日本でTOEICプログラムを実施・運営する、国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)は、英語で「話す」、「書く」能力を測定するTOEIC Speaking & Writing公開テストを実施していますが、スピーキングのみの受験を希望する声に応えるため、2016年1月より「TOEIC Speaking公開テスト」を開始することを発表しました。申し込み開始日は11/20とのことです。
TOEIC Speaking公開テストの概要は、以下のように発表されています。
<TOEIC Speakingとは>
国際的な職場環境において、英語でコミュニケーションするために必要な「話す」能力を測定するテストです。
<問題と解答の形式>
20分間、11問で構成されており、テスト会場にてパソコンを使って受験します。ヘッドセットを着用の上、マイクに向かって音声で解答を吹き込む形式となっています。
<問題内容>
Question1-2
音読問題/2問 |
アナウンスや広告などの内容の短い英文を音読する |
Question3
写真描写問題/1問 |
写真をみて内容を説明する |
Question4-6
応答問題/3問 |
身近な問題についてインタビューに答えるなどの設定で、設問に答える |
Question7-9
提示された情報に基づく応答問題/3問 |
提示された資料や文書(スケジュールなど)に基づいて、設問に答える |
Question10
解決策を提案する問題/1問 |
メッセージなどを聞き、その内容を確認した上で、問題解決策を提案する |
Question11
意見を述べる問題/1問 |
あるテーマについて、自分の意見とその理由を述べる |
<測定する能力>
TOEIC Speakingにおいては具体的に以下のような能力が問われます。
1. 英語のネイティブスピーカーや英語に堪能なノンネイティブスピーカーに理解しやすい言葉で話すことができる。
2. 日常生活において、また仕事上必要なやりとりをするために適切に言葉を選択し、使うことができる。 (たとえば、指示を与えたり受けたり、情報や説明を求めたり与えたり、購入、挨拶、紹介ができるなど)
3. 一般的な職場において、筋道の通った継続的なやりとりができる。
<テスト結果および採点・評価>
テスト結果は、0点から200点で10点刻みで表示されます。また、スコアをもとにした評価がProficiency Level Descriptor(能力レベル別評価)として、8段階で表示され、Pronunciation(発音)、Intonation(イントネーション)とStress(アクセント)についての評価もそれぞれ3段階で表示されます。
採点は、北米在住で特別な訓練を受け、ETSの認定を受けた採点者によって採点・評価されます。
TOEIC Speaking が導入されることで、英会話を勉強中の方が目標を設定しやすくなったり、自分のスピーキング能力を資格として証明するのに重宝され、今後需要の拡大が見込まれます。TOEIC SWは試験時間が80分間、受験料は10,260円(税込)なのに対し、TOEIC Speakingは試験時間が20分間、受験料は6,804円(税込)の試験となっていますので、自分のスピーキング能力を試したい方や、スピーキングテストだけに再挑戦したい方にとって有用なテストになると思われます。
以上の内容は、IIBCのプレスリリース『2016年1月よりTOEIC Speaking公開テストがはじまります ~2015年11月20日から申込開始~』 を元に作成しています。