スーパーグローバルハイスクールをどこよりも分かりやすく解説

スーパーグローバルハイスクール(SGH)をどこよりも分かりやすく解説します

皆さん、スーパーグローバルハイスクール(SGH)とは何か、ご存知ですか。平成26年度から取り入れられたもので、当時は56校でしたが、平成28年度現在、文部科学省によってSGHに指定された高校は全国に123校あります。年々数が増え続ける、注目度の高いSGH。ということで、今回は「SGHとは何か?」を一から紹介していきます。

SGHとは何か?

SGHを指定することは何を目的としているのでしょうか。SGHの趣旨は、公式サイトに掲載されている実施要項によると、

グローバル・リーダー育成に資する教育を通して,生徒の社会課題に対する関心と深い教養,コミュニケーション能力,問題解決力等の国際的素養を身に付け,もって,将来,国際的に活躍できるグローバル・リーダーの育成を図ること

とされています。文部科学省は上記のことを達成するため、グローバル・リーダーを育成する教育課程に関する研究を行っている学校をSGHに指定したというわけです。そして、指定校のより質の高いカリキュラムの開発や体制整備を支援しています。また、指定期間は原則5年間です。指定を希望する高校は都道府県の教育委員会や知事経由で文部科学省に構想調書を提出する形となっており、外部有識者による審査を経て、晴れてSGHとなれるのです。この審査の基準はグローバルな活動の実績や発展性・継続性なので、エリート校であったとしても、語学力向上に力を入れているだけだとSGHに指定されないようです。

驚きの倍率!SGHに認定されるのは難しい?

SGH初年度である平成26年度、初めての公募であったにも関わらず、全国の高校246校から構想調書の提出がありました。しかし、冒頭で述べたように、実際にSGHに指定された高校は56校です。その倍率は約5倍と大変高くなりました。これにはどのような背景があるのでしょうか。

SGHに指定されると文部科学省からの支援があるというのが大きな理由だと思われます。必要経費の支援はもちろん、国際化を進める大学と連携をとることができ、その結果、英語で授業をする教員の派遣や外国人留学生による英語のサポート等でグローバル教育の環境が整っていくのです。

このような背景からSGH指定の競争率は高くなりましたが、審査の結果指定されなかった高校にも事業の構想を広めていきたいという思いがありました。そして、平成26年度は54校が「SGHアソシエイト」と位置付けられたのです。アソシエイト校はSGHとともにSGHコミュニティを形成し、それぞれの高校の取り組みを共有することができます。平成28年度現在は、SGHアソシエイトは56校となっています。

日本の英語教育にはスピーキングやライティングの能力を向上させる過程が足りないのではないか、という声を耳にすることは多々ありますが、時代は変わってきているのかもしれません。グローバル教育の先駆け的存在のSGHがこれからどういう取り組みをするのか、注目していきたいですね。

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