【IELTSリーディング対策】見出しの選択問題3つのコツとは?

IELTSのリーディングは語数が多く時間も短いため、とてもハイレベルな試験です。今回は、「リーディングのスコアを伸ばしたい」という方へ向けて、アカデミックモジュールで出題される「見出しの選択問題」の解き方をご紹介します。

IELTSリーディングセクション(アカデミックモジュール)の概要

試験時間文章数設問数語数配点
60分3全40問全体で2,150〜2,750語
(1つの長文で700〜800語)
正答1問につき1点

問題は3つのセクションに分かれており、各セクションで長文が1題課されます。

文章はすべて実際に刊行されている書籍、雑誌、新聞からの抜粋となっており、事前に専門知識を有するような難解な文章は出ません。

内容

試験のレベルとしては、海外の大学または大学院に進学する方や外国で就労を希望する受験者を想定しており、内容は説明的な文体で事実を述べるようなものから、推論的で分析を要するものまでさまざまです。文章には、表、グラフ、イラストなどの非言語的な要素が含まれる場合があります。文章に専門用語が含まれる場合は、簡単な注釈がつけられます。

設問のタイプ

・選択肢問題
・情報を識別する問題
・見出しの選択問題
・情報、内容の一致問題
・章、要約などの完成問題 など

出典元:英語検定・試験のIELTS(アイエルツ)日本公式サイトby IDP Education

見出しの選択問題とは?

今回ご紹介する「見出しの選択問題」とは、英文を読んで各段落の見出しとしてふさわしい選択肢を選ぶ問題です。本記事の後半に例題を用意しているので、実際の形式については、後ほど確認していきましょう。

見出しの選択問題で求められる力は?

見出しの選択問題では、細かい部分の理解力というよりは、むしろ文章を簡潔に要約して全体を理解する力が重要になってきます。文章の要点を理解する力をつけることは「内容一致問題」など他のタイプの問題にも活かすことができる力を伸ばすことにつながるでしょう。

解答のコツ3つ

それではここから、より具体的な解法をご紹介します。

①先に選択肢を読む

いきなり本文を読むのではなく、まずは何を聞かれているのかを理解することが大切です。見出しの選択問題では、選択肢を見れば本文中にどんなことについて書いてあるのかをあらかじめ掴むことができます。

②第2文までと最終文を読む

700語以上の英文をすべて細かく読んでいくのは重労働です。試験には時間制限があるため、各段落の大事なポイントだけを抑えてなるべく時間をかけずに読んでいくことが望ましいです。

では、そのポイントは一体どこにあるのでしょうか。基本的には、段落ごとの「第1文と最終文」を中心に読み進めていくことが効率的です。第1文と最終文には、問題提起やまとめなど重要な情報が書いてある可能性が高いからです。一方、それら以外の部分は具体例など補足的な情報が中心となっている場合がよくあります。

もし第1文が分かりにくかった場合は、その次の第2文あたりまで読むと段落の大まかな内容を掴むことができると思います。いずれにせよ、すべての文章を理解しようとせず、ポイントを抑えて読み進めていく意識が大切です。

③文章中のキーワードを探し選択肢と比較する

アカデミックな文章を読みこなすためには、全体的に幅広いボキャブラリーが求められるうえ、日頃あまり接する機会のない専門用語が出てくることも珍しくありません。スムーズに読解を進めていくには、文章中のキーワードを探していく必要があります。

キーワードを探すときにヒントになるのが選択肢です。たとえば、見出しが”The history of ~”だったら「過去」に関する表現がキーワードになり、”Future”が入っていたら、「未来」を表わす言葉に注目するといった具合で、キーワードを探す目安として、選択肢の言い換えになっている部分を探してみると良いでしょう。

また、本文中に難しくて分かりにくい単語が出てきた場合も、選択肢の中で言い換えられている可能性を考えてみることをオススメします。意味のわからない単語の前後の内容と選択肢の内容を比較して似ている場合は、そこが答えのヒントになっているかもしれません。

さて、ここからは、例題を使って解答法を確認していきましょう。本記事では本番の試験よりも短めの文章で解説していきます。

例題

Will the cinema be digital?

A.  Cinema includes a lot of contradictions. It is the mix of up-to-date and out-of-date technology. Today’s films’ sounds and effects are generated digitally. However, they are still recorded on celluloid film, the technique from more than 100 years ago. They are also cast with projectors and screens that still remain from our great grandparents’ generation.

B.  As residents of the second screen era,  we may experience a huge leap into the next stage. This evolution will include innovating not only the way of producing but also the ways of distributing and showing movies. This goes beyond creating digital movies to also providing them to theaters digitally and electronically. The latest projectors with many more pixels would then cast the film. Some experts in the movie industry say this will be a surprising cost reduction from the perspective of all phases, particularly distribution.

C.  However, one professional throws questions to the truth of this statement. He points out that digital movies do not provide advantages to theaters. “Electronic movies are not cost-effective for theaters since installing such high-tech equipment costs tons of money, although that will not result in the increase of customers.“ he says.

D.  Influenced by this movement, some entrepreneurs have come to take a different approach. HD Thames, for instance,  is aiming at redeveloping the current cinema industry, using digital equipment to project present shows and other live events, such as music performances and sports to the public. This does not differ from the large-screen TV technology of 1930, and John Logie Baird’s experiments with TV in the late 1920s and early 30s.

List of Headings

i     Serious issues of distribution
ii    Uncertainty about financial advantages 
iii   The contrasts of cinema today 
iv   The history of cinema
v    Integrating other events into cinema 
vi   The plans for the future of films

※見出しの選択問題では、段落数と選択肢の数が一致していないので注意が必要です。

解説

それでは、ご紹介したポイントを確認しながら、解答を考えてみましょう。

解答のコツ3つ(おさらい)

①先に選択肢を読む
②第2文までと最終文を読む
③キーワードを探し選択肢と比較する

①先に選択肢を読む

まずは、選択肢を確認して、文章の内容を予想しましょう。

List of Headings

i     Serious issues of distribution
ii    Uncertainty about financial advantages 
iii   The contrasts of cinema today 
iv   The history of cinema
v    Integrating other events into cinema 
vi   The plans for the future of films

すべての選択肢が解答に使えるわけではないですが、選択肢を見てみると、”cinema”という単語が頻出しており、ⅳに”history”, ⅵに”future”といった単語があることから、映画の変遷に関する文章であることが予想できます。

②第2文までと最終文を読む

文章の概要が掴めたら、実際に文章を読んでいきます。

以下、例題の段落Aを使って、実際に最初と最後の文だけを読んで内容を予想できるか試してみましょう。

A.  Cinema includes a lot of contradictions. It is the mix of up-to-date and out-of-date technology.

(中略)

They are also cast with projectors and screens that still remain from our great grandparents’ generation.

第2文までと最終文を詳しく見てみると、

〜第2文まで〜

“Cinema includes a lot of contradictions. It is the mix of up-to-date and out-of-date technology.”

(映画は多くの矛盾をはらんでいます。その矛盾とは、最新のテクノロジーと時代遅れのテクノロジーが混在していることです。)

〜最終文〜

“They are also cast with projectors and screens that still remain from our great grandparents’ generation.”

(それらはまた、曾祖父母の世代から残っているプロジェクターとスクリーンで投影されています)

となっています。ここでは、”cinema”(映画)に関する矛盾がテーマになっていることが分かります。

③キーワードを探して選択肢と比較する

段落Aでは、第1文の”contradiction”(矛盾)がカギとなりそうです。第2文の説明と最終文の内容から、”contradiction”の内容は「新しい技術」と「古い技術」の対比になっていることが予想できます。さらに、最終文冒頭の”They”はタイトルを考えると映画に関連するものだと言えそうです。

次に、見つけたキーワードと選択肢を比べていきましょう。キーワードである”contradiction”を言い換えている表現を探してみてください。

List of Headings

i     Serious issues of distribution
ii    Uncertainty about financial advantages 
iii   The contrasts of cinema today 
iv   The history of cinema
v    Integrating other events into cinema 
vi   The plans for the future of films

正解は、ⅲの”The contrasts of cinema today”となります。”contrasts”が”contradiction”の言い換えになっていることがお分かりいただけたでしょうか。

さらに言うと、段落Aは現在形で書かれていることから、選択肢の”today”という表現にも合致します。

このように、時間の限られているIELTSリーディングでは、文章を隅々まで完璧に読む必要はなく、問題を解くのに必要な情報をいかに効率的に得ることができるかが重要になります。

それでは、今回ご紹介したやり方を意識して他の段落の見出しを当ててみてください。(正解は記事の最下部に記載)

B.  As residents of the second screen era,  we may experience a huge leap into the next stage. This evolution will include innovating not only the way of producing but also the ways of distributing and showing movies. This goes beyond creating digital movies to also providing them to theaters digitally and electronically. The latest projectors with many more pixels would then cast the film. Some experts in the movie industry say this will be a surprising cost reduction from the perspective of all phases, particularly distribution.

C.  However, one professional throws questions to the truth of this statement. He points out that digital movies do not provide advantages to theaters. “Electronic movies are not cost-effective for theaters since installing such high-tech equipment costs tons of money, although that will not result in the increase of customers.“ he says.

D.  Influenced by this movement, some entrepreneurs have come to take a different approach. HD Thames, for instance,  is aiming at redeveloping the current cinema industry, using digital equipment to project present shows and other live events, such as music performances and sports to the public. This does not differ from the large-screen TV technology of 1930, and John Logie Baird’s experiments with TV in the late 1920s and early 30s.

List of Headings

i     Serious issues of distribution
ii    Uncertainty about financial advantages 
iii   The contrasts of cinema today 
iv   The history of cinema
v    Integrating other events into cinema 
vi   The plans for the future of films

まとめ

IELTSのリーディング問題は語数が多く単語のレベルも高いですが、解答のコツを掴めば、より効率的に文章を読み進めていくことができるようになります。長文の構成を意識して、どこに答えがあるか予測しながら問題を解くように心がけてみると良いと思います。

また、今回ご紹介した方法はあくまで一例なので、ご自身なりに解きやすい方法をアレンジしてみるのもいいでしょう。

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例題の正解

B:ⅵ C:ⅱ D:ⅴ

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