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代々木ゼミナール島田 亮講師に聞く、英語4技能にアプローチする方法とは

2017.10.24

代々木ゼミナール 島田 亮 講師

島田講師は、代々木ゼミナール本部校・札幌校で教壇に立ち、英語を担当しています。島田講師は【英語を味方につける、ファーストステップ】を重視する理由について、『文法では、解答のプロセスを“手順化”することで理解が浅い段階でもしっかりと正答を選べるよう指導していますし、読解でも文章の読み方をある程度“ルール化”することで着実に文章が読めるよう指導しています。基礎力がつき、いったん成績が上昇の波に乗れればこっちのもの。英語学習が少しずつ楽しくなり、それが今後の社会で欠かせない英語力を身に付けるファーストステップになるはずです。』と語っています。
*島田講師については、こちらも御覧ください。『代々木ゼミナール 島田 亮

 

島田 亮 講師へのインタビュー

Q. 英語との出会い、なれそめを教えてください

A. 英語を本格的に学習するようになったきっかけは、大学入試の受験勉強でした。高校3年生の夏、受験勉強のため代々木ゼミナールの夏期講習を受講し、英語の面白さに気づかされました。実は、中学・高校時代は英語が嫌いで、英語学習に興味がなかったどころか、授業が始まるとすぐにうたた寝をしてしまうような状態でした。

大学進学後、「英語を話したい!」、「英語を活用したい!」という思いを強く抱くようになりました。振り返ってみると、受験勉強を通して培った英語の基礎力が確実な土台となり、話す・聞くの学習を効率的に進めることができるようになっていたと思います。その一方で、受験英語の名残もあってか、「硬い表現を使うね」とか、「そんな難しい言い回しはしないよ」などと言われることも多々ありました。文法を気にしすぎて言葉が口からすぐに出てこなかったり、間違いを恐れて消極的になってしまったり、受験英語に起因する苦労もありましたが、受験勉強で鍛えた基礎力があったからこそ、より応用性の高い英語を身につけることができたと思います。

Q. なぜ英語の教師になろうと思ったのか教えてください

A. 大学時代に塾で講師をしていたことと、当時から抱いていた「英語を使って何かをしたい」という強い思いからです。とはいえ、英語はあくまでツールです。社会で仕事をするためには、英語を使って「何か」をするというのが大前提ですよね。その「何か」を大学生時代になかなか見つけることができなかったのです。英語を使って具体的に何かをするというイメージを早い段階で持つことができなかったことは少し残念に感じますね。そんな思いを抱えながらも、アルバイトを通して英語を教え、中高生と触れ合い、生徒との信頼関係を築き、生徒の成長を目の当たりすることに非常にやりがいを感じました。

Q. 実際に予備校講師として教壇に立ってみて、いかがですか?

A. すごく楽しいです!生徒からの評価が悪いと次に繋がっていかない仕事なので、毎日刺激的でチャレンジングではありますが、とてもやりがいを感じます。生徒と向き合い、話し合い、ニーズをつかみ、生徒の思いに応えていけることが素直に楽しく、前向きに頑張っています。また、生徒と共に自分も成長していくことのできる仕事を嬉しく思います!

Q. グローバル化が加速する中、英語学習者の人数はこれまで以上に増加してきていますが、英語の重要性についてはどのようにお考えですか?

A. 100年先までみても、英語の重要性は変わらず高いと思います。グローバル化に拍車がかかることがあっても、後退することはまずないですよね。そうなると、コミュニケーションツールとして使われる言語は、やはり英語が主流になります。「中国語は?」と思う方もいるかと思いますが、世界の共通語が数年単位で変わるのは現実的ではないので、英語の重要性は今後も右肩上がりになるのではないかと予想します。実際に、日本ではオールイングリッシュの授業等も徐々に導入されてきていますね。

Q. 島田講師は、学生時代から英語教師として活躍され、様々な形で英語教育に携わってこられましたが、比較的新しいオールイングリッシュ授業の試みに関してどのようにお考えですか?

A. 難しい問題ですよね…。正直に申し上げますと、現状では厳しいのではないかなと思います。

まず第一に、オールイングリッシュの授業だけでは、生徒が充分な情報量を取り入れることができないため、学習効率が良くないですね。クラスに約30人〜40人の生徒がいる状態で、教員は基本的に1人です。1対40では実質的なコミュニケーションは成り立たないので、コミュニケーションを指導していくことは難しいです。そうなると必然的に、生徒同士のグループワークやディスカッションが主となる授業になります。しかし、生徒同士で行う英語学習には限界があります。英語力が充分に無い人同士の手探り状態の学習では、悪い意味の相乗効果で、デタラメな英語の応酬に陥ってしまいます。コミュニケーション英語を学ぶ際は、相手がネイティブである必要は無いですが、理想は一対一であること、少なくとも少人数グループに1人の英語話者が必要になってきますね。少人数グループで学ぶと必然的にコミュニケーションの機会が増え、そのコミュニケーションの中で新しく気づくことや何かを学ぶことが可能となります。

次に問題となるのは、教える側がオールイングリッシュで教えるための十分なノウハウを蓄積できているということです。それ以外にも乗り越えるべき壁はまだまだ存在します。例えば、オールイングリッシュで授業を行う教員がいる一方で、日本語で授業を行う教員がいたりするシステム側のギャップも埋めるべき課題ですね。

Q. 予備校で受験生を指導していて、オールイングリッシュの効果を感じることはありますか?

A. テストの点数のような、目に見える変化は起きていないですね。以前と比べると英語でコミュニケーションを取ることに対して免疫はついてきているのかもしれませんが、積極的に英語でコミュニケーションができるレベルには到っていないです。

変化を本気で求めるならば、ゴールを変える必要があります。現在、そのゴールとは受験英語を学び、大学に合格することです。残念ですが、オールイングリッシュ等を通じて学ぶコミュニケーション要素は、大学合格というゴールにはほとんど反映されていません。最終的なゴールとは無関係なものを勉強させようとしても、生徒のモチベーションを保つのは困難を極めます。

現行の大学入試が難しすぎるという点も懸念材料です。オールイングリッシュの導入により、学校の指導による学力格差に拍車をかけていることも問題です。学校によっては、コミュニケーションのみを重視し、受験に必要な文法力や読解力を蔑ろにしてしまうといった事例も耳にします。結果として、学校の勉強と受験勉強が別物化されてしまい、予備校のような別の場所で勉強しない限り、大学入試レベルに到達できない事態に陥ってるのも事実です。本来は、学校の授業内容と大学入試は同じ土俵にあるべきです。

オールイングリッシュによる的確な英語学習のアプローチを確立するとともに、ゴールである入試制度を改革することによって、本当の意味で学校の勉強と大学受験勉強の方向性が一致するのではないでしょうか。

Q. 現段階で課題が多く残ることはわかりました。では、今後はどのように英語4技能指導にアプローチしていくべきでしょうか?

A. 日本の英語教育は「読み」「書き」を指導するための高いレベルのノウハウを、長年に渡って培ってきました。しかし、「話す」「聞く」を指導する点においてはまだ未熟なところもあるので、それこそ外部の力を頼るのも一つの手です。例えば、学校の場合は今まで以上にALTを招き、生徒が英語に触れる機会を増やすことが有効でしょう。

実は、「読み」「書き」を高いレベルで指導できるとういうことは、世界的に見ても珍しいことです。諸外国で英語を第二外国語として用いている人々は「話す」「聞く」は得意としても、体系的・理論的な学習が必要な「読み」「書き」を苦手とするケースが大半です。しかし、日本のように「読み」「書き」を教える技術が既に整っているのであれば、この先英語4技能バランス良く学習していく際には、大きなアドバンテージとなりますよね!

生徒は多くの語彙(英単語)を学習しているので、あとは「その語彙をどう使うか」を学習する機会を与えることが重要になります。アウトプットする機会を与えることによって、インプットとのバランスが取れてくることでしょう。長期的な試みになりますが、根気強く取り組んでいくことが必要とされますね。

Q. 最後に、英語学習者の皆さんにメッセージをお願いします!

A. 語学学習の醍醐味は、学んだことを使う楽しさにあります!「英語はやらなきゃいけないもの」と思い苦しんでいる人が多いかもしれませんが、そんな気持ちで英語を勉強するのはもったいないです。英語は新しい出会いや可能性をもたらしてくれるものですから、英語学習を通じて、新しい文化に触れ、自分の世界を広げていってください!

また、外国語学習のコツやヒントは母国語の中にもあると思います。母国語のルールを外国語と照らし合わせ、当てはめていけば、母国語を土台にしつつ、外国語を効率的に習得することが可能となります。何かを学び成長していく喜びは何にも代え難いものです。生涯学習の一環として英語を学び、人の輪を広げ、人生を豊かにしていきましょう!

代々木ゼミナール島田 亮講師が教える英検対策講座の魅力とは?

いかいかでしたか?
英語教育の最前線で活躍されている島田講師から、これからの学習に有効なアドバイスを頂くことができたのではないでしょうか?「英語学習の醍醐味は学んだことを使う楽しさ」という、とても熱いメッセージをもらうことができましたね。それと同時に、日本の英語教育に潜む影が、いかに複雑であるかにも気づかされました。日本の英語教育に既に備わっているアドバンテージを活かしつつ、課題解決に取り組むことを意識していくべきでしょう。

 

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