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【英検®️1級】ライティング対策:エッセイで気をつけるポイントとテンプレート

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英検1級を受験予定の皆さん、一次試験の対策は進んでいますか。誰もが認める難関英語資格の英検1級は、英語4技能(リーディング・ライティング・リスニング・スピーキング)全てにおいて高いレベルが求められます。

中でもライティングは1人で対策することが難しく、気をつけるポイントに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では英検1級受験者向けに、ライティングの概要、ポイント、テンプレートなどをまとめました。一次試験突破のヒントとなれば幸いです。

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英検®️1級の試験概要

まずは初めて英検1級を受験する方に向けて、試験の概要をご紹介します。

一次試験

技能
(試験時間)
試験時間 問題形式 問題数
リーディング 100分 短文の語句
空所補充
22
会話文の文
空所補充
6
長文の内容
一致選択
7
ライティング 英作文 1
要約問題 1
リスニング 約35分 会話の内容
一致選択
10
文の内容
一致選択
10
Real-Life形式の内容
一致選択
5
インタビューの内容
一致選択
2

二次試験

技能(試験時間) 試験時間 問題形式
スピーキング 約10分 自由会話
スピーチ
Q&A

二次試験ではスピーチ、応答の内容、語彙、文法、発音の正確さなどの観点で評価されます。

合格基準スコア(英検CSEスコア)配点

英検では素点をもとに「英検CSEスコア」が算出されます。英検CSEスコアは受験者全員分の採点後に統計的に算出されるため、素点から算出することはできません。

英検1級は各技能(リーディング・ライティング・リスニング・スピーキング)の英検CSEスコアが850点満点です。なお、一次試験の合格基準スコアは2028/2550点です。

英検®️1級ライティングの概要


ここからは英検1級のライティングの概要と解答時のポイントを紹介します。英検1級のライティングは、与えられたTOPICについて自分の主張とそれをサポートする理由を英作文します。

4つの評価ポイント

英検1級のライティングは以下の4つの観点で採点されます。

①内容
課題で求められている内容が含まれているか

②構成
英文の構成や流れが分かりやすく論理的か

③語彙
課題に相応しい語彙を正しく使えているか

④文法
文構造にバリエーションがあるか、それらを正しく使えているか

TOPIC

英検1級のライティングでは、社会性の高い幅広い分野から「TOPIC(お題)」が出ます。そのため普段から社会問題に関心をもち、英語のニュースに触れて関連する知識やボキャブラリーをためておく必要があります。

【TOPIC例】


①Is a university degree in literature worth the cost?

②Can remote work replace offices?

③Agree or disagree: Educational background will become more important in the future.

解答形式

意見論述問題は、5パラグラフのエッセイ形式で解答します。語数の目安は200〜240語です。それぞれのパラグラフに含む内容を解説していきます。

Introduction(序論)第1パラグラフ

TOPICに対する自分の主張(意見)を述べます。

上記であげたTOPICを例に考えてみます。
Agree or disagree: Educational background will become more important in the future.
(同意するかしないか:今後、学歴はさらに重要になる。)

第1パラグラフでは、”I agree that educational background will become more important in the future.”の立場でエッセイを書くのか、”I disagree….”の立場でエッセイを書くのか、自分の立場を明確にします。

Body(本論)第2〜4パラグラフ

自分の主張をサポートする根拠や具体例をあげます。これまでに英検準1級を受けてきた方はもうご存知かと思いますが、
Firstly, …..
Secondly, …..
Lastly, …..
などを使って、第1パラグラフで書いた自分の主張(意見)をサポートする3つ根拠を、3つのパラグラフに分けて書きます。

Conclusion(結論)第5パラグラフ

自分の主張(意見)を再度、表現を変えて述べます。

要約問題は、与えられたパッセージを90〜110単語で要約する問題です。ポイントは、元の文章を知らない人が読んでも内容を理解できるかどうかです。

英検®️1級ならではのポイント


アカデミックエッセイで理由を述べる際は“From my experience….”をなるべく使わない方が無難です。なぜなら、自分の経験談はどのような場合でも主張をサポートできるとは限らず、論理的に繋がらない恐れもあるからです。このポイントは4つの評価基準のうち「②構成 英文の構成や流れが分かりやすく論理的か」に関わります。

極端な例をあげます。先ほどあげた学歴の必要性に関するTOPICの具体例として「学歴は大事じゃないと思います。自分の経験上、私は大学を出ていませんが幸せに暮らしています。」という経験談を使ったとします。確かに1つの具体例ではありますが、読み手(この場合はエッセイを添削する人)を説得するためには、より一般性のある根拠にもとづいて、自分の主張を客観的にサポートできなければ意味がないのです。

実際にアカデミックな論文で自分の経験談を使用することはほぼありません。また、ビジネスの場でも実体験だけに頼った提案は独りよがりに聞こえがちで、クライアントや上司を説得できないかもしれません。普段からいろいろな事例に関心を持ち、客観的な事例を元に相手を説得するスキルは、実用英語技能検定1級突破、延いては社会で通用する英語を使う力に繋がりますよ。

この例のTOPICをサポートするとしたら「好景気のときはあまり問題にされていませんが、今はコロナウイルスの影響で経済が悪化しており、定職に就くための選考も厳しくなっているため、今後学歴は重要視されると思います。」のように、ニュースで得た知識や一般論を使えるとよいですね。

英検®️1級で使えるテンプレート

ここからはエッセイで役に立つ表現を紹介していきます。英検1級を目指す方であれば、”Generally speaking“や”In conclusion“など基本的な表現は使いこなせるかと思いますが、今一度復習してみてください。

テンプレート(基本編)

It is largely recognized that ____.
(____であると広く知られている。)
例:It is largely recognized that Greta is a young environmental activist..

People these days are more/less ____.
(現代人はより一層____している。)
例:People these days are more concerned about virus.

____ is vital to us all.
(私たちに____は欠かせない。)
例:Good sleep is vital to us all.

There are numerous cases that ____.
____というケースは多数ある。)
例:There are numerous cases that children get injured by their parents.

____ has been plaguing our society.
____ は我々の社会を苦しめている。)
例:COVID-19 has so far been plaguing our society.

apart from A, B could allow _____
(Aと比較すると、Bは_____できる)
例:Apart from health issues, economic issues could allow employees to unite one another and cooperate.

Nowadays, _____ has been increasingly important.
(昨今、____の重要性は増加している。)
例:Nowadays, the university entrance examination has been increasingly important.

Under these circumstances, I noticed that _____.
(このような状態で私は____ということに気が付いた。)
例:Under these circumstances, I noticed that work style reform would not solve the situation.

Nonetheless, some insist that ____.
(それにも関わらず、____と主張する人もいる。)
例:Nonetheless, some insist that coming to the office is necessary for the Japanese work style.

____ would offer another invaluable benefit.
____ はもう一つ重要な利点を与えてくれる。)
例:A genuinely open society would offer another invaluable benefit.

All things considered,_____
(全てを考慮してみると)
例:All things considered, working from home remotely offer many popular and convenient features.

テンプレート(応用編)

続いて、さまざまなトピックで応用が効くテンプレートです。少し長い表現ですが、型を覚えておけば本番できっと助けになるはずです。

The government has numerous tools for _____.
(政府は_____に関する多数の手段をもっている。)

The greater focus on ….. has led to a shift in_____.
…..により焦点をあてたことで_____へと交替していった。

Our reliance on ….. is doing enormous damage on _____.
(私たちが…..に依存することで_____にダメージを与えている。)

It is hard to imagine how today’s people could fully function in a world without_____.
(現代人が_____なしで生活を機能させることは想像できない。)

Given the current situation, it is hard to imagine a scenario in which _____ do not pose a challenge to the international community in the coming decades.
(これらの状況から、今後 _____ が国際社会へ難題をもたらずには終わらないことが予想できる。)

まとめ

英検1級の試験概要とライティングの概要は押さえられましたか?本記事でご紹介したポイントやテンプレートが皆さんのライティング対策の助けになれば幸いです。

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