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教育者インタビュー

大阪のカリスマ英語講師 Joyさんに訊く『国内独学で英語を習得した方法』とは?

2017.12.15

今回は、専門学校・大学で教鞭をとられ、TOEICや英検の著書も出版されている大阪のカリスマ英語講師Joyさんにお話を伺いました。
Joyさんの長年の英語教育者としての経験から生み出された英語力を伸ばす3つのメソッドとは?、英語ができる人の「共通点」とは?、また現在の日本教育が抱えている問題とは?など、たくさんの興味深いお話しを聞くことができました。
英語を上達したいと思っている方、教育者の方、必見です!

和泉有香(Joy)さんのプロフィール

海外留学経験なし。子どもの頃から英語に興味を持ちつつも、中学1年でスタートダッシュに失敗し、完全に落ちこぼれる。中学2年で猛勉強し、一転得意科目に変えた。英語を教わったのは20歳まで。以降は独学。劇団通訳、塾講師などを経て、現在は大阪市内の私立高校、専門学校と神戸海星女子学院大学でTOEIC対策、英語発音など、英語全般を幅広く教えている。全日本青少年英語弁論大会審査員。日経ウーマノミクスセミナー講師(大阪、神戸、京都)。著書・共著書に「はじめての英検準1級総合対策」(アスク出版)、「TOEIC®テスト Part3&4鬼の変速リスニング」(アルク)、「2カ月で攻略 TOEIC®L&Rテスト900点!」(アルク)などがある。TOEIC L/Rテスト990点満点、S/Wテスト400点満点、英検1級(優良賞受賞)、通訳案内士(英語)。宝塚歌劇と沖縄にときめく。Twitter ID: @JoyJPN

1.まず簡単に教育者になるまでのご過程を教えてください。

高校を卒業して、ECC高等英語専門学院に入学しました。卒業後、編集の仕事を経て、学習塾に英語教師として入社しました。この学習塾に入ったことが、私が教育者になるきっかけですね。学習塾を辞めたあとは、ECC外語学院の非常勤講師、ECC国際外語専門学校の講師として勤務しましたが、その後、自分で公文式教室を開きました。公文では、英語・数学・国語を教えなければいけなかったので、苦手な数学まで勉強し直しました。それ以降は学習塾に数年間勤めたり、劇団通訳の仕事を経験した後、資格試験のスクールでTOEIC講座を担当するようになりました。しかし、そのスクールでは英語以外の資格試験のことも扱わなければならなかったため、英語だけをやりたいという思いから株式会社オフィス・ジョイを立ち上げました。現在は、ECC国際外語専門学校で講師と神戸海星女子学院大学で非常勤講師として働きながら、本の執筆や講演などの活動をしてます。

2.英語に触れたきっかけを教えてください。

幼い頃から、なんとなく英語ってかっこいいなと思っていました。英語の勉強を始めたのは中学生からでした。中学生のときに、イギリスのアイドルグループにハマってしまい、そのアイドルグループの歌を練習しているうちに、英語が好きになっていきました。ですから、私が英語を好きになった原点は、「音楽」ですね。

3.英語が趣味から本格的な勉強に変わっていったのはなぜですか?また、なぜ教育者になろうとされたんですか?

英語に本気で取り組むようになった一番の大きな理由としては、将来、食いっぱぐれのない仕事をしようと思ったからですね。英語はもともと好きでしたし、一生使えるスキルだと思っていました。
教育者になろうとした理由は、昔から教育者というものにぼんやりと憧れがあったからですね。周りの人からも、「先生に向いているよ」と言われていたのも理由の一つだと思います。

4.Joyさんは日本にいながら、英語を習得されたとお伺いしましたが、どのような学習をされましたか?また、Joyさんご自身の経験から生まれた独自の英語力を伸ばすメソッドを教えてください。

正直、英語を学習してきた年数が長く、いろいろな英語学習法を試してきたので、どれが一番効果があったのかというのはわからないんですよね。でも、強いていうなら、私が思う効果的な学習法は3つあります。1つ目は「暗唱」、2つ目は「音読」、3つ目は「多聴」です。

1.暗唱について

高校を卒業してECC高等英語専門学院に通っているときは、暗唱が授業の中心でした。ひたすら英文を読んで、読んで、聞いて、聞いて、英文を覚えて、暗唱していました。これによって、多くの英文のパターンを覚えることができたり、体に英語のリズムが自然と身についたことが、非常に効果的だったと思います。

2.音読について

音読の勉強を始めたときには既にある程度の英語力はあったので、正直、音読の効果をあまり実感できませんでした。しかし、公文の教室をやっているときに、公文式のドイツ語を勧められてやってみたんです。公文式では、とにかくたくさん音読をします。ですので、ドイツ語もひたすら音読して勉強していました。公文式は1つの教材が終わると、次の教材に行くための修了テストがあるんですが、全然覚えている感覚がなく、「絶対に受からないわ」と思っていたんですね。しかし、いざテストをやってみると、覚えたつもりはないんですけど、書けるんです。そこで「なんで私書けるの?」って、すごい疑問に思いました。しかし、音読していうちに無意識に覚えていたことに気がついたんです。覚えたつもりのないドイツ語が音読によって自然と身についていたという経験は、私にとってとても衝撃的でした。

3.多聴について

私が20代のときはリスニング教材があまりなく、リスニングはどちらかというと苦手でした。ちょうどその頃に、友達が1年間で1,000時間の英語を聞くというアルクのヒアリングマラソンをやっているという話を聞いて、私もやってみました。1,000時間聞くことはできませんでしたが、今思えばあの時にたくさんの英語を聞いたことがとても力になったなぁと感じます。

5.英語には、「読む」「聞く」「書く」「話す」と4技能ありますが、各技能を伸ばすポイントなどはありますか

英語の4技能はすべて相関関係で成り立っているので、これをやれば、この技能が伸びるというのはあまりないと思います。英語は4技能揃って英語なので、どの技能も偏らずに勉強するべきだと思いますね。例えば、ライティングを伸ばしたいからといって、書く練習だけひたすらしましょうという話ではないんですよね。もちろんライティングを伸ばすのには、書く練習をたくさんすることも大事ですが、たくさん読んだり、たくさん聞いたりすることもライティングに繫がりますからね。

6.日本にいながら英語を身につけるには、高いモチベーションを維持し続けることが必要だと思いますが、どうしたらモチベーションを保ち続けることができますか?

英語というのは、長い間続けないと絶対に伸びないですよね。よく巷には「数週間で英語が話せるようになる」とかいう本が出回ってて、英語は少しやればできるようになると思っている人がいますが、実際はそうではないんです。
モチベーションを高く保ち続けられる人の共通点は、2つあると思います。1つ目は、英語を勉強したいと思ったときに、どれだけ強烈な経験をしているかですね。しかし、これは外的な要因が強いので、自らコントロールするのは難しいですよね。
2つ目は、小さなことに喜びを感じられるかどうかですね。もし単語を覚えて、それがテストや新聞に出てきたときに素直に喜べる人は強いと思います。そのような人は小さな成功体験にでも喜びを感じられ、やってるうちにどんどん楽しさを発見できるので、伸びると思います。

7.英語を身につけるのには、モチベーションを高く保つことも以外にも、英語を好きになることがとても重要だと思いますが、Joyさんは生徒を英語好きにするために、どのような教育をされていますか

生徒に英語を好きになってもらうために行っていることは、小さな成功体験を積んでもらうことですね。私は生徒をむやみやたらに褒めるのではなく、前できなかったことができるようになったときに褒めるようにしています。生徒は自分が成長していることを、自分自身ではあまりわからないんですね。特に発音なんかは、なかなか自分の成長に気がつきません。でも、実際は伸びているわけで、そのことをしっかり生徒に伝えて、小さな成功体験を実感できるようにしています。
あと私は、授業中にとても雑談をします。これは自分が話したいから話しているのではなく、何が生徒の心に火をつけるのかはわからないからしてるんですね。火のつき方は生徒によってそれぞれなので、なるべくいろんな話をします。また、英語に興味をもってもらうことも大事ですが、Joyという人間に興味を持ってもらうことも英語を好きになってもらう1つの手段です。「なんか面白い先生がやっている英語やから、頑張ってみようかな」と思ってもらえたらいいですね。

8.今まで多くの生徒をみてこられたと思いますが、英語が上達する人の共通点を教えてください。

伸びる人の共通点は、2つあると思います。1つ目は、先程も言いましたが、『英語学習を続けられる人』ですね。「続ける」が難しい人は、とにかく「やめない」と決めればいいと思っています。勉強しない時期が何ヶ月か続いても、また始めればそれでいいので。
2つ目は、『素直な人』です。これは、とても大事なことです。英語に関するセミナーや講演を各地でやらせていただいていますが、必ず始めに皆さんに言うのが「英語は素直な人から上手くなりますよ」ということです。特に発音は、素直な人とそうでない人とでは、成長の仕方に雲泥の差が出ると思います。発音が上手くないことがわかっているのに、ネイティブの音声に近づけようとしない頑なな人は、全く上手くならないですね。
英語学習を続けることができて、素直な人が、グングン上達しますね。

9.日本の英語教育が目指す姿と現在の日本英語教育の現実とのギャップがあると思われますか?また、もしギャップがあるとしたら、それを埋めるためには、教育者の方たちは何をするべきだとお考えですか

日本の英語教育といっても、誰が目指しているものなのかで全く変わってきますよね。例えば、文部科学省が目指している姿と外資系企業の日本支社の社長が目指している姿は全然違うでしょ。ただ、私は、大学教育前に「話す」「書く」にもっとウエイトを置かないとダメだと思います。
大学入試が変わることに反対の人が山ほどいますよね。おそらく反対している人は、変化についていけない人だと思うんです。生物が誕生して以来、たくさんの絶滅していった生物がいる反面、たくさんの繁栄していった生物がいます。絶滅していった生物は、変化に対応できなかった生物たちだったということをよくいいますよね。私たち人間も同じで、これからは世界の中で頑張っていかないといけないんで、やはり現在のグローバル化という変化についていかなければいけないと思います。
とはいえ、今までスピーキングの授業をしてこなかった先生に、「今後はスピーキングの授業をしてください」と言っても無理かもしれません。でも、その先生たちはリーディングやライティングで素晴らしい力をお持ちなので、その分野で思いっきり活躍していただければいいと思うんです。そのかわり、スピーキングの授業では、現在教育者ではないけど英語が話せる方たちに加わっていただければいいと思います。
2020年から大学入試が変わりますが、2030年ぐらいまでが過渡期になってくると思います。2030年以降は、4技能が当たり前になってくるでしょう。その過渡期の間は、教育者の方たちは役割分担をして、自分が得意な技能を教えるというのも、1つの手ではないですかね。

10.最後に、英語を学習されている方に熱いメッセージをお願いします!

私はよく「英語で人生変えようよ!」と言っています。現状、英語ができる人はまだ少ないので、英語ができるだけで他の人よりも頭一つ抜け出すことができるんですよね。「英語ができると人生が変わる」というのは、私自身、身をもって実感しています。英語を単なる教科の一つと考えるのであったり、趣味の延長線上と考えるのもいいとは思うんですけど、それではもったいないと思うんですよね。その気になれば、本当に人生変えられるんで。
あと、女の子に言いたいのは、「女がしっかり金稼げ!」ということですね。私は女子校で働いているんですけど、いつも生徒にはそういっています。「もう男に頼るな」と。「好きな男の一人くらい、女が食わせろ」ってね!(笑)

いかかでしたか?
英語教育の第一線でご活躍されているJoyさんから、多くの学びがあったと思います。Joyさんが考える英語力を伸ばす3つの勉強法は、皆さんがよくご存知の勉強法でした。英語学習には、やはり基礎的な勉強の積み重ねがとても重要だということですね。
また、生物の歴史からも学べるように、今わたし達には「変化」が求められています。今後「グローバル化」という波の中で世界と戦っていくには、まず世界とのコミュニケーション手段である「英語」を学ぶことは必然的ではないでしょうか。
今回Joyさんからいただいた素晴らしいアドバイスを活かして、英語学習を頑張ってくださいね!

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