【TOEFL iBTスコアアップ対策】リスニング講義問題のメモの取り方

【TOEFL iBTスコアアップ対策】リスニング講義問題のメモの取り方

そのメモの取り方、まちがってませんか?

「わたしは英語4技能試験でメモを取らない派です。メモを取っている間に大切なことを聞き逃してしまうからです。」という方へ。

メモを取るから聞き逃すのではなく、メモの取り方が悪いから聞き逃している可能性はないですか?

メモ取りに関するポイントは「メモを取るか取らないか」ではなく「どのようにメモを取るか」です。たとえば、あなたが会社で電話を取った場面を想像してみてください。電話相手のベッティが以下のように喋ります。

ベッティ

お世話になります、わたくし株式会社ベストティーチャーのベッティと申しますが、田中様はいらっしゃいますでしょうか?請求書の件で至急ご確認したいことがございますので、本日中に電話番号o3-xxx-xxxxまで折り返しお電話いただけますか。

もしメモを取らずに、ベッティの話を集中して聞いていたとしても、電話を切った後「ベッティは誰宛てに電話をかけてきたんだっけ」とか、「何番に電話すればよかったんだっけ」といったと不明確な部分が出てくるかと思います。やはり、大事なことはメモを取るべきなのです。

では、どのようにメモを取ればよいでしょうか。冒頭の「お世話になります」をメモする必要はありませんよね。メモを取る目的は「問題に出そうなポイント/後で見返したい情報を書き留めるため」です。

ベッティからの電話内容は、以下のようにポイントをまとめるとよいでしょう。

メモの中では名前を呼び捨てでもOK。取り継ぐ時は「田中さん、ベッティ様からお電話です」と言うように注意しましょうね。

TOEFL iBTのリスニングも「問題に出そうなポイント」に絞ってメモを取ることで、設問を解く際、メモを見返してヒントを得ることができるのです。本記事では「問題に出そうなポイント」を聞き分けてメモに残す方法を紹介します。

問題に出そうなポイントの聞き分け方

メモを取る目的は「問題に出そうなポイントを書き留めるため」なので、「ここ問題に出そう!」と思ったらメモに書き残します。

問題に出そうなポイント例
・講義の最初に言うキーワード
・キーワードに関する追加情報
・固有名詞、数値、時間・日時・期間、難しい単語、例
・情報の因果関係(主張、理由、反対意見、背景)
などなど……

問題に出そうなポイントを聞き分けてメモに残す力「メモ力(りょく)」をつけるには、練習するしかありません。

リスニング講義問題のメモ力を上げる対策
・過去問を解く
・YouTubeで英語のニュースを視聴しながらメモを取る

先生に「ここテストに出るぞ〜」と言われなくても「テストに出そうな部分」を自分で探せる感覚を身につけましょう!

メモの取り方で意識する2点

1.キーワード(=問題に出そうな単語)を書く

“Discuss about……”“Whether……”“Focus on……”などの後には講義のメインテーマに関するキーワードが出ます。「メインテーマは何か?」といった設問は頻出するので、必ずメモしましょう。

TOEFL iBTリスニングの講義問題では、パソコン画面にキーワードが度々出てきます。「画面に出るからメモ取らなくてもいいや」と思いがちですが、情報を整理してメモに残すために、キーワードは書き留めることをオススメします。

パソコン画面に出るキーワード

2.キーワードに関する追加情報を足していく

キーワードに関連して、さらに問題に出そうな情報が追加されるたびに、メモに追加します。Aについての情報はメモ用紙の左側にまとめ、Bについては右側にまとめる、など書く場所を決めると整理しやすいです。

例題を使ってメモ取り実践!

以下の大学の講義の様子を例に、メモの取り方を紹介します。 本番では画面に文章は出ず、この約10倍の長さの音声が流れます。今回はメモの取り方を紹介するために、キーワードが黄色でハイライトされています。

Today, as it is the first day of our science class, we are going to discuss about one of the most controversial topics in the world. Tomatoes, are they fruits or vegetables? Many people are confused about the distinction between fruits and vegetables. Some books or articles might say a tomato is a vegetable, while others say a tomato is a fruit, and still others say a tomato can be both a fruit and a vegetable. How can an average person tell the difference? The confusion with labeling a tomato as a fruit or a vegetable occurs because of the differences in usages between botanical purposes and culinary ones. Botanists, scientists who study plants, would classify a tomato as a fruit. Fruits are developed from the ovary in the base of the flower and contain the seeds of the plant. Apples, grapes, and oranges are definitely fruits. Some plants have a soft part which supports the seeds and is also called a fruit, though it is not developed from the ovary: The strawberry is an example of this. Sometimes seeds are gone in cultivated forms, such as bananas, thanks to the advanced process of selective breeding. Cooks, on the other hand, as far as cooking is concerned, some species which are strictly fruits, such as tomatoes, may be called vegetables because they are used in savory rather than sweet cooking. The term vegetable is more generally used for other edible parts of plants, such as cabbage leaves, celery stalks, and potato tubers, which are not strictly the fruit of the plant from which they come. Occasionally the term fruit may be used to refer to a part of a plant which is not a fruit, but which is used in sweet cooking: rhubarb, for example. Therefore, the answer to the question is that a tomato is technically the fruit of the tomato plant, but it’s used as a vegetable in cooking.

キーワードと追加情報を縦に書くことを意識したメモ例が以下です。テーマは「トマトがフルーツか野菜か」についてで、フルーツと野菜それぞれの特徴について、botanist(植物学者)とculinary(料理の)視点から説明されました。

押さえておきたいポイント

・botanist(植物学者)の主張→トマトはフルーツ。
 理由→トマトは植物のovary(子房)から出来ていて、タネがあるから。

・culinary(料理の)の主張→トマトは野菜。
 理由→甘くないから。

このように、自分が読み返した際に理解できる範囲でキーワードをメモすることで、講義の流れを事細かに書かずとも、主張や理由(問題に出そうなポイント)を簡潔に記録することができます。

最後に

メモの取り方に正解はないので、今回紹介した方法を参考に、自分のスコアアップに繋がるメモの取り方を工夫してください。話し手のポイントを整理して聞くスキルはTOEFL iBT受験時だけでなく、学校の授業や就職後などの実生活でも必須なスキルなので、身につけておくと必ず役に立ちますよ!

TOEFL iBTリスニング問題の形式、メモを取るメリット、メモ用紙の使い方については以下記事を参照ください。

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