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代々木ゼミナール西川彰一講師に聞く、英語4技能にアプローチする方法とは

2017.08.17

代々木ゼミナール 西川 彰一 講師

西川講師は、代々木ゼミナール本部校・福岡校で教壇に立ち、英語を担当しています。西川講師は【「できない」が「できる」に変わる実感】について『英語は「当たり前」のことを当たり前に学習していれば必ず出来るようになる科目ですが、意外とその「当たり前」が何なのかを分かっていない生徒も多いように思います。講義で伝えるのは、私自身が英語を理解できるようになった当たり前のプロセス。それをみなさんの頭の中でも再現することで、「できない」状態から「できる」状態へと変わる実感を味わってもらいます。最初は10のうち、1だけでもいい。「できる」という体験は、英語の力がちゃんと身につき、合格というゴールに向けて一歩を踏み出していることを意味しているから。その一歩が次の一歩につながり、「できる」ことも自然と増えていきます。大切なのは自信の積み重ね。それを大きな「できる」、つまり「合格できる」にまで成長させるのが私の役目です。』と語っています。
*西川講師については、こちらも御覧ください。『代々木ゼミナール 西川 彰一

西川 彰一 講師へのインタビュー

代々木ゼミナール西川講師

 

Q. 英語との出会い、馴れ初めを教えてください

A. 幼児英語教育は特に受けていないので、英語は中学から習い始めました。正直なところ英語は苦手でした。高校1年生のときに、中学3年生レベルと言われた英検3級に落ちたのを覚えています。しかし、大きな転機となったのは高校2年のときの英語の先生との出会いですね。その先生の授業はとにかく面白かったです。また印象深かったのは、その英語の先生は、英語を非常に理論的に教えてくれたことです。私はもともと理系的思考を強く持っていたので、物事を数学的に、理論的に考えるのが好きでした。その数学的・理論的思考を持っていたためか、英語学習を進める中で主に文法理解に対して「なぜ」を多く投げかけている自分がいましたね。だから、「なぜ」に理論的に返答してくれる教授法にすっかり虜になり、英語を学ぶ楽しさを発見しました!

Q. なぜ英語の教師になろうと思ったか教えてください

A. 学生のときに学習塾で英語講師のアルバイトをしていたのが原点でしょうかね。教える立場になると当然入試問題を研究しなければいけないので、有名大学の過去問題集をひたすら解き、傾向を分析しました。すると入試問題の研究・分析が楽しくなってきたのと同時に生徒からも人気が出てきて、「教える」ということにどんどん楽しさや嬉しさを感じるようになりました!また、大学時代にはESS(English Speaking Society)サークルに所属していて、そこで学んだことを生徒と共有したいという思いもありましたね。

代々木ゼミナール 西川講師

Q. グローバル化が加速する中、英語学習者の人数はこれまで以上に増加してきていますが、英語の重要性についてはどのようにお考えですか?

A. 英語の重要性そのものは過去と現在を比べても変化はなく、英語はとても重要です。しかし、英語は重要かどうかよりも、より必要不可欠なものになりつつあるのではないでしょうか?私が学生のころは、学校に留学生が多くいることも無かったですし、そもそも英語に直に触れる機会が少なかったです。言うまでもありませんが、インターネットの普及が大きな変化をもたらしましたね。現在では、より多くの、より正確な情報を集める上で、必ずと言っても過言ではないほど英語の情報源にたどり着きます。すなわち、情報収集の観点から考えると、英語は理解できて当たり前の世界になってきていると思います。

代々木ゼミナール西川講師

Q. 西川講師は学生時代から英語講師として活躍され、様々な形で英語教育に携わってこられましたが、日本屈指の予備校で教壇に立つ際に心がけていることは何ですか?

A. 一番心がけているのは、学校で学んだ物事の理解を更に深めるための講義を予備校では行うようにしていることです。高校でオールイングリッシュ授業や英語4技能が重要視されるようになってからは、中学・高校でどのような英語授業が行われているかをより深く理解しようと努めています。学校で行われる授業を否定し予備校を肯定することによって、予備校の価値を確立するのは間違いですし、生徒も混乱すると思います。予備校は、あくまで学校の授業の延長線上であることを忘れてはいけません。

Q. 西川講師は、予備校だけではなく実際に学校の現場に足を運び学校の授業を勉強されていますが、オールイングリッシュ授業の成果や課題となるものを教えてください。

A. オールイングリッシュ授業の場合、50分授業の内訳は先生が話すのが15分くらいで、残りの時間は先生が生徒に与えた議題を生徒同士で話し合います。参加型の授業となるので生徒の反応もよく、楽しそうです。オールイングリッシュ授業を見て感じたことは、英語4技能に取り組んでいくための一番大きなきっかけはスピーキングにあるのではないかということです。

逆に懸念されることは、英語4技能という名の下で新たな英語2技能に陥ってしまうことです。即ち、スピーキングとリスニングが偏重される結果、英語4技能がバランス良く学習できないということです。授業内でやり取りされている英語のレベルを見ると、「内容はそれでいいの?」「文法はそれでいいの?」と感じることがあります。というのも、高等学校の先生方は内容のある英語4技能を教えたいはずなのに、「間違った英語でもいいよ」、「耳を鍛える時間だから」を過剰に重視してしまうため、高校生が実際に使っている英語のレベルはキッズイングリッシュ状態です。

問題は、楽しさだけでよしとせず、本来の英語4技能に繋げることが現段階の高等学校教育では少し難しい状況にあることです。また、実際に大学入試で問われる英語は難易度も高く複雑な内容なので、その面でも現実とギャップを作るわけにもいきませんよね。

Q. 英語4技能という名の下の英語2技能から脱出するためには、どのような解決策をとる必要がありますか?

A. いろいろな問題が絡んでいるので、一つの解決策でというのはなかなか難しいですね。一つは学校が本当の意味での英語4技能をカリキュラムに組み込むことが必要です。ときに英語4技能は、大学入試に出題されないことを理由に座学扱いされてしまう傾向があります。英語4技能の利点の一つは、英語に触れる窓が2つから4つになるということですよね。それだけ英語の捉え方に厚みが増すわけですから、蔑ろにされるのは余りにももったいないです。

もう一つはうまくいかない理由としては、やはり日本人が英語を学習するときに完璧さやナチュラルさばかりを求めてしまうところにあるのではないでしょうか。私が日本語なまりの「日本英語」でもしっかりと自信を持って話し、コミュニケーションが出来るのは、話している英語は「日本英語」であると割り切っているからです。話す内容・文法・語彙がしっかりしているからこそ、堂々と話せる自信に繋がっていますね。もし仮に通じていなかったら聞き返してくれるし、やり取りしている中でコミュニケーションできます。

TED talks を例に上げても、スピーカーはなまりのある英語ではあるが堂々とプレゼンし議論を交わしていますよね。日本語なまりがあっても討論を可能にしているのは、内容が論理的で、確かな語彙を巧みに扱っているからです。日本の英語教育もその方向性を目指すべきだと考えます。日常英会話をよりナチュラルな英語にするのではなく、英語で高等教育を受けた方達と同等レベルのアカデミックな英語を使えるよう志していきたいですね。

代々木ゼミナール西川講師

Q. 最後に、英語学習者の皆さんにメッセージをお願いします!

A. 英語の素晴らしさは学問として学ぶだけではなく、それ以上に使う楽しさ、コミュニケーションをとる楽しさにあります。初めのうちは10文言って3文しか伝わらなくてもいいので、どんどんチャレンジしてください!そして、早い段階でその楽しさを体験することでコミュニケーションに対する恐れを克服しましょう。そこからは、内容が重要になってきます。できるだけ早い段階から内容に目を向けられるようになるためにも、貪欲なチャレンジ姿勢が大切です。

代々木ゼミナール 西川講師

いかがでしたか?
英語教育の最前線で活躍されている西川講師から、これからの学習に有効なアドバイスを頂くことができたのではないでしょうか? 「英語の楽しさは学習することだけでなく、使うところにもあり!」というとても熱いメッセージをもらうこともできましたね。学んだことをどんどん使っていくというチャレンジ精神の大切さも改めて学びました。それと同時に、日本の英語教育に潜む影が、いかに複雑であるかにも気付かされました。真の英語4技能習得には長い道のりが待っていますが、チャレンジ精神を忘れずに挑戦していきたいですね。

代々木ゼミナール西川彰一講師が教える英検対策講座の魅力とは

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