【英語4技能試験ライティング対策】アイデア出しの方法3つ

ライティング前に準備をすることの重要性

突然ですが、英語4技能試験のライティング問題で以下のようなテーマが出題されたら、すぐに自分の意見を書くことができますか?

【例題】Has a university degree in literature lost its connection in today’s society?
(大学の文学の学位は、今の社会との関連性を失っていると思いますか。)

「そんなこと急に聞かれても困る!」と思う方も多いですよね。実際、難しい題材が扱われた試験後のTwitterでは「今日のテーマが難しすぎて書けなかった!」と嘆く人が散見されます。英語力があったとしても、テーマに沿った内容が思いつかずに、英語の実力を発揮できないのは勿体無いことです。

そこで今回は、難しいお題に対してライティングの内容を絞り出す方法をお伝えします。

アイデアを絞り出すときの心得

ブレインストーミング

何を書けばいいか途方に暮れてしまうテーマであっても、アイデアを絞り出すことから始めるしかありません。そこで有効な方法が「使えそう/使えなさそう」に関わらず思い浮かんだことを書き出すことです。「どうしよう!書けない!」と頭の中で悩んでいるだけではアイデアを膨らますことはできません。どんな小さな思いつきでもいいので、まずは紙に書き出してみることで一歩を踏み出しましょう。

いきなり英語で考え始めるよりも、日本語で発想した方が短時間で多くのアイデアを思いつくようなテーマもあります。日本語でやるか英語でやるかをテーマによって変えてみるのも1つの戦略でしょう。

アイデアを絞り出す3つの方法

①マインドマッピング型

マインドマッピングとは思い浮かんだことをそのまま図示してみるという方法で、テーマから連想する単語や具体例を書いていくスタイルです。具体例を深掘りすることができ、自分の意見を述べる問題に解答する際に適しています。

【例題】
What are some important qualities of a good politician? Use specific details and examples to explain why these qualities are important. (政治家としての重要な素質は何ですか?具体的な詳細や例を使ってその理由を説明しなさい。)

「良い政治家の特徴」というテーマから「正直さ」「責任感」「リーダーシップ」の3つの特徴を連想し、その1つひとつの特徴から、さらに連想するアクションを書いていきます。

<作成する時のポイント>

・抽象的な言葉から具体的なアクションへと噛み砕いていく。
・書いたもの全てが中央のテーマに繋がっているか確認する。関連が弱いものや関連が不明なものは最後に捨てる。

②テーブル型

テーマに関して、merit(+)とdemerit(-)をリストアップする方法です。異なる観点からトピックを対称的に見ることができるので、2つの事柄を比較し、それぞれの長所と短所を述べる問題に解答する際に適しています

【例題】
It is becoming increasingly popular to read e-books than paper books. What are the advantages and disadvantages of this trend?
(最近、紙の本よりの電子書籍を読む人が増えています。この流行の長所と短所を述べなさい。)

このお題には日本語でアイデア出しをしました。

紙の本より電子書籍が人気なこと

紙の節約になる(資源)目が疲れる(読み手)
たくさんの本のデータを持ち歩ける(読み手)電子機器を使いこなす必要がある(読み手)
出版コストを削減できる(出版社)モバイルやアプリの費用が必要(読み手)
紙の本を買うために出かけなくていい(読み手)紙の本が売れない(出版社)

<作成する時のポイント>

・誰にとっての+or−になるのか考える。
・同じ人でも考え方によって+とも-ともなる例や、誰かにとっての+が他の誰かにとっての−になるポイントなどを見つけると、エッセイで論理展開しやすい。

③ディベート型

テーマに対して賛成意見と反対意見を書き出すスタイルです。2つの立場から自分の立場を選ぶ問題に解答する際に適しています。

【例題】
“Has a university degree in literature lost its connection in today’s society?”
(大学での文学の学位は、今の社会との関連性を失っていると思いますか?)

自分が賛成か反対かも分からない場合は、とりあえず賛成意見を書き始めてディベートをスタートさせ、それに反論する形で内容をふくらませていきましょう。

(1)

(2)

(3)

賛成or反対いずれかで述べた3つの理由を、そのままエッセイで3つのパラグラフに発展させることができます。

<作成する時のポイント>

・「異議あり!」の2回目あたりで、どちらの立場が書きやすいか見極める。
・賛成の立場に反論する方が理由を書きやすい場合が多いので、迷ったら反対立場をとる。

アイデアを絞り出すための引き出しを持とう

難しいお題が出たときも、今回紹介した3つのワザを使うことで、ある程度は書く内容を絞り出すことができます。しかしながら、私たちがアウトプットする内容は、日々の知識のインプットを積み重ねた結果です。普段から英語の記事を読んだり、英語の動画を見たりして、世の中の動きをチェックするとともに、それらに対して自分の意見を蓄積しておくことが大事です。

※英検®は、公益財団法人日本英語検定協会の登録商標です。このコンテンツは、公益財団法人日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。

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