
TOEFL iBTの試験で最後に待ち構えているのがライティングセクションです。リーディング、リスニング、スピーキングが終わってクタクタになってしまっている方も多いと思います。そこで本記事は「どれだけ試験本番で苦しまないようできるか」を考えた対策法4つをお伝えします。
1.普段からタイピング練習をしておく

TOEFL iBTのライティングセクションは、全2問でIntegrated Writing (統合問題) 、とIndependent Writing (独立問題) から成っています。Integrated Writing が20分で150-225 words、Independent Writingでは30分で300 words以上が求められます。それぞれの試験時間内で、すべての時間を文章入力に割くことはできません。
また、試験ではスペルチェック機能がありません。スペルミスは減点につながってしまうので、正確で速いタイピングスキルが求められます。
そこでお勧めするのは、ライティングセクションの模範解答をメモ帳にタイピングし、時間を測るという勉強法です。時間を測り終えた後に、wordにコピーペーストすれば、自分がどれだけスペルミスをしたのかが明らかになります。
今回、私自身も某参考書の模範解答(366 words)をタイピングしてみました。
結果は…..
9分55秒 スペルミス5か所 でした。
筆者の場合、回答をタイピングをするだけで10分はかかってしまうんですね。これには個人差があるかと思いますが、自分の文章を構成する時間、見直しする時間が増えればより洗練された文章を書くことができますよね。
日々このタイピング練習をすることで模範解答になるような文章構成も身に付きますし、タイピングも早くなるので非常にお勧めです。
おまけ:頻繁に使うのにスペルミスする単語ランキングtop3(筆者個人)
1位 their → thier, thrie
2位 whether → wheter, whather
3位 because → becaues, becuase
殿堂入り receive → recieve これはネイティブもよく間違えるらしいです。
2.文章の構成を覚えておく

Integrated writing も Independent writing も基本的な文章の構成は決まっているので、それを覚えましょう。また文章を書き始める前にきちんと構成を立て、何を書くか決めてから書き始めるようにしてください。
まず、どちらも基本的には、”5段落”で文章を作成するようにしてください。
Paragraph 1. Introduction (導入)
Paragraph 2-4. Body (内容)
Paragraph 5. Conclusion (結論)
というのが基本的な構成になります。
今回は、Independent writingを例にとって文章構成を行ってみたいと思います。「バランスボールを椅子の代わりに使用するという動きがありますが、あなたはそれに対してどう思いますか?」という問題が出たとしましょう。
この時点で、自分がどちらの立場なのかは絶対に決めてください。
TOEFL iBTスピーキングは自分で対策できる!普段から取り入れたい3つの勉強法にも書きましたが、覚えておいてほしいのは本心を述べる必要は全くないということです。どちらのほうが簡単に、論理的な文章が書けるのかということを考えます。
今回は「バランスボールは非常に画期的で素晴らしいアイデアだ」という立場で文章を構成してみます。
Paragraph.1 (導入)バランスボールを椅子の代わりにするといいことがたくさんあります。
Paragraph.2(内容1)安い。まず圧倒的に椅子よりも安いです。
Paragraph.3(内容2)健康的。バランスボールに乗ると、自然と背筋が伸び健康的です。
Paragraph.4(内容3)場所を取って邪魔といわれるかもしれないが、椅子より簡単に移動でき、柔らかいので危険も少ない。
Paragraph.5 (結論)バランスボールを椅子にすると作業する際にとても効果があると言えます。
このような形で文章を構成して、それにサポート文章を加えることができれば、Independ writingはもう大丈夫です。
ここで一つお勧めしたいのはParagraph.4で反対意見の人が主張してくるであろう意見を取り上げ、それでも尚、自分の意見の方がよいと主張することです。これは“Counter argument”と呼ばれるもので、Independent Writingでは非常に効果的です。
試験時間が短く、慌てて書き始めてしまいたくなる気持ちはよくわかります。
しかし、文章構成をきちんと考えず、書きながらどうしようか迷ったり、考え直したりするよりも、最初にきちんと決めてしまう方がよっぽど効率的です。このことを覚えて試験に臨んでもらえればと思います。
3.同義語を覚える

文章の構成が決まれば、必要な言い回し、単語があるので、それを完璧に覚えましょう。それでは今度は、Integrated Writingを例に取り上げて考えてみましょう。
Integrated Writingでは基本的に文章を読み、講義を聞いてそれをまとめるという問題になっています。そのため必ず、文章と講義を比較させる必要があります。その時には必ず、the reading says that….やthe lecture says that….などのように始めたりします。その際にreading を article, passage, author, scriptのような同義語に変え、様々な語彙を用いて”文章”を表すと評価が上がるといわれています。
これはもちろん他の単語にも置き換えることができます。
例えば私の場合ですと、think などの「思う」といった単語はもちろん、improve や increase, influenceなどが個人的によく使う言葉でした。そのため、自分でこれらの単語の同義語を調べ上げ、覚えることによって語彙力があることをアピールしていきました。
これはもちろん、接続詞などにも当てはまります。but だけではなく、nevertheless, nonetheless, however など「しかし」を意味するような単語はたくさんあります。自分がよく使う単語がわかってきたら、その単語の同義語を調べて覚えていきましょう。
よく使う言い回し等も覚えていけるとさらに高得点が狙えますので、地道に努力を続けていきましょう。
4.無料添削ソフト・サービスの紹介

ライティングに関して一番難しいことは、「自分の文章が良いかどうかわからない」ということです。自分一人では、単語や構文を覚えることができても、それを適切に使えているかどうかを判断することができません。状況に応じて、適切な単語や言い回しを使い分けることができると、ライティングセクションの点数はさらに上がります。
スペルチェックや文法のミスだけであれば、「Ginger」などの無料ソフトで十分です。しかし、それだけでは不十分です。日本語の文章を添削してもらった記憶はありませんか?
だれかに自分の文章を見てもらい、修正することはとても大切です。より自然な表現方法や、適切な単語の使い方を学ぶのには、やはり、ネイティブに聞くのが一番です。気軽に添削を頼めるネイティブの友達がいる方は、すぐにお願いしてください。
しかし、独学や、学校の先生に聞く方がほとんどだと思います。そこで私がおすすめするのはオンライン英会話のベストティーチャーです。
ベストティーチャーは、Writing レッスンをおこない、その文章を添削してもらって、それをもとにSkypeレッスンを行うというサービスを提供しています。
自分の書いた文章を、すぐに講師に添削してもらえるのでかなりおすすめです。(試験のライティングセクションとは関係ありませんが、スピーキングセクションの対策にもかなり効果的です。)また、ベストティーチャーのようなオンラインサービスでタイピングの練習をしておくと、本番の試験の時にタイピングが速くなります。
自分が、自信を持って使える文章が増えれば増えるほど、点数も伸びるはずです。自分の文章を添削してもらう機会を、ぜひ増やして、文章の質を上げてみてください。
まとめ
TOEFL iBTのライティングセクションは、日々の努力が一番実るセクションです。タイピングの速度、テンプレートを覚えることなどは、一日では習得できません。正しい方法で、日々勉強を続ければ、必ず点数は伸びるはずです。こつこつ自分の書ける文章を蓄えて、素晴らしい文章を書いてください。