早稲田大学国際教養学部が目指す最先端のグローバル人材とは?

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早稲田大学国際教養学部の志

早稲田大学国際教養学部では、2018年度入試より新たに英語4技能の習得度合いを測る目安として、実用英語技能検定ならびにTOEFL®iBTの試験結果を合否の判定要素として導入されます。あらゆる分野で社会を支えるグローバルリーダー育成の最先端を行く早稲田大学国際教養学部に、新たな入試体制を通して見る将来構想についてお話しを伺いました。

教育理念をお聞かせください。

国際教養学部(以下SILS)では、人文科学、社会科学、自然科学の各分野における各科目を学ぶことにより、幅広い国際的教養、およびさまざまな歴史・文化の知識あるいは価値観を習得します。それにより、高い専門性と分析力・思考力、課題発見の洞察力、自律的・批判的思考能力に加え、高い言語・コミュニケーション能力を滋養することを目指します。その結果、世界に至るところで、高い倫理観と道徳観および周囲を取りまとめつつ、目的を実現していく高い統率力を持って、社会の平和と人々の福祉を希求しうる人材を輩出したいと考えています。

共通言語を英語とするだけでなく、国際的なカリキュラムが組まれていますが、どのような考え・目的で実施するに至ったのかお聞かせください。

英語が世界的に共通語化する中で、英語で授業を行うことで学生・教員が世界中から来ることに加えて、学生は世界に自分の考えを発信できる能力を養うことができます。また、海外の大学で学ぶことにより、同じ年齢の外国の学生が何を学び、考え、どのように行動しているかを実体験することにより、異文化理解力や言語・コミュニケーション力、チャレンジ精神を一層磨くことができると考えます。

特徴的な教育プログラム・方針をお聞かせください。

全部で5つの特徴があると考えます。

①  現代の学生にとって、地球規模の問題状況を認識し、グローバル化した社会・経済の光と影を理解することが大切であり、幅広い分野の知識と先端的・学際的領域への関心を持つことが必要と考えます。そのために、カリキュラムは、次の7つのクラスター(科目群)に分類され、入門科目、中級科目、上級科目、上級演習とレベルを設けて、徐々に特定の分野へと集中することを想定しています。

1)Life, Environment, Matter and Information
2)Philosophy, Religion and History
3)Economy and Business
4)Governance, Peace, Human Rights and International Relations
5)Communication
6)Expression
7)Culture, Mind and Body, and Community  

②  英語による授業が行われること。  

③  学生がもう一つの外国語を学ぶこと。  

④  学生が1年間の留学をすること。  

⑤  学生の三分の一が海外からの学生であることにより、日常的に外国人と学び、生活し、 理解し、共存することにより、多様性を学ぶことができること。 

2018 年度入試から英検とTOEFL®iBT を入試に活用予定となっていますが、実施に伴いどのような学生が入学することを狙いとされていますか。また、英検とTOEFL®iBT を選んだ理由を教えてください。

文部科学省による学習指導要領では、英語における4技能(「読むReading」「書くWriting」「聞くListening」「話すSpeaking」)を総合的に活用できるコミュニケーション能力の育成を目指しています。また、当学部では英語が共通言語であり、入学直後よりこの4技能をバランスよく兼ね備えていることが求められます。こうした点を踏まえ、一般入学試験の在り方を抜本的に見直した結果、一般入学試験において実施していた「英語リスニング試験」を廃止し、2018年度入試から新たに英語4技能の習得度合いを測る指標として、実用英語技能検定ならびにTOEFL®iBTの試験結果を合否の判定要素として導入しました(ただし、未提出による出願も可能です)。

また、実用英語技能検定とTOEFL®iBTを選択した理由は、4技能を適切に測れる点、実施場所、費用面、実績等を総合的に見て、判断しました。提出書類等についての詳細は、早稲田大学入学センターのウェブサイトに掲出予定の2018年度入学試験要項(2017年11月上旬公開予定)にてお知らせします。

英語教育に対する考え方をお聞かせください。

SILSにおける教育を修得するための手段として、英語力が必要です。そして、現代的な教養の中には、英語力や英語以外の外国語能力が含まれます。SILSにおいては、「英語で学ぶ」前提に、「英語を学ぶ」ことが必要です。そのために、入学後の最初のステージである第1〜3セメスターに、英語で考えて表現する力を徹底的にトレーニングする機会を設けています。

「Writing」では論理的かつ明快な文章を書くことを体系的に修得します。「Speaking」はインストラクター1名に対して学生3〜4名形式で行うチュートリアル・イングリッシュを導入し、少人数でのディスカッションを行うことにより、英語を、学ぶためのツールとして身につけられるようサポートしています。

グローバル化が進むとともに、英語を共通語とする試みや、多くの留学生が在籍する大学が増えつつありますが、国際教養学部独自の強みをお聞かせください。

QS Graduate Employability Rankingsにおいて世界26位にランクされている、61万人にも上る世界各地で活躍する卒業生の存在があると考えます。

受験生に向けてメッセージをお願いします。

昨今、経済・政治・社会などあらゆる分野においてグローバル化が進む中、世界が直面している課題も全地球的な規模となり、もはやひとつの分野だけで解決できるものではなく、答えがあらかじめ用意されているわけでもありません。このような状況の中、SILSでは上述の回答で述べてきた能力を身に着けられる環境を用意し、世界の矛盾や問題を解決しようとする志を持つグローバルリーダーの育成を目指します。同時に、世界各国から集まったクラスメートたちと築いたネットワークは、将来的に貴重な財産となるでしょう。SILSで、あなたのグローバルリーダーへの歩みを始めてみませんか?

〜取材後記〜

地球規模の問題を解決していくグローバル人材とは、「地球規模の問題状況を認識し、グローバル化した社会・経済の光と影を理解し、幅広い分野の知識と先端的・学際的領域への関心を持つことが必要」である。

グローバル化が加速する中でそれに対応するためには語学理解だけではなく、世界に共通するコミュニケーション能力、倫理観、そして国際競争力を兼ね備えていくことが要求される。早稲田大学国際教養学部が地球規模の社会問題に取り組む人材を育成する志が、インタビューを通して強く伝わってきました。早稲田大学国際教養学部ならではのカリキュラムは、総合性を身につけることを可能にするだけでなく、少人数クラスなどを経て独創性を補っていく場であると感じます。

2017年に一足早く外部英語4技能試験を入学試験に導入した文化構想学部・文学部は、「大成功」だったと言える結果を残しています。国際教養学部も文化構想学部・文学部の後を追い、確実に成功を収めていくのではないでしょうか。

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