新学習指導要領案が公表、英語先進国への一歩は小3から

約10年ぶりに改訂される小中学校の新学習指導要領案が、文部科学省より発表されました。どのように改訂されるかを小学校と中学校に分けてご説明します。

小学校新学習指導要領案

小学校の新学習指導要領案は、外国語活動を現行の小学五年生から小学三年生へ前倒しにし、小学校5年から英語を正式科目、年間70時間とするとのことです。また、5〜6年生次に600〜700語程度の単語量を目標に指導し、外国語やその背景にある異文化理解を含めたコミュニケーション能力の基礎を養う指導をするとのことです。

現行 3年 4年 5年 6年 合計 語彙数
外国語活動      35時間  35時間 70時間 指定なし
外国語     0時間 0時間 0時間
改訂後 3年 4年 5年 6年 合計 語彙数
外国語活動 35時間 35時間     70時間 600〜700語程度
外国語     70時間 70時間 140時間

 

中学校新学習指導要領案

中学の新学習指導要領案は、授業は外国語で行うことを基本とし、中学卒業までに現行の1200語程度から1600〜1800語程度の単語量を目標に指導し、お互いの考えや気持ちなどを教材を元に、外国語で対話できるよう指導するとのことです。

中学校 現行学習指導要領 新学習指導要領
授業 日本語で授業 外国語で授業
単語数 1200語程度 1600〜1800語程度
目標 コミュニケーションの基礎を養う 簡単な情報交換ができるコミュニケーション能力を養う

 また高校卒業までに、4000〜5000語の単語量を目標に指導し、授業は外国語で行うことを基本とするとともに、『読む』『聞く』『書く』『話す』4技能の総合力を養うことを目標に指導するとのことです。

小中学校の新学習指導要領は2018年度から先行実地される予定になってます。

文部科学省は小中学校の新学習指導要領案についての意見募集を行っています。詳細は電子政府の総合窓口『パブリックコメント: 募集中案件詳細』をご確認ください。

 

 

この記事を誰かに共有する