく意見を書く

何か”思いついたもの”について、多角面からの意見を書き出しましょう。なぜ自分はそう思うのか、さまざまな理由を考え、それぞれの理由を裏付ける論拠や例をできるだけ多く書き出しましょう。

対策方法3:フィードバックをもらう

アイデアの構成や主張の裏付けについて、TOEFL iBTに精通している人からフィードバックをもらいましょう。いつの間にか、自身の主張がズレてしまっていたり、構成が乱れてしまったり、独学では気付けないポイントが多くあります。

Academic Discussion taskで気をつけること

Academic Discussion taskで気をつけるべき点を4つ紹介します。

  • 制限時間は10分!できる限り早く自分の考えを整理すること

  • ディスカッションに”貢献”することが重要。他の生徒の意見を踏まえ、自分の意見の伝え方を導入から終わりまでしっかり計画すること。

  • 自分の考えをサポートする具体的な理由や例を1つか2つ使うこと

  • 100単語以上だが、130〜170単語を目標にすること

TOEFLライティングで使えるテンプレート例

Integrated taskとAcademic Discussion taskのそれぞれで使えるテンプレートを紹介します。取り入れて活用してみてください。

Integrated taskで使えるテンプレート

導入 (Introduction)

The reading passage and the lecture/announcement both talk about…

The reading passage and the lecture/announcement are about…

The reading passage is about…, while the lecture/announcement focuses on…

The reading passage focuses on…, while the lecture/announcement talks about…

The reading passage notes that…, but the lecture/announcement disagrees with…

本論(Body) :リーディング

According to the reading…

The reading implies that…

The reading suggests that…

本論(Body):リスニング

The lecture/announcement explains…

The lecture/announcement refutes…

The lecture/announcement supports…

The speaker/professor/student claims that…

The speaker/professor/student points out that…

結論 (Summary)

All in all…

The reading passage and the lecture/announcement are supporting/not supporting…

To sum it up…

Academic Discussion taskで使えるテンプレート

自分の意見を述べる

I personally feel that 〇〇...

My personal belief is that 〇〇...

For example, ...

For instance, ...

別意見の生徒の視点を認める / 反対する+ 自分の意見を理由や例を挙げて説明する

I totally/fully/completely agree with (other person)'s point about 〇〇, and I'd like to add that …

I see where (other person) is coming from regarding 〇〇, but I feel that there is one critical point that is being overlooked.

まとめ

(Restated reason), which is why I feel/believe that (restated main point).


TOEFL ライティングで使えるおすすめの参考書

TOEFLのライティング対策におすすめな参考書を3冊紹介します。

[音声ダウンロード付き]TOEFLテスト集中攻略ライティング


 
[音声ダウンロード付き]TOEFLテスト集中攻略ライティング | 四軒家 忍 |本 | 通販 | Amazon

今書いている英文がエッセイ全体の中でどのような役割を果たすのか、前のパラグラフの内容とのつながりが明確かどうかなど、エッセイ全体の構成を学べる一冊です。

特に構成はなんとなくで書いているという人や、そもそもどのような構成で書いていいのか分からないという人におすすめです。TOEFLは構成がきちんとしたエッセイを書くことで得点に繋がります。

TOEFL iBT® TEST ライティングのエッセンス


TOEFL iBT® TEST ライティングのエッセンス | Z会編集部 |本 | 通販 | Amazon

基礎になる批判的思考(クリティカル・シンキング)から、問題演習、総仕上げと幅広くカバーできる一冊です。模擬試験も2回分収録されています。

どのように情報を整理し、それを的確にアウトプットすれば良いか分からないという人におすすめです。スコアアップにつながる論理力や基本姿勢を身につけられます。

スピーキング・ライティング攻略のためのTOEFL iBTテスト必修フレーズ100


TOEFL iBTテスト必修フレーズ100-スピーキング・ライティング攻略のための | 鈴木 瑛子 |本 | 通販 | Amazon

論理的に主張を展開するために必要な、TOEFL水準の英語表現が100フレーズ収録されています。

対策として何から始めたら良いのか分からない、どのようなフレーズを使うべきなのか悩んでいる人におすすめです。まずはこの100フレーズを覚えて、自分の主張に応用して使えるように練習しましょう。


TOEFLライティングを効率的に勉強する4つのコツ

本番と同じ環境で練習を繰り返す

本番と同じ環境で繰り返し練習をすることが大切です。実際のライティング試験はタイピングなので、本番で焦らないように日頃から英語のタイピングに慣れておきましょう。

また、試験ではスペルチェック機能がありません。スペルミスは減点につながってしまうので、正確で速いタイピングスキルが求められます。書いたエッセイは必ず見返して丁寧に添削しましょう。

同義語を覚える

Integrated taskパッセージを読み、音声を聞いて、要約する問題です。そのため必ず、パッセージ音声の内容を比較させる必要があります。そのは、必ずthe reading says that….the lecture says that…”などで始めたりします。”reading” を “article, passage, author, script”のような同義語に変え、様々な語彙を用いると評価が上がるといわれています。

例えば、接続詞のbut”には、”nevertheless, nonetheless, however”など「しかし」を意味する表現がたくさんあります。自分がよく使う単語の同義語を調べて覚えていきましょう。

文章の構成を覚えておく

文章を書き始める前にきちんと構成を立て、何を書くか決めてから書き始めましょう。

Integrated taskの基本的な構成は以下の通りです。

Paragraph 1. Introduction

Paragraph 2-4. Body

Paragraph 5.  Summary

というのが基本的な構成です。

Accademic Discussion tasksに関しては、オンライン上で意見交換のボードに書き込むイメージなので、Introduction, Body, Conclusionといった構成や段落分けは不要です。しかし、構成のイメージは大きく変わりません。導入部分で自分の意見を書き、内容部分でその意見をサポートする理由や具体例を書きます。そして、最後に結論の部分で改めて自分の意見をまとめる形式です。

試験時間が短く、慌てて書き始めてしまいたくなる気持ちを押さえて、最初にきちんと構成を決めてしまう方が効率的です。このことを忘れずに試験に臨みましょう。

英文添削サービスを利用する

ライティングを独学で対策していると、「自分の文章が良いかどうかわからない」という壁に当たります。自分一人では、単語や構文を覚えることができても、それを適切に使えているかどうかを判断できません。状況に応じて、適切な単語や言い回しを使い分けることができると、ライティングセクションの点数はさらに上がります

スペルチェックや文法のミスだけであれば、「Ginger」などの無料ソフトで十分ですが、より自然な表現方法や、適切な単語の使い方を学ぶためには、TOEFLに精通した人にアドバイスをもらうことが大切です。自分が、自信を持って使える文章が増えれば増えるほど、点数も伸びます。自分の文章を添削してもらう機会を増やして、文章の質を上げましょう。

オンライン英会話ベストティーチャーでは、英語を話すレッスンだけではなく「書く」練習もできます。外国人講師が添削をしてくれるので、ミスだけではなく正しい英語表現や別の表現を学べます。

まとめ

TOEFL iBTのライティングセクションは、日々の努力が一番実るセクションです。タイピングの練習、テンプレートを覚えるなど、正しい方法で日々勉強を続ければ、必ず点数は伸びます

オンライン英会話ベストティーチャーのTOEFL iBT対策コースでは、試験に精通した講師が作成したオリジナル問題(ライティング・スピーキング)を使用して対策ができます。1ヶ月で15点アップした実績も!無料体験レッスンも実施しているので、気になる方はぜひお試しください。

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