誰もが認める難関英語資格、英検1級…大問1の短文の語句空所補充問題に出題される単語は、難易度が非常に高いことで知られています。実際に、膨大な量の単語を暗記する過程で心が折れてしまい、英検1級の取得を諦めてしまうという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、単語の暗記に割く労力を最小限に抑え、長文の読解で確実に点を取ることで合格を目指す対策法を伝授します!
単語の暗記に割く労力を抑えて本当に合格できるの?
大問1の短文の語句空所補充問題では、『タイム』・『エコノミスト』・『CNNニュース』などが辞書なしでわかる1.5万語水準までの語彙の知識をテストしています。しかし英検準1級(大学上級者)レベルであるとされる8千語水準までの単語が頭に入っていれば、『タイム』や『エコノミスト』でも未知語を推測しながら読むことができます。
つまり、1.5万語水準までの単語の意味を文脈なしで把握できる語彙力がなくとも大問2以降の長文には対応可能です。大問1の短文の語句空所補充問題のためだけに膨大な量の単語を全て暗記せずとも、大問2以降の長文で確実に得点できる読解力を身に付けることで、楽に合格を目指せると考えられます。
また、最小限の単語を暗記するためには、以下のように語根の知識を活用することをおすすめします。一例として、「足・少年」という意味をもつ語根「ped」を持つ語を紹介します!
expedite – ex(外へ) + ped(足を)(自由にする)→促進する
impede – im(中へ) + ped(足)を入れる→邪魔する・遅らせる
peddle – ped(足)→行商する・売り歩く・広める
pedagogy – ped(少年) + ago(導く)→教育(性)・教授(法)
英検®︎1級レベルの長文の読解に必要な力とは?
ずばり、「背景知識力」と「回答戦略力」の二つです。
「背景知識力」に関しては、英検1級の読解問題では「Science&Nature(科学・自然)」「Business&Economy(ビジネス・経済)」「History,Society&Culture(歴史・社会・文化)」のような幅広い分野のアカデミックジャーナルや情報誌が書き換えなしで出題されます。よって、普段から『タイム』『エコノミスト』などの英字誌に加え、『ネイチャー』『サイエンス』などの理系専門誌、政治的なテーマを扱ったPodcastのNHKやBBC、ABCのニュースチャンネル、TED talksなどに触れ、広範囲な知識と素養を身に付けることが必要です。
「回答戦略力」に関しては、まず、日本語の「起承転結」とは異なる英語独特の論理展開パターンを意識しながら読解にあたることです。具体的には、ポイントを提示してからそれを例証して結論をまとめる、といった読解フォーマットや、順接と逆接の論理展開パターンを把握しておくことで、欲しい情報を文章中から効率よく得ることができます。
また、読解に取り掛かる前に設問に目を通しておくことを強くおすすめします。聞かれていることを意識しながら読み進めていれば、答えとなる箇所にたどり着いたときにその都度解答することができるからです。
英検1級の対策をする過程では、英語力のみならず論理的思考力や教養、広い視野を身に付けることができます。しっかり取り組んで栄冠を手に入れましょう!応援しています!
※英検®は、公益財団法人日本英語検定協会の登録商標です。このコンテンツは、公益財団法人日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。