本記事ではTEAPのリーディング対策のコツをお教えします。TEAPのリーディングセクションは以下の表のようにPart 1, Part 2A, Part 2B, Part 2C, Part 3A, Part 3Bの6つの問題が出ます。
Part 1(20問) | 語彙・語法 |
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Part 2A(5問) | 図表の読み取り |
Part 2B(5問) | 提示・Eメールなどの読み取り |
Part 2C(10問) | 短い英文の読み取り |
Part 3A(8問) | 長い英文の読み取り |
Part 3B(12問) | 長い英文の読み取り(図表も含む) |
全60問を70分で解き、質問形式は四択のマークシート形式です。今回はリーディングのそれぞれの問題形式を解くにあたっての対策を紹介します。
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Part 1
Part1では単語、熟語の穴埋め問題が20問出されます。センター試験の単語レベルよりは難易度が高く、英検準1級~1級レベルの単語と語彙が見られます。
また、日本語訳にすると意味が似たような単語が選択肢に複数含まれていることが多いため、前後の語句との接続を見て、単語の文章中での使われ方を覚えていなければ解くのが難しいでしょう。
学習方法としては、単語帳などで単語や熟語を単体で覚えるのではなく、英文を読み文章中の中で分からない単語を見つけましょう。そして意味を調べた後は、その単語を入れた英文を自分で作成してみましょう。
例題
元の文:He mentioned it cowardly.
ここで、cowardlyという単語が分からないとします。
coward=臆病者 (名詞)
ここまで調べたら、自分で文章を作ってみましょう。
自作の文:You are such a coward for being scared of bugs. There are many other things you should be afraid of.
(昆虫を怖がるなんて君はかなりの臆病者だ。他にも色々怖がるべきものはある)
上記のような単語の勉強をすることをおすすめします。
Part 2A
Part2Aでは図表から必要な情報を得て、英文を結び付ける力を試しています。
1問につき質問は1題です。
たとえばグラフの問題の場合、グラフを読み取り、グラフについて述べている正しい答えを選択します。ここでは英語以前にまずグラフの情報から何が分かるのかを理解しなくてはいけません。この問題をもっときわめたいあなたは、グラフの読み取り問題に特化したTEAPリーディングPart2A図表の読み取りはグラフ読解力が肝!もご参照ください。
例題
グラフの情報:石油の値段のグラフが1990年の後半下がっている。
この問題を解くためには基本的な経済学の考え方を理解する必要があります。
If the demand increases, the price rises.
(ものの需要が上がる=ものの値段が上がる)
また、選択肢にグラフの特徴が述べられていたら、例え平均的にみたらその特徴に当てはまっても、グラフの一部が違っていたらその答えは正しくありません。
例題
選択肢:The car market in Japan has been consistent, with prices steadily rising.
(日本の車市場は値段が上昇していて、一貫性がある)
答え:グラフが平均的に見たら上昇していても、減少している箇所があれば間違いです。
他にも、ケーススタディの問題だったりと、グラフから読み取れる情報をもとに、どの答えが一番正しいのかを推測する問題があるため、英語以前にグラフを読み取る練習をする必要があります。グラフは幾つかの情報が載っているため、複数あります。
ここでのコツはまずグラフの題名、横軸、縦軸が何の情報かを理解し、グラフは見ずに問題を先に見ることです。選択肢を1問ずつ見て、それに対応するグラフだけに集中し正しいのかを判断する方法が一番確実です。
Part 2B
Part2BではEmailゃ短い連絡事項を読み取りその内容に合った答えを選択します。Emailや連絡事項は大学生活に関連する内容で、専攻の変更方法や、授業の選び方などの説明が出ます。単語のレベルはPart 1よりは簡単で、文章は4~6行と短いです。そのため、ここでは単語レベルの理解ではなく、きちんと読解をすることが求められます。1問につき質問は1題です。
コツはまずは問題文をきちんと読み、誰が誰に何を目的でこの情報を発信しているのか、ということを理解してから選択肢に取り掛かることです。選択肢にはあいまいなひっかけの文はありません。
Part 2C
Part2Cは4~6行の大学の授業の資料や教科書に載っているようなアカデミックな内容のパラグラフの読解問題です。1問につき質問は1題です。
内容はTOEFL iBTのように学術的なものなので、難しく感じる高校生も多いと思います。また、専門的な単語も多く含まれています。
単語の例:
constellation (星座)
equinox (昼夜平分時)
Paleobiologist (古生物学者)
コツは難しい単語は意味が分からなくても読み進めるということです。学術的な文章の良いところは、その文章自体が専門的な単語の説明になっていることが多いという点です。そのため、聞いたこともない単語や固有名詞があれば、問題の主題は大体それについて書かれているのだな、と思い読み進めてみましょう。そして英文の重要な単位であるパラフラフの構成に慣れましょう。
パラグラフの構成:
最初の行:パラグラフの内容である要点が書かれています
残りの行:要点のサポート内容です
Part 3A
Part3Aは英検1級、準1級にもみられる長文の穴埋め問題です。内容はPart 2Cのようにアカデミックな内容となっています。
コツはこのパートは長文読解に見えますが、実は1段落につき1つの穴埋めが出されているので、段落ごとに質問を解いていくと楽だということです。また、穴埋め箇所が以下のような接続詞の場合は内容をきちんと理解しなくても大体は解けます。
単語の例:
選択肢:Besides
Unfortunately
For instance
Next
前後の文章の関係:
ネガティブ Unfortunately, but
ポジティブ Fortunately
例示 For instance, For example
話題の切り替え Next
結果 As a result
繰り返し Then again
反対の内容 On the other hand, while, In contrast
※解き方としては空欄の後に続く文章に注目しましょう
Part 3B
Part 3Bも長文読解問題です。5~7段落から成る大問が2題出され、それぞれに6問質問があります。Part 3Aとは違い、筆者が伝えようとしている要点をしっかりと理解しているかを問う問題ですので、文章の要約能力が必要です。
コツは大体問題が段落に対応しているので、最初に全文を読んでから問題に取り掛からないという点です。私のおすすめの解き方は、まずは題名を読み主題を理解します。そして先に1問目を読み、何を問われているのかを見てから、1段落目を読みましょう。次に、2段落目を読む前に2問目を読み、何を問われているのかを理解してから段落を読むという方法です。
このパートの対策方法としては、まずは教科書等の例文を読み、それぞれの段落を英語で短く1行に要約をする訓練をしてください。
以下が要約方法の1例です。
Crane
Cranes found in all continents except South America, are a long-necked bird in the Gruiformes group. Cranes, one of the tallest flying birds, differ from other species of the Gruiformes group in several important ways. Though their habitats and diets are shared by other species, the social behavior and relatively long lifespan of cranes are quite different.
要約方法:
Cranes are in the Gruiformes group, but they differ from other birds in this group by their social behavior and their long lifespans.
このように学術的なパラグラフを自分の英語で1行にまとめる訓練をしましょう。
まとめ
TEAPのリーディングは単語や熟語を単体で覚えるという方法では点数を上げることは難しいでしょう。文と文の関係性を理解し、パッセージの全体のトピックを理解するためにも、英語を英語のまま理解できることが必要です。まずは、英語の文章をたくさん読み、パラグラフを1行の英語でまとめる練習をしてみましょう。そして、TEAPの問題を解く際には、ここで紹介したコツを参考に解いてみて下さい。
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