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教育者インタビュー

入江教授とマーチャンド准教授が語る、社会科学を英語で学ぶ学習院大学の国際社会科学部とは?

2016.10.28

2016年4月に新設された学習院大学の国際社会科学部は、グローバルな視点から社会の仕組みを学ぶことができる国際系の学部です。「世界中の人と対等に渡り合い、国際的なビジネスの第一線で活躍できる人になってほしい」というメッセージにある通り、学習カリキュラムは1)ビジネスの場で役立つ課題発見力・解決力を養う演習、2)社会科学を段階的に英語で学ぶ、3)海外留学必須、という3つが特徴的です。開設年度である2016年度に入学した学生はモチベーションが高く、優秀な方が集まっているとのことです。

2016年度は初年度であったため、特別入試のAO入学試験と公募制推薦入学でのみ外部の英語資格・検定試験を活用していましたが、2017年度からは特別入試に加えて一般入試でも外部の英語資格・検定試験を活用できます。

国際社会科学部の入試でなぜ英語4技能試験を活用するに至ったか、2016年度英語4技能試験を活用して入学した学生がどのような大学生活を送っているか、2017年度の入試で一般入試にまで英語4技能試験の活用を広げた理由などについて、学習院大学国際社会科学部の入江恵教授とマーチャンド・ティム准教授にお話を聞いてきました。

3人会議室

英語を使って社会科学を学ぶのが国際社会科学部

– まずは国際社会科学部について、簡単にご説明をお願いします。

入江:国際社会科学部は今年度から新設された学習院大学初の国際系の学部です。英語を使って社会科学を学ぶ、というコンセプトで、社会科学の手法で現代の課題を解決する力を身につけられるので、これからの時代に必要なグローバル人材を育成できると思っています。

– 来年入学してくる学生には、どういう4年間を送って欲しいと思ってらっしゃいますでしょうか?

マーチャンド:どういう4年間を送って欲しいとこちらが決めるのではなく、学生自身が自分で決められるようにしています。4年間の間に4週間以上の留学を義務付けているのですが、その留学先も自分で決められます。また、英語のスキルだけではなく社会科学による分析も勉強することになります。自分で課題を発見して、仮説をたてて、データを探して、解決策を見つけるという社会科学そのものを英語で行います。そういうスキルが身につけば、社会に出た後にすごく役立つと思います。

入江:学生にはいろんな経験をしていただきたいですね。もちろん、卒業後どの会社へ行ったとしても新卒なので即戦力ではないと思いますが、社会科学の手法や一連の流れが英語でできるようになれば、どこへ行っても役立つスキルを身につけられると思います。英語だけではなく、社会科学を学んでもらいたいのです。

– それはすごいですね。

入江:留学についても、私たちが用意しているのはネットワークと仕組みです。それをどう活用するかや、行きたい留学先があってTOEFL iBTやIELTSの点数が必要なのであればどう勉強するかは、学生が自分で考え決めていきます。必要な英語力を身につけるため、どのように勉強すべきかを自分自身で計画し実行するため、Self-Directed Learningという授業も用意しています。

動く椅子

英語4技能試験を活用した入試について

– 新学部開設年度と、2017年度ではそれぞれどのように4技能試験を活用されているのでしょうか?

入江:開設年度はAO入学試験と公募制推薦入学でのみ活用しました。TOEICもTEAPも2技能を可としています。そして2017年度は、一般入試のB方式でも4技能試験を活用します。A方式とB方式は併願できるため、両方合格することもあります。是非、B方式でも受験いただきたいです。

– なるほどですね。今年の4月から第1期生が入学したと思いますが、どのような学生が入学されたのでしょうか?

入江:やはり、先輩がいないところにきた第1期生なので、チャレンジャータイプが多いです。キャラが濃いですね笑。帰国子女や、高校時代に1年間留学していた学生もいます。

– AOや公募で英語の外部試験を利用して入学された学生はいかがでしょうか?

マーチャンド:とても優秀だと思います。やはり英語が得意な学生が多いですし、やる気もあります。

– 昨年度と今年度で、段階的に英語の外部試験を活用された意図は何でしょうか?

入江:大学の教員としては全面的に取り入れたいと思っています。しかし、2016年現在では、ほとんどの高校生は現実的には受験していませんので、学生に入学して欲しいというメッセージは出しますが、全面的に導入するのはまだ難しいです。それなりに試験料が高いですし。

読む聞くは実はそんなに受動的なスキルではない

– 日本の中高の英語教育に対しては何を期待されていますでしょうか? 4技能学習は徐々に広がりつつありますが、基本的にはリーディングがメインの授業が多いようです。

入江:マーチャンド先生は高校で教えていらっしゃいましたよね。

マーチャンド:随分前の話です笑。中高にはそれぞれのご事情があると思いますので、私から何かを申し上げることではないのですが、(リーディングという)一つのスキルに特化しすぎているというのはあるかもしれません。ただ、読む聞くは実はそんなに受動的なスキルではないと思っています。

– どういう意味でしょうか?

マーチャンド:ある題材を読んだり聞いたりした後に、自分の意見やその理由をレスポンスとして返すことが重要だと思っています。

– なるほどですね。受動的なスキルと能動的なスキルは裏表なのに、片方だけをやっている。

マーチャンド:はい、話したり書いたりして発信することを前提に、読んだり聞いたりしたら、情報が入ってくる精度も変わってくると思います。4技能を同時に勉強するのがいいと思います。

入江:もちろん現在の多くの大学の入試問題がリーディングスキルをメインで問うようなものなので、仕方ない部分もありますが、マーチャンド先生がお話されていた通り、何か題材があったときにスピーキングとまではいかなくても、なんらかのレスポンスを出させるような授業を中高でやってくだされば、学生もその後、スピーキングやライティングを行うような場面になった時に、レスポンスしてきた内容を書く話すに繋げることができるのではないかと思います。

– おっしゃる通りですね。まさにそれが発信型教育ですね。広がっていくことを期待しましょう!

編集後記

今回は新学部で英語4技能試験を活用されている学習院大学にお邪魔してきました。大学4年間で学ぶカリキュラムについていくためにも、4技能の試験を受験で受けてきて欲しいという願いが伝わってきました。また、海外留学についても自分で選ばせるところも素晴らしいと思いました。最先端を走っている国際系の学部で、当メディア4skillsとしても応援していきたいです。

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