TEAP受験体験記②絶対に知っておくべき当日の流れと注意点

TEAP試験当日について気になるポイントを、ベッティとQ&A方式で紹介していきます。

ベッティ

私がみんなを代表して質問していくよ!

本シリーズでは、TEAP PBT(Paper Based Testing)を「TEAP」、TEAP CBT(Computer Based Testing)を「TEAP CBT」と表記しています。

シリーズバックナンバー
第1弾 東京外語大生がTEAP CBTに挑戦してみる!
第2弾 TEAP CBTを受験して気づいた当日の<要注意点>
第3弾 TEAP CBTの結果発表!スコアの味方と弱点分析
第4弾 東京外大生がTEAPに挑戦!〜申し込み方法と試験概要の解説〜
第5弾 TEAP受験生が絶対に知っておくべき当日の流れと注意点  ←今ココ
第6弾 TEAP結果発表と試験の分析
第7弾 TEAPとTEAP CBT比較

当日の注意事項

・筆記用具はHBの黒鉛筆かシャープペンシル

・水はラベルを剥がした無色透明のペットボトルのみ可

・顔写真と生年月日が記載されている身分証明書が必要

試験の流れは以下です。朝早くから午後まであるのでハードな1日でした。

会場

当日は晴れ!家から1時間以上かけて試験会場の東京外国語大学に向かいました。オフィスに参考書を忘れてしまったので、試験の流れを再確認できず、不安な気持ちでトボトボ……。せめて4skillsで試験について確認くらいしとけばよかったなあ。そんな私に朝日は眩しすぎました。

ベッティ

近くの駅から会場までの道は迷わず行けるの?

会場によっては迷うこともあるかもしれないので注意が必要です。一応、受験票には駅からの行き方が簡単に書いてありますが、心配な人は地図で調べておくと良いです。試験前に道に迷って、落ち着いて試験を受けられないのは避けたいですね。

東京外国語大学の敷地内には警備員さんが立っていて案内してくれましたが、駅から大学までの道のりには案内板もなかったので、「これでみんなわかるのかなあ」と思って歩いていました。

会場に着いたら受験番号で振り分けられた教室に向かいます。1つの教室には25人くらいの受験者がいました。もちろん受験会場内は高校生ばかり。教室は全部で7つくらい使用していたと思います。各教室に試験官は2人でした。優しそうな試験官で一安心。

大学入試優遇

携帯電話は終日使用禁止です。問題集もなければ携帯も使えず、することが無かった私は「試験終わったら何しようかな」とずっと考えていました。

ベッティ

集合時間のどれくらい前に行けばいいの?

私は15分前に着くように行きましたが、着いた時にはすでに教室の半分以上の受験者が集まっていました。教室はシーンとしていて、みんな問題集を開いて勉強していました。集合時間になると注意事項の説明が始まります。慣れない会場に行くには、ある程度時間がかかると思うので、20分くらい時間に余裕をもって行った方が良いです。

着席して準備。指定された席の机があまりにもガタガタしていたので、試験官に伝えたところ机を他のものと変えてくれました。気になることは試験開始前に聞いておきましょう。

試験中は筆記用具とラベルを剥がしたペットボトルに入っている無色透明の水のみ机上に出すことを許可されていました。先が丸まった鉛筆でのライティング試験は書きにくくて嫌なので、私はHBのシャープペンシルにしました。水は会場に向かう途中のコンビニで、ラベルが剥がせるペットボトルを買いました。普段は水なんて、もったいなくて買わないのに……。

私のいた教室は暖房がついていましたが少し寒く、隣の子を見るとひざ掛けをもっていて暖かそうだったので、「私も持って来ればよかったなあ」と思いながらコートを来て試験を受けました。

ベッティ

教室に時計はあるの?

私の教室にはありました。普段授業で使っている教室でしたが、そこはいつも時計のない教室なので、TEAP試験用に設置されたものなのだと思います。しかし、最後のスピーキング試験の教室には時計がなかったので、腕時計は持って行った方が良いかもしれません。

リーディング

受験票の確認と、携帯電話の電源がオフになっていることを確認した後、問題冊子と回答用紙が配られます。受験番号や名前を記入後、時間になったら試験開始です。問題用紙にメモ欄が用意されているので積極的に活用しましょう。

ベッティ

試験中にトイレに行くことはできるの?

行けることは行けますが、試験開始から30分は一度教室を出るともう一回教室に戻って受験することはできないみたいです。試験が始まる前に行っておいて正解でした!

リーディング試験とリスニング試験は冊子が同じですが、リーディング試験中にリスニング試験の問題を見ることはできません。先に問題をちらっと見たい気持ちはあると思いますが、ここは我慢してリーディングに集中しましょう!

リスニング

リスニング試験は、リーディングが終わって2分後くらいに始まります。音量チェックをしてから試験開始です。この2分間は、リスニングの準備をするだけなので、トイレに行く時間は設けられていません。また、リスニング試験中はトイレに行くことはできないので、やはりリーディング試験の前に行っておいた方が良いですね!

お昼休憩

リスニング試験が終わると1時間のお昼休憩です。「まだあと2技能もあるんだ」と思うと先が思いやられました。

ベッティ

昼食は教室で食べるの?友達と食べたりできる?

教室内で食べることも、外に出て食べることもできました。午後に向けての休憩なのでリラックスして過ごしましょう!とはいえ、周りはみんな受験生。ご飯を食べたら問題集で勉強している人ばかりでした。他の教室の友達と一緒に食べていた子もたくさんいました。会場内は終日携帯電話使用禁止で、建物の外に出ないと携帯は使えません。問題集も持っていなかった私は、教室で無心でおにぎりを頬張りました。

ライティング

お昼休憩終了後、再度携帯の電源がオフになっているかチェックされた後、問題が配布されます。試験中、辞書や電子機器などは使うことはできません。

時間配分は自由です。2問書き終わるようにタイムスケジュールを立てて取り組みましょう。ちなみに私は1問目から順に解いていきました。お昼ご飯のあとで、眠くなりやすい時間だったので、これまで以上に集中力を保つのが大変でした。

ベッティ

ライティング試験中はトイレに行くことはできるの?

できます。しかしトイレに行っている時間も試験は続いているので、時間制限に気をつけましょう。

スピーキング

スピーキング試験は教室を移動して行います。ライティング試験が終わったら、荷物をまとめて移動の準備をします。

注意事項やスピーキングテストの流れが書かれた紙と、携帯電話を入れて首から下げる黄色の「受験者証ケース」が配られます。携帯電話を入れて、首からぶら下げて試験を受けます。ちょっと重くて首が凝りそう。

受験番号順に教室を移動し、教室の前で身分証明証と受験票の確認をします。自分の順番が来たら、”May I come in?”と言って教室に入ります。教室の前で順番が回ってくるのを待っている時間が、緊張と寒さでとても長く感じました。

ベッティ

Examiner(面接官)はネイティブスピーカー?

おそらくネイティブスピーカーでした。私のときはアジア系の女性で、アメリカ英語でした。ハキハキとしていて、かつ日常会話より遅めのスピードだったため聞き取りやすかったのです。ただし、私の答えに相槌をうったり、簡単な反応をしたりしてくれなかったので、「私の英語は通じているのかな?」と心配になりました……。

時計がないため、1分間など自分で測りたいときは秒針のついた腕時計をつけていくと良いです。私は話しながら時計を見る余裕はありませんでした。チラッと一度時計を見ようとしましたが、秒針のついていない時計だったことに気がついて絶望しました。

ベッティ

質問が聞き取れなかった場合に聞き返すことはできるの?

可能です。注意事項には「自然な流れの中であれば聞き返すことができます」と書いてあるので、”Could you repeat the question again, please?”みたいに聞けば良いと思われます。何度も聞き返しすぎると次の質問に移ることもあるみたいなので、聞き返すのはあくまでも最終手段です。なお、ゆっくり話すように頼んだり、質問の内容を確認したりすることはできません。メモも取れません。

試験が終わったら、そのまま解散です。スピーキング試験の手応えはあまりありませんでしたが、長い1日が終わったことが嬉しくて開放感に浸りながら、スキップで帰りました。

試験の感想と私からのアドバイス

リーディングで大変だったこと

後半の長文問題に医学的な内容のものがありました。普段使わない単語や、想像することが難しい描写が多かったため、何度も同じ部分を読み直しました。専門的な内容の問題で時間を費やしてしまったため、最後の問題まで時間に余裕を持って取り組むことができず、駆け足になってしまいました。

私からのアドバイス

・わからない問題は飛ばして、得点を取れるところで稼ぎましょう。

・医学分野・環境・社会問題・ビジネス・テクノロジーなど、普段からさまざまな分野に触れて知識を蓄えておきましょう。日本に関した問題だけでなく、国外の問題にも目を向けておきましょう。

リスニングで大変だったこと

音声を聞きグラフを見ながら5つの質問に答えるという問題がありました。さまざまなところに同時に意識を向けなければならず、集中力が必要でした。

私からのアドバイス

・会話の最初や最後の一部分に関する質問をされるときもありました。どのようなシチュエーションでの会話なのか、なぜその会話がはじまったのか、など内容だけでなく話し始めに気をつけて聞きましょう。

・普段からメモを取りながら英語音声を聞く練習をして、重要なポイントを聞き漏らさないようにしましょう。

ライティング感想

事前に問題の構成がわかっていたので、時間に余裕をもって書き終えることができました。出題された分野は、社会的なトピックから取り上げられていました。

私からのアドバイス

・TEAPはどのような問題が出題されるかあらかじめわかっているので、テンプレートを用意しておきましょう。

・社会的な問題(例:生徒の問題行動、電子書籍のメリット・デメリット)に日頃から目を向け、意見を考える練習をしておきましょう。

スピーキングで大変だったこと

1分間で解答する問題では、教室に時計がないため自分がどれくらい話し終えたのかわからず、「まだ話したほうが良いのかな」と迷うことがありました。

私からのアドバイス

・1分間の制限時間は、面接官だけに見えるiPadに表示されているようでした。時間になると音がなり、答えている途中でも中断されてしまいました。時間が気になる人は秒針のついた腕時計を持っていくと良いです。

・スピーキング対策として練習をし、1分が体感でわかるようになると良いと思います。

最後に

今回TEAPを受けてみて感じたことは、どの試験でも共通して社会的な出来事に関した問題が出題されているということです。医学分野や、テクノロジー、化学分野など幅広く、どれも普段から注意を向けていなければ馴染みにくい話題でした。予備知識が少しでもあるのと全くないのでは、問題の理解度だけでなく、解くスピードもかなり変わってきます。ぜひ日常的に様々な社会的問題に目を向けておいてください。

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