【中学生必見!】2025年「新課程大学入試」に関する文科省からの予告

2022年度から高校も新しい学習指導要領に移行します(教科・科目・教科書等が変わります)。新学習指導要領で学んだ高校生のうち、最初の卒業生が受験する2025年の「新課程入試」に関して、7月30日に文科省から予告がありました。

英語に関しては、以下の内容となっています。

①大学入学共通テスト(筆者注:以下、「共通テスト」)における英語民間4技能試験(筆者注:英検®️など)の活用については、公平性を確保する方法が見いだせないため「見送り」とする。

②ただし、英語教育の4技能充実は必要なことであるため、高校教育においてさらに充実させる。その上で、大学入試全体において「聞く」「読む」「話す」「書く」の4技能を測ることのできる英語民間4技能試験の活用を今後一層促進する。

つまり「共通テスト」としては、英語民間4技能試験は使わないものの、各大学が実施する試験(一般選抜・学校推薦型選抜・総合型選抜とも)では活用を拡大する方向ということです。

また、受験生が英語民間4技能試験を受ける場合は、家庭環境や居住地域などの条件による不公平が生じないように各大学が「配慮」することとしています。

たとえば、同じ学部でも英語民間4技能試験の結果を利用しない募集区分の設定や、個別学力検査の成績と英語民間4技能試験の結果のいずれか有利となる方を選択的に利用できるしくみなどを、各大学が工夫するということです。

当初考えられていた共通テストでの英語民間4技能試験活用のような統一的な枠組みはなくなりましたが、活用そのものはこれまで以上に推奨されているため、今後は大学ごとで活用方法や活用の幅に大きな違いが生じてくる可能性があります。

新課程入試を受験することになる現中学3年生以下の皆さんは、今後の大学入試情報に注目するとともに、長い時間を必要する英語4技能の向上に向けて着実な準備が望まれます。

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