
留学などの目的でTOEFL iBT受験を受けなくてはいけないけど、試験の概要など何から調べたら良いのか悩まれている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、TOEFL iBT受験に必要な情報をすべてまとめてわかりやすく紹介します。TOEFL iBTを初めて受験される方や、受験に少しでも不安がある方、必見です!*試験概要は2018年7月時点のものです。
また、4skillsを運営するオンライン英会話「ベストティーチャー」では、初めて受験する人でも安心して受講できる「TOEFL iBT対策コース」を提供しています。
何から始めたら良いかわからないという方へ、無料体験レッスンも実施していますので、まずはサイトを確認してみてくださいね。
※無料レッスン受講可能
目次
TOEFL iBTの概要
TOEFL iBTとは
TOEFL iBTとは、Test of English as a Foreign Language Internet-Based Testの略で、米国のETS(Educational Testing Service)という組織が開発したテストです。
1964年に始まったTOEFLは、現在世界約180ヵ国以上の国々で行われていて、主に、英語圏でない人が英語圏の国へ留学する際に必要になってくるテストです。そのため、問題内容は「実際に英語圏の大学で問題なく学生生活を送れるかどうか」を判断できるようなアカデミックなものになっています。
TOEFL iBTの活用法
TOEFL iBTのスコアは130を超える国々の、9,000以上の高等教育機関で利用することができます。
現在、日本の大学でも、大学・大学院受験時にTOEFL iBTのスコアを利用できるところや、留学プログラムの出願の際にTOEFL iBTのスコア提出を求めるところが増えています。TOEFL iBTの活用法についてさらに知りたい方は、TOEFL iBTスコアを利用して入学出来る米国大学10選をご覧ください!
試験形式
リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つのセクションからなり、合計所要時間は約4時間30分です。時間配分と問題内容は以下の通りです。
セクション | 時間配分 | 問題内容 |
---|---|---|
リーディングセクション | 60〜80分 | 長文(3〜5問) |
リスニングセクション | 60〜90分 | 会話(2〜3問)講義(4〜6問) |
ライティングセクション | 50分 | Integrated task (1問) Independent task(1問) |
スピーキングセクション | 20分 | Independent task(2問) Integrated task (4問) |
TOEFL iBTはインターネットを介して英語で実施されるテストで、試験会場で1人1台のコンピュータを使って受験します。また、スピーキングセクションでは、マイクに向かって話し、音声が録音されます。
スコア
TOEFL iBTでは合格・不合格はなく、0〜120点でスコアが表示されます。各セクションごとに0〜30点の評価と、総合評価として各セクションの合計が出されます。スコアは、受験日から約1ヶ月後に確認することができます。
また、TOEFLスコアの有効期限は受験日から2年間です。意外と短いのでスコア提出前に期限切れにならないよう、確認しておきましょう。スコアシートについて詳しく知りたい方は、TOEFL iBTスコアシート詳細解説をご覧ください!
TOEFL iBTの問題内容
リーディングセクション

問題構成
リーディングでは3〜5つの学術的な文章が出され、それぞれ12〜14問の設問があります。リーディングで出題される文章はそれぞれ約700語であり、3〜8段落に分かれています。
問題 | 設問数 | 時間配分 |
---|---|---|
文章(3〜4つ) | 各12〜14問 | 各約20分 |
リーディングセクションには、解いても採点結果に響かない「ダミー問題」があります。3つの文章(ダミー問題なし)が出題される場合は60分、4つの文章(ダミー問題あり)が出題される場合は80分で解答します。
出題分野
内容は大学の教科書や新聞に載っているようなアカデミックな内容です。文学、歴史、芸術などの人文系分野だけでなく、産業、貨幣制度などの社会科学系分野についての記事も出題されます。さらには、地震学や気象学、生物学や地学、航空宇宙学といった自然科学系分野の記事も充分に読みこなすことを求められます。
設問
リーディングセクションの設問は10種類あります。
設問 | 内容 |
---|---|
内容一致問題 | 文章の中に明確に述べられていることを選択肢から選ぶ |
内容不一致問題 | パッセージには書かれていない、または書かれている内容とは異なるものを選ぶ |
推論問題 | パッセージに書かれている内容から推論できる選択肢を選ぶ |
意図問題 | 筆者がある表現や内容を用いる意図や目的、あるいは段落の目的を判断する |
語彙問題 | 単語やフレーズの表現の意味について問われる問題 |
指示語問題 | 指示語が、具体的に何を示しているかを問う問題 |
言い換え問題 | パッセージ内でグレーにハイライトされたセンテンスを、別の表現で言い換えた選択肢を選ぶ |
挿入問題 | 文章が与えられ、その文章がパッセージ中の4つのどの箇所に挿入すれば意味が通るかを選択 |
要約問題 | パッセージの内容と合致する文章を6つの中から3つ選ぶ |
表完成問題 | 5-10個の内容を与えられるので、それぞれが2つのどのカテゴリーに当てはまるのかを分ける |
TOEFL iBTリーディング対策を詳しく知りたい方は、設問によった解法が詳しく書かれているこちらの記事【TOEFL iBTリーディング対策】10の設問タイプと攻略法を徹底解説!を御覧ください!
リスニングセクション

問題構成
リスニングは大きく2つの問題に分かれます。まず2〜3題の「大学での会話」の問題が流れ、それぞれに5問の設問があります。次に4〜6題の「大学での講義」問題が流れ、それぞれに6問の設問があります。
問題 | 設問数 | 時間配分 |
---|---|---|
会話問題(2〜3題) | 各5問 | 各リスニング約3分 |
講義問題(4〜6題) | 各6問 | 各リスニング約3〜5分 |
リスニングセクションにも、解いても採点結果に響かない「ダミー問題」があります。会話問題2題・講義問題4題(ダミー問題なし)が出題された場合、解答時間は60分。会話問題3題・講義問題6題(ダミー問題あり)が出題された場合、解答時間は90分になります。またリスニングでは、次の問題に進むと前の問題には戻れません。
出題分野
①大学での会話

・Office Hours:大学の教授が設けているOffice hoursに、学生が教授の研究室を訪ね、質問や相談している様子をリスニングします。
・職員への相談:学校生活に関する質問など、学生の質問に対して職員が提案などをしている様子をリスニングします。
・学生同士の会話:学生同士があるトピックについて話している様子をリスニングします。
②講義

・講義:教授が学生に向けて一方的に行うアカデミックな講義をリスニングします。
・ディスカッション:教授と学生たちの間でのやりとりが行われる授業の様子をリスニングします。
設問
リスニングセクションの設問の種類は、大きく4つの形式に分かれています。
設問 | 例 |
---|---|
会話・講義の大枠・主題を問われる問題 | 「教授と学生は何について話しているか。」「講義の主題は何か。」など |
会話・講義で話された細部の情報を問う問題 | 「男性によると、大学が図書館を工事するのはなぜか。」「講義によると、殺菌の過程では何が起こるか。」など |
会話・講義での発言の目的を問う問題(リスニングの一部が再度流され、そのスピーカーの言葉や様子に言及することもある) | 「教授がこのような発言をしたのはなぜか。」「この説明は何を指しているのか。」など |
会話・講義の進み方や流れを問う問題 | 「女性はおそらく次に何をするか。」「教授の講義の進め方に最も適したものを選べ。」など |
TOEFL iBTリスニング対策を詳しく知りたい方は、メモの取り方など高得点獲得のコツが紹介されているこちらの記事TOEFL iBTリスニングで試験当日に使える2つのテクニックを御覧ください!
ライティングセクション

問題構成・内容
ライティングセクションでは2種類の問題が出題されます。Integrated taskは、リーディング・リスニング・ライティングの複数のスキルが要求される統合問題です。一方、Independent taskでは、二者択一問題か、自分の意見を問う問題が出題されるため「自分の意見を文章にする力」が求められます。
Integrated task
3分:アカデミックなトピックに関するリーディング
↓
2分:リーディングと同じトピックに関するリスニング
↓
20分:リーディングとリスニングで得た情報を総合する形で要約(150-225words 程度)
Independent task
30分:あるトピックに対して自分の立場を選び、根拠を含めて記述(300 words 程度)
TOEFL iBTライティング対策を詳しく知りたい方は、パラグラフライティングについてまとめられたこちらの記事【TOEFL iBT受験体験記vol.6】2ヵ月で100点突破した対策法まとめ!を御覧ください!
スピーキングセクション

問題構成・内容
最後のスピーキングセクションでは3種類の問題が出題されます。まず、Independent taskでは、ライティングと同じく二者択一問題か、自分の意見を問う問題が出題されるため「自分の意見を言葉にする力」が求められます。そしてIntegrated taskには2種類あり、リーディング・リスニング・スピーキングの統合形式の問題と、リスニング・スピーキングの統合形式の問題があります。
Independent task 2問
45秒:ある質問に対して受験者が立場を選び、根拠を添えて回答(準備時間は15秒あります。)
Integrated task① 2問
45秒:あるトピックに関するリーディング
↓
60〜90秒:リーディングと同じトピックに関するリスニング
↓
30秒:準備時間
↓
60秒:リーディングとリスニングで得た情報を要約してスピーキング
Integrated task② 2問
60〜120秒:あるトピックに関するリスニング
↓
20秒:準備時間
↓
60秒:リスニングで得た情報を要約してスピーキング
TOEFL iBTスピーキング対策をもっと詳しく知りたい方は、理論的な解答方法について説明されているこちらの記事【TOEFL iBT受験体験記vol.3】短期集中対策1ヵ月目、100点突破を目指す!を御覧ください!
まとめ
今回はTOEFL iBTの試験概要、活用法、問題内容などをまとめました。TOEFL iBTの対策法に関する記事を下記にまとめたので、参考にしてみてください。
皆さんのTOEFL iBTの受験を、心より応援しています!
また、弊社ベストティーチャーでは、TOEFL iBTを熟知した講師からフィードバックやアドバイスがもらえます。
本記事で得た情報をもとに、実際の試験を想定した実践練習に興味のある方は、ぜひ無料の体験レッスンを受けてみてください!
▼楽しくTOEFL iBT対策ができるおすすめシリーズ!