TEAPで上智・総合グローバル学部に合格!対策とメリット

入学試験に活用する大学数が増加傾向にあり、ますます注目度が高まっているTEAP。利用大学の増加に伴い受験者数も急激に増え、TEAPはどんどん勢いを増しています。

そこで今回は、TEAPを大学入試に活用して上智大学総合グローバル学部総合グローバル学科に見事合格した、近藤さんにインタビューしました!TEAP利用型入試と大学個別入試の違いや、TEAPの勉強法・攻略法を伺いました。

Q.TEAPを知ったのはいつですか?また、なぜTEAPを使って大学入試に挑戦しよう思ったのですか?

TEAPを知ったのは、高2の夏に上智大のオープンキャンパスに行った時でした。

TEAPを大学入試に活用しようと思った理由は、上智大のほかにも導入している大学(早稲田大、学習院大、青山学院大等)が多くあり、チャンスを増やせるからです。また、上智大では一般入試と併願が可能なので、「受けて損はないな」と思い決意しました。

実際にTEAPと大学個別入試の問題を比較したところ、TEAPの問題の方が、自分に合っていると感じたので受験し、活用に至りました。でも、TEAP利用型入試は倍率が高いので、あまり自信はありませんでした。

Q.TEAPと大学個別入試の英語問題を比べてみて、どのような違いがあると思いますか?

一般入試英語に比べて、TEAPの問題は解きやすいと思いました。その理由の一つとして、TEAPで空欄補充問題は文脈で答えられる問題が多いことがあげられます。例えば、問題で学校に関する問題がでたら、学校というテーマに関連した選択肢が解答になることが多いということです。しかし、一般入試問題はどちらかというと、難易度の高い単語や文法の理解が求められます。TEAPでは一般入試ほど難解な文法や単語は出題されませんし、単語のレベルもTEAPの方が簡単かなと思いました。

Q.対策の面でTEAPと大学個別入試を比べるとどうですか?

TEAPのほうが試験対策をしやすいと思います。問題集を解き進めるにあたり、新出語彙や間違えた表現を書き留めておくと、同じような問題が出題されていることが多くありました。一般入試問題だと、そういった傾向をつかむことがなかなか出来なかったです。ですから、TEAPならば公式練習問題集を解きながら、知らない単語に出会ったら端から覚えいけばいいというメリットがあると思います。しかし、TEAPであれば問題集の中の単語を覚えていけばよかったので対策しやすかったです。

Q.TEAPはいつ受験しましたか?また、受験の対策はいつ頃から始めましたか?

高2の11月に一回目の受験をしましたが、リーディングとリスニングが基準スコアに達しなかったので、高3の6月に再受験しました。

試験対策は1回目、2回目ともに、受験日の1カ月くらい前から始めました。ただ、2回目の受験の時は、既に受けていたので大丈夫だろうと思い一般入試の受験勉強を優先していました。割合としては、TEAPが1なら受験勉強が3くらいです。空き時間や電車に乗っている時に、問題集を見たりCDを聞いたりしていました。

ちなみにリーディングとリスニングのスコアは一回目は56くらいでしたが、二回目では63くらいに伸びました。

Q.TEAP対策の勉強法を教えてください。また、使っていた参考書を教えてください

使っていた参考書は、旺文社の公式予想問題集「TEAP実践問題集」です。すべての技能の対策をこの一冊でしました。解説を読みながら問題を繰り返し解いて対策していました。

スピーキングとライティングは、問題集だけでは不安だったので、スピーキングは学校の先生、ライティングは塾のチューターさん(大学生)に手伝ってもらって学習しました。

スピーキングは、本番3回分の面接練習を試験前にやりました。あとは、通学時に本番で聞かれそうなことを考えて、フレーズだけでもイメージするということをやっていました。例えば、「将来やりたい職業」が質問内容なら、「国語の先生になりたい」「本を読むのが好き」といった感じです。

ライティングは、初めは何を書けばいいかわからなかったので、「解答を見てフォーマットを掴み、真似して書く」という方法で勉強していました。上智大学英文学科に在学しているチューターさんに添削してもらい、自分が間違えやすいところや、文章をよりわかりやすくするコツを教えてもらいました。

Q.TEAPの問題の傾向や、解く時に気をつけていたことがあれば教えてください(攻略法)

スピーキングは、本心ではなくてもいいから簡単に話せることを優先して話すことを意識していました。TEAPの面接では、自分の言ったことを深掘りされません。だから、本当の事を言う必要はなくて、むしろ間違いのない簡単な英語(文法)で話せばいいと思っていました。複雑なことを言おうとすると、日本語で言うのも難しい文になってしまいますからね(笑)また、聞かれる内容は「自分についての質問」が多いので、答える内容をある程度決めておきます。

スピーキング以外は時間配分が重要になります。これは二回目の受験の際に特に意識していたことです。時間配分を決める時は、自分がスコアを取りやすいパートに時間をかけるようにしていました。決めた時間で何度か練習してみて、足りなかったら増やしたりするなどの調整をします。時間配分を意識するだけで、早く解けるようになると思います。解く順番も得意なものからにしていました。

問題文の分量が多いので、一つの問題にこだわっていると他の問題が解けなくなってしまいます。ですから、決めた時間が過ぎたら、解き終わっていない問題があっても問題文に印を付けて次に進むようにしていました。最後に時間が余ったら、印を付けた問題に戻ればいいのです。

Q.大学に入学し、TEAPを受けてよかったと思うことがあれば教えて下さい。

大学に入学してからあまり時間が経っていませんが、TEAPを受験したことでスピーキングに対する抵抗が減り、いま大学で所属している「即興型英語ディベートサークル」でディベートをしても、臆せず話すことができるようになりました。せっかく英語4技能を勉強したので、これからも英語力をどんどん伸ばしていきたいです。

Q.では最後に、受験生に伝えたいことがあればお願いします。 

TEAPは倍率が高いし、難しそうだと思っている人も多いかと思いますが、チャレンジすることが大事だと言いたいですね。

上智大は一般入試でさえ難しいのに、TEAPもあわせて受けると、やることが増えて、さらに難しいと感じると思います。でも私は、上智大よりも偏差値が低いと言われている大学に落ちてしまったのにTEAP利用型で上智大に合格できたので、自信を持って挑戦してもらいたいと思います。

TEAPは一般入試に比べて親しみやすいし、コツを掴めば解けると思います。私自身、TEAPで基準スコアが取れたのは、どういう対策をすればいいかが明確にわかっていたからだと思うんです。

上智大のTEAP利用型は、英語以外の問題が一般入試と違う点が敬遠されている理由の一つだと思います。でも、問題のロジックがわかっていれば対策しやすいです。

また、TEAPの試験日程は大学受験の直前ではないので、焦らずに対策ができます。TEAPを受けることで受験英語を意識することもできたので、受ける価値はあると思います。

編集後記

今回は「TEAPを活用して上智大学に合格」という成功事例をお持ちの近藤さんから、たくさんのお話を伺うことができました。TEAP試験を検討している方にとって有益な記事になったかと思います。

大学入試でTEAPの利用が始まってから数年しか経っていないので、対策方法がわからず受験に踏み切れずにいる方も多いかと思います。しかし、TEAPのような英語4技能試験を受けることは大学受験に役立つだけでなく、実用的な英語力を身につける手助けになります。気になっている方は、実際のTEAPの問題集を見てみてはいかがでしょうか? 

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