CATEGORY コラム

第1回:東京大学の「英語民間試験活用方針」が今後の大学入試に及ぼす影響とは?

2020年度に実施される東京大学一般入試における出願要件の追加について、東京大学は「英語の民間試験活用」に関する方針を発表しました。「民間試験の活用をひとつの選択肢と位置付けた」と「民間試験の成績を出願要件とし、合否判定には使わない」という2点に着目し、東大側の意図と他大学の大学入試に与える影響について考察しました。

CEFRとは?

CEFRとは何か知っていますか? TOEICや、TOEFL、IELTS、英検などを受験したことがある方なら、この「CEFR」を見たことがあると思います。外国語を習得する際、その習得レベルを示す数値として使われるCEFRで…

【早期英語教育の表と裏】〜第4回〜英語教育改革に向けた課題

日本の英語教育を抜本的に改革するためには、今回英語教育が強化される小学校だけでなく、小・中・高を通じて一貫した指導理念のもと、それぞれの段階での英語教育を改善・強化する必要があります。全国には小学校約2万校、中学校約1万校、高校約5千校の学校があり…

【早期英語教育の表と裏】〜第3回〜英語教育の目標と方法

日本は地理的に独立した環境(「島国」)にあるため、日常的に複数の言語に触れる機会はなく、基本的にひとつの言語で長い歴史を歩んできました。それだけに日本語以外の言語は常に「外国語」であり、時代によって必要とされた言語は違いますが、いつも「外国語とどのように付き合うか」は難しい問題でした。

【早期英語教育の表と裏】〜第2回〜 英語はひとつではない

到達可能な目標としてどのような英語力が考えられるかと効果的な英語学習の順序について見ていきたいと思います。英語といえば以前は「英国英語(British English)」と「米国英語(American English)」の対比がよく取り上げられました。元々「英国の言葉」を指していた英語ですが、世界の情勢…

【早期英語教育の表と裏】〜第1回〜 日本人にとって必要な英語力とは

英語教育改革が日本人の英語力を高めることを目的にしていることは明らかですが、それではこの改革が目指す日本人の英語力とは、どのようなものなのでしょうか。改革の方向性を検討した「英語教育の在り方に関する会議」(2014年)では、目標を「アジアの中でトップクラスの英語力」と位置づけています。

【どう変わる英語教育】〜第4回〜英語教育改革に向けた課題

日本の英語教育を抜本的に改革するためには、今回英語教育が強化される小学校だけでなく、小・中・高を通じて一貫した指導理念のもと、それぞれの段階での英語教育を改善・強化する必要があります。小学校は特定の教科の授業を担当する「教科担当制」ではないため、教員になったら英語を教えなければ…

【どう変わる英語教育】〜第3回〜小学校の英語教育はどのように変わるのか

新しい学習指導要領では、「外国語活動」の目的は「外国語を用いたコミュニケーションを図る素地となる資質・能力」を育成することに、また「外国語」の目的は「外国語を用いたコミュニケーションを図る基礎となる資質・能力」を育成することに、それぞれあるとあります。一見すると同じように思えますが、前者が「素地」、後者が「基礎」…