シリーズ「教えてジェイソン先生」第5話です。4skillsライターサキと英語講師ジェイソン先生の会話を通して、英語のアウトプット力を伸ばす方法をお伝えしていきます。
本記事では、2人が新テスト「TOEFL Essentials」の無料サンプルテストを受けた感想をご紹介します。TOEFL Essentialsの概要についてはこちらをご覧ください。
TOEFL Essentialsのサンプルテストを受け終えて
(TOEFL Essentialsについての新しい記事を出したよ。)
(私たちサンプルテストも受けたんだよね。)
(新しいTOEFL Essentialsの印象はどうだった?)
In the actual test, the problems get harder when you choose the right answer, and they get easier when you don’t do well, just like the famous taiko master game.
(とりあえず「多段階アダプティブ形式」が面白そう。サンプルテストではまだ対応していなかったけど。
正解すると問題が難しくなって間違えると易しくなる、有名な太鼓を極めるゲームみたい。)
(なにそれ?)
(太鼓を叩くゲームで、ノーミスで叩くと譜面が難しくなる場合があるの。)
(「多段階アダプティブ形式」はどんな風に役に立つと思う?)
(自分の英語力に合った問題を解いてより正確なスコアを受け取れるから、受験生にとっていいんじゃないかな。実際のTOEFL Essentialsを受けるのが楽しみ。)
(TOEFL Essentialsは僕みたいな人向けに作られてる気がした。)
(どういうこと?)
(TOEFL iBTは1つのトピックを結構深く扱うから、いつも考えすぎちゃうんだよね。一方でTOEFL Essentialsは短くて早い課題が出るから、考えすぎる時間がなくて済む。)
(へぇ〜。直感型の私にその発想はなかった。)
(考えすぎて迷っちゃう人はTOEFL Essentialsみたいに単純な課題をテンポよく解いていくほうがいいかも。)
(あと私はとくにいい感じの大学に進学したいわけじゃないから、TOEFL Essentialsを使って日常英会話の勉強をするのもありだと思った。)
リスニングの感想
(リスニングセクションはどうだった?)
(メモ取らなくていいくらい簡単だったよ。)
【例】
(音声)Do you think we should leave before, or after 12 o’clock?
↓
返答として適切なものを4択から選ぶ
(音声)2人の学生がパーティについて話している
↓
会話に関して適切なものを4択から選ぶ
(最後の、教授が講義で喋る問題だけは若干長かったからメモを取ったけど。)
(難しかった?)
(講義形式だったけど、使ってる単語はそこまで難しくなかったよ。英検®︎準1級の私が無理なく理解できるくらい。)
※英検協会によると英検®︎準1級は日本の大学の中級程度の英語レベルだそうです。
(とあるエビの生態についての講義だったよね。)
(エビ好きとして、もちろん覚えてるよ。)
リスニングの感想まとめ
・短い会話やアナウンス問題はメモを取らなくても解答できるほど簡単
・最後の講義問題の音声は長いが、内容はそこまで難しくない
・英検®︎準1級あれば無理なく理解できる程度の英語
リーディングの感想
(リーディングセクションはどうだった?)
(ボキャブラリー問題が難しくて、半分もわからなかった。)
【例】
(単語)endorse
↓
最も意味が近いものを4択から選ぶ
calculate, fade, quarrel, approve
(ボキャブラリーはレベルが高かったね。リーディングの文章はどうだった?)
(思い出せなくて無言)
(薬のラベルを読んだり、ピアノレッスンのチラシを読んだり…)
(あー、思い出した!簡単すぎて忘れてたっぽい。)
(いいことだ!たとえば仕事に行くとき、まず朝準備をして、無意識的に駅まで歩いて、電車に乗って、気づかないうちに会社に着くよね。一連の流れをいちいち覚えていないほど、簡単だったってことだよ。)
(最後の、金星に関する長文は少し難しくて知らない単語も出てきたけど、読めばなんとなく意味はわかったから、選択問題を解答する分には問題なかったよ。)
(TOEFL iBTと同じように、科学、環境、歴史はTOEFL Essentialsにもよく出るトピックだよ。リーディング対策の際は覚えておいてね。)
(混乱したのが、とある一文をパッセージ内に入れるとしたらどこが適切か選ぶ問題。)
(あの問題は僕にとっても難しかったよ。今後公開するリーディング対策記事を読んで勉強すればわかるようになるはず!)
リーディングの感想まとめ
・ボキャブラリー問題は難しい
・短いパッセージ問題は簡単
・長文問題は科学、環境、歴史に関する英語を読んで対策することが効果的
ライティングの感想
(次はライティングセクションについて!)
(語順の並び替え問題は楽勝だったんだけど、実際に英作文する問題は超難しかった!)
【例】
語順並び替え問題
A: Are you ready to go out to dinner?
B: Not yet, _ _ _ _ (heard) (haven’t) (from) (Michael)
実際に英作文する問題
①手紙問題
下記の2つのポイントを入れてホテルにお礼の手紙を書く
・レストランとハイキングコースがよかった
・部屋の暖房の音がうるさかった
②講義問題
教授と2人の学生の意見参考にし、偉大だと思う発明品とその理由を書く
(どこが難しかった?)
“Hello, we stayed at your hotel last weekend. I just want to say thank you for your hospitality during our family’s stay. We really enjoyed our relaxing holiday there. My parents always wanted to go hiking in nature but we couldn’t adjust our schedule……..”
Oh my gosh I only have three minutes left! I have not even gotten to the main point!
(手紙は最初の挨拶を丁寧に書きすぎちゃったんだよね。
「こんにちは、先週末ホテルに宿泊した者です。滞在中は素敵なおもてなしをしていただきありがとうございました。家族でゆっくりと休暇を過ごすことができて本当によかったです。両親はずっと自然の中をハイキングに行きたいと言っていましたが、なかなかお互い予定が合わず……..」
やばい残り3分!まだ本題に触れてもいない!みたいな。)
(爆笑)
(私からのアドバイスとしては、単刀直入に書くべし。)
(いいアドバイスだね。手紙に入れるべきポイントを全部書き終えてから戻って修正したほうがいいし。)
FYI, I wrote about airplanes for the task about explaining an invention.
(講義問題にも同じことが言えるよ。手紙と違って、講義問題は英作文の内容を自分で1から考えないといけないし、制限時間もあるから、あまり考えすぎずにパッと思い浮かんだものを書くべし。
ちなみに発明品を挙げる課題で、私は飛行機について書いたよ。)
(受験者はこの手のライティングテストで完璧に書くことにこだわる傾向があるけど、これは英語力を測るテストだということを忘れずに。素晴らしいアイデアを出せるかどうかではなく、上手に自分のアイデアを説明できるかどうかで評価されるよ。)
(手紙も講義問題も、英作文自体は中学高校で習う範囲の英語で書けるはず。なので、日常で遭遇するものや状況を英語で説明できるように練習しておくことが大事。)
ライティングの感想まとめ
・語順の並び替え問題は簡単
・英作文で扱うトピック自体は難しくない、中学高校で習う範囲の英語で書けそう
・制限時間があるので、単刀直入に必要な内容を書くべし
スピーキングの感想
(最後はスピーキングセクションについて。)
(音読と音声リピートはめっちゃ簡単だった。読んだものや聞いたものをそのまま繰り返すだけだもん。聞いたことを忘れないように集中力が必要だったけど。)
(音読したり、Youtubeで人が話す英語を繰り返したりする練習は家でもできるね。バーチャルインタビューはどうだった?)
(TOEFL iBTではアカデミックなトピックに関して要約して自分の意見を言う問題もあるけど、今回のサンプルテストは自分に関する質問に答えればよかったから「何を言えばいいかわからない」ってことはなかった。自分の率直な考えや意見を伝える感じはIELTSに似てるかも。)
【バーチャルインタビュー質問例】
What is one foreign country that you might like to visit?
(外国に行くとしたらどこに行きたいですか?)
What would you recommend that students do to prepare for studying in another country?
(留学前の準備として、何がおすすめですか?)
(インタビュー対策には”show and tell”がおすすめです。)詳しくはこちら!
スピーキングの感想まとめ
・音読と音声リピートは簡単だが集中力が必要
・アカデミックな内容を扱うTOEFL iBTと比べたら簡単
・自分の意見を英語で言えるように練習しておく
「自己PR」ビデオについて
(新しい試み「自己PRビデオ」で、学生は自分について話すチャンスが与えられて、大学や機関側は学生のことをより知ることができるんだ。スコアに影響せず、パーソナルインフォメーションとランダムトピックの2つに分かれているよ。)
Personal Information
30秒の準備時間+2分間で自己紹介をする。
Random Topic
30秒の準備時間+2分間で与えられたトピックについて自分の意見を言う。
(サンプルテストには入ってなかったけど、これは使えそうだね。)
(サキさんだったら何て言う?)
“Hello, my name is Saki from Japan. I’m a diligent and creative person who works as a content writer for websites. I love reading books and watching movies and Youtube. My favorite Youtube speaker is Mayim Bialik, an American actress who has a PhD in neuroscience. I like her because her English is easy to understand and she talks about many educational topics. If I ever have a chance to go abroad and study at a university, I would want to express my thoughts and opinions to other people like she does. At the same time, I want to write articles about how university life is different from that of Japan.”
What would you like to include in your personal video statement?
(こんな感じ
「こんにちは、日本出身のサキです。私は努力家でクリエイティブな人間で、今はWebコンテンツを書く仕事をしています。本を読むことと映画やYoutubeを見ることが好きです。好きなYoutuberは神経科学の博士号を持つアメリカの女優メイム・ビアリクです。彼女の英語は理解しやすくて、勉強になるトピックが多いので好きです。もし海外の大学で学ぶ機会があったら、彼女みたいに自分の考えや意見を他の人に伝えてみたいです。それと同時に、日本の大学生活との違いについて記事も書きたいです。」
ジェイソン先生は?)
“Hello, my name is Jason and I’m from California in the US. I’m a passionate and creative person who likes sharing ideas with others. I love music, cooking, and watching Japanese dramas and movies. My favorite kind of stories are about people’s daily lives. I feel that by observing how other people live is important in understanding society in general. I feel that, if we don’t have a urge to know more about other lifestyles and cultures, we cannot truly grow as neither individuals nor a society. Empathy for others is a crucial element to learning, in my opinion. That is one thing that I’d like to contribute in my educational journey”…
or something like.
(え〜、僕?そうだね…
「こんにちは、アメリカのカリフォルニア出身のジェイソンです。僕は情熱があってクリエイティブな人間で、アイデアを他の人と共有することが好きです。音楽、料理、日本のドラマや映画を見ることが好きです。人々の日常に関する物語が好きで、見ていて社会勉強になります。他の人の生活や文化について興味をもたないと、人としても社会としても成長できないと感じます。何かを学ぶ上で、他人に共感することはとても大事な要素です。今後自分が学んでいく中でも、それに貢献したいです。
そんな感じ。)
(いいね、賢そう!)
自己PRビデオの感想まとめ
・自分について伝えるよいチャンス
・自分が行きたい大学や機関などに合わせた自己紹介の練習をしておくとよさそう
最後に
TOEFL iBTと比較すると、TOEFL Essentialsの方が簡単だと思える部分も多かったようですね。皆さんがTOEFL Essentialsをイメージするために、本記事が少しでもお役に立てば幸いです。
▼次回「5ステップで効果アップ!リーディング対策編」はこちらから▼
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