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教育者インタビュー

関西大学外国語学部長が語る!海外留学を見据えた「英語4技能」の必要性

2016.11.09

関西大学外国語学部は、2017年度入学試験(2017年4月入学)一般選抜入試の一部において、英語外部試験(4技能型)のスコア・グレード取得者を対象にした入試方式を導入することを発表しています。

英語4技能試験活用方式の概要につきましては、関西大学入学試験情報総合サイト 外国語学部をご覧下さい。

※「英語4技能試験活用方式」は文学部・外国語学部で導入されており、今回のインタビューも、関西大学外国語学部における英語教育への考えをお伺いしています。

グローバル化、英語4技能、高大連携、入試改革……様々な主張が飛び交い、まさに変革の時代にある英語教育の現場ですが、今回のインタビューでは、いち早く英語外部試験(4技能型)を一般入試へ取り入れた関西大学外国語学部の竹内学部長へ、その真意をお伺いしてきました! 英語教育関係者ならびに受験生、必見のインタビューです。

関西大学外国語学部 竹内理学部長 インタビュー概要

・海外留学を見据えた「英語4技能」の必要性

・英語外部試験導入に至るまで

・求めるのは、英語を手段として活躍できる人材

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関西大学外国語学部では、英語教育に関してどのような考えをお持ちなのでしょうか?

関西大学外国語学部では、1年間の海外留学が必須となっています。2年次にスタディ・アブロード・プログラムとして、すべての学生が海外の提携大学(7カ国1地域)へ約1年間の留学を行いますが、それまでに海外での生活に耐えうる英語力を身につけてもらうことを最大の目的としています。1年間の留学プログラムでは、最初の半年間は大学併設の外国語学校へ通い、残りの半年間は学部の専門の授業を受けることになります。したがって本学部では、学術的な文献の理解ができ、エッセイを書くことができ、そして講義を聴いて、議論ができるという能力を養成することが必要となるのです。つまり、単に英語を話せるようになることだけではなく、海外の大学で学部の授業にしっかりとついていくために、4技能全ての育成に力を注いでいるというわけです。

入学試験への英語4技能試験の導入について、どのような経緯や取り組みがあったのでしょうか?

 外国語学部に関しては、CEFR B2レベル以上のスコアあるいはグレード取得者の一般入試における外国語(英語)の得点を満点とみなします。満点とみなすことに関してはやはり様々な議論がありました。外部試験が我々の教育の目的に合う試験なのか、これから留学する学生に相応しい能力を英語外部試験で測ることができるのか、という議論の後、今回の導入という結論に至りました。CEFR B2レベルに達していれば、文化的なことや習慣的なこと、身の安全を守ることなどを教え、1年間集中的に準備すれば、海外へ行っても困ることはまずないだろうということで、満点とみなすことを決定しました。つまり、関西大学外国語学部の教育の目的に合っているから導入したということです。単純に英語能力が高い学生が欲しいというわけではなく、留学するのに相応しい能力を持ち合わせている学生を選抜するために導入したという訳です。

英語4技能試験の導入は現在外国語学部と文学部のみということですが、今後全学部へ波及させていく可能性等はありますか?

 本学では、在学生に英語4技能試験を受検してもらい、どの程度のレベルであれば入学試験の合格者に相当するのかといった検証を進めています。各学部・入試センターと外国語学部が協力して検証中ですので、それを受けての判断になりますが、今後、なんらかの形で導入する方向にあると考えています。

授業風景 関大外語

英語4技能試験の導入によってどのような効果を狙っているのでしょうか?

 入試準備への良い波及効果です。関西大学外国語学部は4技能試験を重視することで、4技能に習熟している学生が欲しいというメッセージを入試を通して送っていることになります。例えば試験において和文英訳や英文和訳を出す大学では、翻訳のできる人が欲しいというメッセージを送っていることになりますよね。一方、1年間の海外留学が必修という背景から、関西大学外国語学部としては4技能に習熟している学生が欲しいのです。入学してから、留学に行くために4技能をトレーニングをするということになると、相当な努力と時間が必要となります。そのため入学時に4技能全てにおいて高いレベルを求めていて、事前の準備を促しているというわけです。

 もちろん、一般試験で(英語外部試験を利用せずに)入学した学生さん達に対しても、リスニングをしたらスピーキング、リーディングをしたらライティングというように、インプットとアウトプットをセットにして4技能をバランスよく育成できるようにカリキュラムを工夫しています。ですので、心配はまったく要りません。しかし、準備は早いにこしたことはありませんよね。

英語4技能についての考えをお聞かせください。

 留学ということを考えた時に、スピーキング(とリスニング)ができればいいと勘違いしている人も多いのですが、そんなことはありません。留学先で何をするかが重要なのです。特に外国語学部の学生さんは留学先の大学で言語コミュニケーションの専門授業を受けたり、地域の文化の研究をしたりすることになるので、文献を読むことができ、エッセイを書くことができ、同時にスピーキングもリスニングもできなければなりません。海外の大学で勉強するためには4技能全てできていることが必要になると思います。従来は文献が読めればいいんじゃないかという考え方があったかと思いますが、それではもう通用しません。外国語学部では、留学から帰ってきた後も、4技能を維持・向上させるような環境が準備されており、3・4年生では「イマージョン科目」という英語のみで運営される専門科目が全体の三分の一近くを占めています。したがって帰国後に外国語学部で専門科目を勉強するときにも4技能全てが必要となるのです。

受験生へのメッセージをお願いします。

 大学に合格するために4技能試験を受けるのではなく、大学に合格した後の自分の可能性を広げていくために4技能試験を受けているというような意識で試験に臨んでほしいと思います。英語を勉強するのは受験のためだとか、合格すればおしまいだとかという考え方をせず、合格した後、その英語を使って活躍していくという、しっかりとした志を持っていただきたいですね。

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