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IELTSのリーディングスコアを短期間で上げるための3つの工夫

2015.08.19

IELTSのリーディングパートは、リスニングパートとならび日本人の得点源だといわれています。とはいえ、文法も語彙も難しい高度に学術的な記事を1時間という短時間で3つも読まなければならず、継続的に6.0以上の高得点をとれるようになるまではある程度の練習が必要です。

そこで今回は、IELTSの学習をはじめたばかりの皆さんでも短期間でリーディングのスコアを上げられる3つの工夫を、設問の種類ごとにご紹介していきます。

IELTS リーディング

– 3つの工夫 –

1. 文章に印をつけながら読めば内容一致問題は怖くない

2. 段落の論旨を一致させる問題は、段落の最初と最後の文だけ読んで解く

3. TRUE / FALSE / NOT GIVEN 問題は解答の根拠を探す

 

1. 文章に印をつけながら読めば内容一致問題は怖くない

IELTSリーディングで頻出なのは「誰が何を言ったか」、「いつ何が起きたか」などの内容一致問題です。一度に大量の情報を処理しなければなりませんが、これは文章を読み進める過程で文章に印をつけていくことで、正答率UPと時間を節約を同時に達成できます。

例えば設問文で “Willms and Somers” と出てきたら、長い文章の中から “Willms and Somers” を探してあげないといけません。下の文章では人物の名前は赤い文字でマークしてありますから、簡単に探し出すことができますね。

 

(前略)

【A】

However, recent data show that the expansion of education does not necessarily lead to a more equal society. According to a 2012 survey taken by OECD (2014a), among countries which participated in the survey, an average of 32% of young people in the age group between 25 and 34 attained a higher level of education than their parents. This is an indication of upward mobility. An average of 16% in the same age group did not attain their parental education levels, indicating downward mobility. This trend denotes that upward mobility is, in general, more common than downward mobility. Yet, the percentage of people who achieved lower qualifications than their parents has increased from 9% among 55 to 64 year-olds to 10% among 45 to 54 year-olds, 12% among 35 to 44 year-olds and to 16% among 25 to 34 year-olds. At the same time, 42% of 55 to 64 year-olds attained higher levels of education than their parents, 43% among 45 to 54 year-olds, 38% of 35 to 44 year-olds and 32% of 25 to 34 year-olds did. In other words, although an increasing number of young people have access to education, intergenerational mobility in education is slowing.

※ “intergenerational mobility (世代間流動性)”とは、子どもがその親よりも社会・経済的に高い(もしくは低い)社会階層に属することをいいます。

【B】

OECD (2014b) also points out that the impact of parental socio-economic status on the educational attainments of subsequent generations still remains strong. Amongst those who have a tertiary qualification in the age group between 25 and 34, 65% have at least one parent with a tertiary qualification, whereas 23% do not have parents with a tertiary qualification. Willms and Somers (2001) and Woessmann (2004) also find a strong correlation between student performance and their family backgrounds. Students from the lower economic class tend to perform lower than students from higher economic backgrounds. Consequently, this extension of inequality does not end within a single generation; the level of social inequality of subsequent generations is firmly underpinned by the disparity in the educational attainments of their parental generations (Blanden, Gregg and Machin, 2005).

(後略)

 

このような「誰が何を言ったか」という問題の場合、上のように人物の名前に印をつけておくとをしておくと、後から該当部分を何度も何度も探してしまうようなリスクを減らすことができます。

チェック IELTS

他にも重大な出来事の名前、時を示す表現(年号など)にも印をつけていくといいでしょう。実際の試験では、

・人物はマルで囲む

・出来事の名前は四角で囲む

・時を表す表現には下線を引く

など、カテゴリごとに印の種類も使い分けることで、色々な視点から出題される内容一致問題に対応できるようになります。

2. 段落の論旨を一致させる問題は、段落の最初と最後の文だけ読んで解く

段落論旨一致問題とは、いくつかある選択肢の中からその段落の論旨を結び合わせる問題です。

例えば、以下のような選択肢があったとしましょう。

「教育の普及が社会的・経済的不平等の解消には必ずしも結びつくわけではない」

この趣旨の段落は、上の英文の【A】、【B】のどちらでしょうか?

このような問題を素早く解くコツとして、段落の最初と最後だけ読む、というのがあります。英語の文章は、最初にその段落の論旨を述べてしまい、最後にまた段落のまとめとして論旨を繰り返して述べるという雛形があります。つまり段落の論旨を一致させる問題では段落の中を注意して読む必要はなく、最初と最後の文章に注目して読めばいいのです。

 

例えば、段落【A】について考えてみましょう。

まず段落のはじめで

“However, recent data show that the expansion of education does not necessarily lead to a more equal society.”

とあり、「教育の普及が必ずしも平等な社会へ直結しているわけではない。」ということを言っています。そして段落の最後は

“In other words, although an increasing number of young people have access to education, intergenerational mobility in education is slowing.”

とあり、こちらは「より多くの若者が教育を享受できるようになっているが、世代間の教育の流動性は低下している。」と言っています。

つまりどちらの文章も「教育の普及が必ずしも平等を促進するわけではない」ということを主張しているのです。その間の文章は、その主張をサポートするためのただのデータです。ですからこのタイプの設問では、各段落の中間部分はすっ飛ばし、最初と最後の文だけに注目すれば十分に正解にたどり着くことができます。

一方で段落【B】は、はじめに

“OECD (2014b) also points out that the impact of parental socio-economic status on the educational attainments of subsequent generations still remains strong.”

とあり、「OECDは、子供世代の教育達成度はその両親たちの社会・経済的地位に大きく左右されているということを指摘している。」ということを書いています。そして段落の最後では、

“Consequently, this extension of inequality does not end within a single generation; the level of social inequality of subsequent generations is firmly underpinned by the disparity in the educational attainments of their parental generations.”

として、「結果として、不平等の拡大は一世代間だけにとどまらず、子供世代の社会的不平等は親世代の教育的不平等に起因している。」ということを報告しています。

つまり段落【B】は、「親世代の不平等がいかに子供世代の不平等に影響しているか」ということが論旨として書かれています。

従って先ほどの例題の

「教育の普及が社会的・経済的不平等の解消には必ずしも結びつくわけではない」

という趣旨により合致するのは段落【A】ということになります。

簡単な例で説明しましたが、この解き方でIELTSの実際の問題にも十分に対応できるようになります。

IELTS 教育

3. TRUE / FALSE / NOT GIVEN 問題は解答の根拠を探す

問題では、TRUEとFALSEの区別は簡単につくものの、FALSEとNOT GIVENの区別がつきにくいことがよくあります。でも、実はその区別は明白。FALSEとなる根拠が文中にあればFALSEであり、根拠がないもの、つまり、文章中に記載がないものは NOT GIVEN になると覚えておくと試験中に迷うことはなくなります。

例えば、以下のような設問で考えていみましょう。

「教育が充実している国では社会的・経済的格差が小さい」

これは、 TRUE / FALSE / NOT GIVEN のうちどちらでしょうか。

今まで「教育が必ずしも平等を促進するわけではない」ということを言ってきていたので、答えは FALSE だと思ってしまった方も多い間もしれません。

しかし、正解は NOT GIVEN です。というのもよく読んでみると、国家間の比較はこの記事のどこにも書いていません。つまり、この記事だけでは教育の普及と社会・経済的不平等の国際比較はできないのです。このように、一見して記事の論旨とは確かに合致しているようでも、実はそんなことどこにも書いないというのが NOT GIVEN となることが多々あります。

IELTS リーディング

まとめ

このように、IELTSのリーディングで継続的に6.0以上の高スコアを出すためにはいくつかのポイントをおさえておくことが必要です。しかし、これらのテクニックはたった数回の実践練習で割とすぐ身につけることができます。テスト直前にもこの3つのポイントを見直して、なるべく早くリーディングセクションを得点源にできるようにしましょう。

ちなみに今回の記事で紹介した英文は、筆者が去年イギリスの大学院で社会政策学を学んでいた際に書いた論文の一部です(笑) 必ずしも洗練された文章ではありませんが、「海外に留学に行ったら、これくらいのレベルの英文を書くんだな!!」という目安にしてみてください。このブログにはIELTSのライティングセクションに関する記事もたくさんありますので、それらも参考にしながらライティングのスキルも磨いていきましょう。

《ライティングで参考になる記事リスト》
IELTSライティング必勝法!パート1を必ず20分以内で回答する方法
◯ IELTSライティングTask2のスコアを短期間で伸ばす3つのポイント
◯ IELTS の最難関 Writing task 2 を攻略せよ!

 

《参照》
・Blanden, J., Gregg, P. and Machin, S. (2005). Intergenerational Mobility in Europe and North America. London: London School of Economics, Centre for Economic Performance.
・OECD (2014a). Education at a glance 2014, OECD Indicators 2014, Paris.
・OECD (2014b). PISA in Focus: Are disadvantaged students more likely to repeat grades?
http://www.oecd.org/pisa/pisaproducts/pisainfocus/pisa-in-focus-n43-%28eng%29-finalpd
・Willms, J. D. and Somer, M. A. (2001). Family, classroom, and school effects on children’s educational outcomes in Latin America. School effectiveness and school improvement, 12(4), 409-445.
・Woessmann, L. (2004). How equal are educational opportunities? Family background and student achievement in Europe and the US. Discussion Paper No.1284, IZA.

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